活動・団体の紹介
当協会は、東日本大震災によって被災した地元を、芸術文化の力で楽しく復興し、住み良い街にしていきたいという有志メンバーが集い、結成されました。主に石巻市内で文化芸術活動の企画・運営、若者の受け入れ、震災伝承活動などを行っています。
また、世代を超えて活躍できる場やコミュニティづくりを重要視しており、文化芸術の活動を通して「心の復興」と「シニアから若者までが挑戦できる街づくり」を推進しています。震災から10年が経過して以降は、被災した空き家を改修した劇場カフェ「シアターキネマティカ」を開設。文化芸術による地域活性も目的に運営しています。
活動の背景、社会課題について
東日本大震災以降、仮設住宅から復興公営住宅へ移り住んだ住民同士の関係性の希薄化や、町内会へ参画する住民の減少、高齢化による担い手不足や地域行事の継続の困難など、年々課題が深刻化しています。特にコロナ禍以降は若者や子どもが地域に関わる機会も減少していることから、世代間交流の減少も大きな課題となっており、地域コミュニティの緩やかな崩壊が危惧されています。
また震災以前からあった少子高齢化や空き家問題なども昨今さらに加速しており、石巻市は消滅可能性自治体ともなりました。自分たちの育った地元には今でも、素敵な文化、風景、店、ひと、活動があるのに、将来の展望が見い出せないことで離れていく若者も多いのが事実です。そんな状況が許せず、得意分野である文化芸術やエンタメの力で「楽しめる街なのだ」ということを発信し、実現していこうと活動を始めました。
活動内容の詳細、実績について
「どんな時でも文化芸術の灯を絶やさない」をスローガンに、震災後やコロナ禍でも安全に鑑賞可能な映画や演劇等のイベントを企画・運営、年に3〜4回ほどの映画上映イベント、演劇公演、音楽イベント、地域の魅力発信などを行なってきました。
市民の文化活動や震災伝承のための創作支援も積極的におこない、街でその都度求められていることに敏感に、多種多様なイベントを企画してきました。愛する地元だからこそ、採算は度外視で続けて来られた気がしています。
2022年に空き家を改修したシアターキネマティカという劇場カフェを開設してからは、若者からシニアまで、地域住民のコミュニケーションの拠点となることを目指し、町内会の意見やニーズを把握しながら運営に当たっています。
震災から15年が経過する今、地域交流の機会や多様なプレイヤーのハブとして求められる機会も多くなっており、今回の事業にチャレンジするに至りました。
寄付金の使い道について
今回の事業は、今後数年続けていくプロジェクトのスタートアップとなる1年目と位置付けています。まずは一番の目的である協働コミュニティの形成のために、地域の名物となり得る「お祭り夏冬2回の開催」と、世代間交流と地域の魅力発見につながる「街あるきコンテンツ」の開発・実施のための運営費が主な使い道です。その詳細は、人件費のほか、印刷製本・HP作成・動画制作を含めた広告宣伝費、イベント開催時の消耗品費として、自己負担金と併せて活用させていただきます。2年目以降は今回開発したコンテンツを観光客向けにも展開し、そこで得られる収入と自己負担金を元に、寄付金に頼らない持続的運営を目指します。
こちらの寄付は赤い羽根共同募金を活用しています
こちらの寄付金は、宮城県共同募金会を通じて、寄付者の応援が直接、指定の団体に届けられるものです。宮城県では、「テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクト」として毎年12月から翌年の2月までの3カ月間実施されます。
【テーマ型募金みやぎチャレンジプロジェクトの特徴】
・赤い羽根の共同募金が運営
共同募金は、戦後間もないころからじぶんの町を良くする「しくみ」として募金運動をおこなってきました。エントリー団体は、共同募金会の審査を得た団体です。
・ご寄付金は税制優遇の対象
個人から共同募金への寄付金は、所得税については「所得控除」または「税額控除」の対象に、住民税については「税額控除」の対象となります。また、株式会社などの法人からの寄付金は「全額損金算入」とされます。
・宮城県内で活動する団体を支援
団体は全て宮城県で活動している団体です。地域に寄り添った小さな活動、地に足付けた活動をする団体に対して直接支援することができます。
【お問い合わせ】
社会福祉法人 宮城県共同募金会
〒984‐0051 宮城県仙台市若林区新寺一丁目4番28号
TEL:022‐292‐5001 FAX022‐292‐5002
E-mail:post@akaihane-miyagi.or.jp



