今年の夏に、ウクライナのスタッフとオンラインミーティングをしたとき、
ウクライナのスタッフが、 画面越しに、
透明なボトルに入った土を見せてくれたことがありました。
その色は、真っ黒。
学生時代に「地理の授業で習ったあれだ!」とピンときました。
ウクライナには、世界でもまれなチェルノーゼム(黒土) と呼ばれる
肥沃な土壌があります。
本来なら、花や作物が豊かに育つ大地です。
爆撃にあい、地雷が埋まり、大切な土地が傷ついていくのを
ウクライナの方はどんな思いで見ているのかと思うと、胸が詰まる思いです。
けれども、花は咲きます。
ADRAの心理ケアを受けたヴィクトリアさんは、
子どもとの関係に悩んでいました。
小さなころはいつでも一緒にいた子どもたちです。
ご自身が病気をわずらってから、子どもたちとの距離が
わからなくなりました。
「以前は自然にできていたキスやハグ、愛してるという言葉かけが
減ってしまったことに気づいて――
それを取り戻さないとと、子どもたちにも強いるようになってしまったんです」
ヴィクトリアさんは続けます。
「ですが、ADRAのセッションで、愛情表現について学び、
子どもたちももう12歳になるし、元の関係に無理に戻さなくてもいいとわかりました。
また、診断テストも受け、息子は「言葉で褒められること」を求め、
娘さんは温かいスキンシップに愛情を感じるタイプだと判明したんです。
おかげで、それぞれの子どもたちと適切な距離を保てるようになりました。」
親子関係が改善したと語る表情は明るく、
「あぁ、この方の心にも、花が戻ったんだ」と感じることができました。

一人では難しくても、
誰かの寄り添いがあることで、立て直せる気持ちがあります。
遠くにいても、心に花を咲かせる力になれる
――そんな思いを、この方の笑顔から感じました。
活動を支えてくださる皆さまに心から感謝いたします。



