私たちが活動する西アフリカのシエラレオネ共和国は、11年間にもおよんだ内戦によりかつては「世界で一番いのちの短い国」と呼ばれ、現在でも1日約400円以下で生活する人々が人口の75%にのぼります。*1
家庭の経済状況により、留年・退学してしまうことで、中学校を卒業できない子どもは、全体の約26%にものぼります。*2
私たちが活動する西アフリカのシエラレオネ共和国は、11年間にもおよんだ内戦によりかつては「世界で一番いのちの短い国」と呼ばれ、現在でも1日約400円以下で生活する人々が人口の75%にのぼります。*1
家庭の経済状況により、留年・退学してしまうことで、中学校を卒業できない子どもは、全体の約26%にものぼります。*2
私たちの活動地であるケネマ県の約1.7割の女子生徒が、若年妊娠により学校を退学しています。
8割が信仰するイスラム教では、未婚女性の性交が認められておらず、学校・家庭で性教育を受けることがない。
避妊具(コンドーム1個100円程)に経済的・心理的にアクセスできない。若い学生に対しては、宗教的理由から売店の店員が売ってくれない。
性加害を受けた場合であっても、人口妊娠中絶が禁止されている。妊産婦死亡の1割が大量に抗生剤やお酒を飲むなど危険な中絶を試みたことによるものである。
若年妊娠では、妊産婦死亡(100人に1人)のリスクも5割ほど高くなり、10代の死亡原因の1位になっている。
多くがシングルマザーになることで、経済的に勉強を続けることが困難になる。
2019年まで「妊娠した生徒の復学禁止令」があったために、社会的スティグマ(差別や悪口)を恐れ、心理的に復学することが難しい。
教育に関する国の予算が非常に限られており、10代のシングルマザーの女の子の支援は、男女の教育格差の最大原因であるにも関わらず、後回しになっている。
それにより、妊娠・出産を理由に勉学を続けることができない女の子が後を絶たず、男女の教育格差は深刻です。
私たちアラジは、現在までに最も経済的困難な状況にいる働く子どもたち約1,500名に対して教育の機会を提供してきました。
今回、私たちが実施する4つのアプローチで、さらに大きく、10代のシングルマザーの現状を取り巻く社会変革を前進させていきます。
現在約50名の10代のシングルマザーに、3カ月に一度、約5,000円の現金給付による復学の機会を提供しています。
- 産婦人科・教育省・地元警察と連携し、経済的困難な10代シングルマザーにアクセス
- 10代のシングルマザーへの丁寧な経済状況・家庭環境のヒアリングで、支援をするかどうか選定
- 支援対象に選ばれた女の子への、転校・復学登録のサポート
- その後も、3カ月に一回の対面ヒアリングで経済環境等のチェック
- 3カ月に一度の現金給付(約5,000円)の実施で、制服・文房具代・赤ちゃんのミルクや薬代・給食費・交通費を補助
合計70名の10代のシングルマザーに復学支援を届けるために、月額寄付サポートの月額増額4万円が必要です。
より多くの10代のシングルマザーに教育の機会を届けるために、電子マネー送金による現金給付の実現します。
現在シエラレオネでは、国民の約9割が格安携帯(約3,500円程)を保有し、約2割がOrange Moneyという電子マネー送金システムにて、公共交通料金(電気・水道)の支払いや、遠方の親戚への送金、売店での支払いを行っています。
また、電子マネーのアカウントを持つことで、担保や信用がなく、銀行口座開設が困難である場合にも、誰でも貯蓄をすることが実現しています。
電子マネー、Orange Moneyを用い、アラジのケネマ県オフィスより遠方に住む10代のシングルマザーの女の子達、約50名には電子マネー送金を行います。
それにより…
10代のシングルマザーが遠方からバイクで移動する際の事故のリスクの低減
インフレで支払紙幣の枚数が多いことによる、給付額の払い間違いのリスクの低減
現地人スタッフが大量の紙幣を引き出す際の、持ち運びリスクの低減
などが実現します。
※残りの20名には、オフィスに訪問していただき、事業評価のためのモニタリングに応じていただきます。
合計70名の10代のシングルマザーの一部に、携帯のSIMカードの買い替えや、携帯電話そのものの支給が必要になります。
そのために、月額寄付サポートの月額増額 約2万円が必要です。
女性差別的な文化背景、若年妊娠や性暴力の根本解決を目指し、男子中高生への性教育プログラム『ハズバンドスクール』を実施しています。
女性の教育を受ける権利
生理や出産などのリプロダクティブヘルス
性加害を起こした場合や示談した場合の刑罰
女性が被害者となった場合の適切な連絡機関
治療・アフターケア・刑事裁判のサイクル
性的同意の10パターン
などを学びます。
女性の立場に立ち男性側が考えることで、社会的な男女格差の是正に試みます。
男性自らが性交渉の際に、コンドームでの避妊を選択できることが最終目標です。
これまでに、ケネマ県の67校/20,000人以上(約40%)に実施してきましたが、今後も156校(100%)の実施を目指し、1か月に2・3校で実施します。
そのために、月額寄付サポートの月額増額 約2万円が必要です。
私たちアラジは、現地法人JaSiLe Foundationを立ち上げ、2名の現地人スタッフを雇用し、現地会計事務所のサポートのもと、毎月の所得税と年金を支払っています。
現地人スタッフの安全を守り、お互いに気持ちよく働ける環境を整えることが、事業実施の際の不正を防止しながら事業を拡大・継続していくことに、不可欠であると考えています。
事業を拡大していくにあたり、以下の組織基盤の強化が不可欠になります。
現地人スタッフの不正防止のための定期的な研修の実施
村や学校へのバイクでの移動の際の事故のリスクを低減するための、団体用車(4WD)の購入
現地人スタッフの給与増と健康保険への加入
そのために、月額寄付サポートの月額増額 約2万円が必要です。
※上記3つの年間合計予算は約100万円です。そのうち約2.5割を補います。
10代の女の子たちが、初等教育レベルで学校を退学してしまうことは、教育を受けた後に得られるあらゆる経済的恩恵から断絶されることを意味します。
新たに100名が月額寄付サポーターになると、月約10万円の収入になり、上記にあげた4つのアプローチが継続的に達成できます。
中学校、高校まで卒業することで、その後に幅広い未来を描けるようになります。
最も困難な状況に陥る子どもたちが夢に向かって努力できる社会になるよう最初のチャンスとなる教育機会を届けるために…
■ 特 典 1■ 活動報告メールマガジン
毎月メール配信にて、最新情報をお届けいたします。
■ 特 典 2 ■「国際協力」勉強会にご招待
2か月に一度開催するサポーター限定の勉強会にご招待いたします。
勉強会の録画アーカイブ動画は、いつでもご覧になれます。
■ 特 典 3 ■ 交流イベントにご招待
月額寄付サポーター限定の交流イベントにご招待いたします。
あなたと同じくアラジと力を合わせて子どもたちに最初のチャンスを届ける仲間と、定期的に交流できます。
■ 特 典 4 ■ アフリカ布雑貨のお礼品
アフリカ布で作った、ペンケースをご自宅までお届けします。
※日本にお住まいの方で、1年間ご支援を継続された方のご自宅にお送りいたします。
※リターン品をお受け取りになりたくない場合は、大変お手数ではございますが、月額寄付サポーター登録情報変更フォームにてお手続きをお願いいたします。
はるか遠くのシエラレオネで、日々懸命に生きている10代のシングルマザーの女の子たちがいます。アラジの支援活動の拡がりによって、彼女たちの未来が自信と笑顔に満ちたものになりますように!
仕事柄多くのNPO/NGOの活動を見ていますが、その中でもアラジは常に新しいことにチャレンジしています。今回のプロジェクトのように現地での活動から、寄付者とのコミュニケーションまで。ぜひ、アラジの活動に注目してください!
日本においてはまだまだ認知度の低いシエラレオネに対する理解を求めながら、関心を持ちひとりひとりが行動を起こすことを促す手腕は、目を見張るものがあります。
現地に寄り添いながら、人間として共通の願いであるよりよい社会の実現を目指す理念と、それを具体的なシステムとして柔軟に機能させる支援プログラム、さらに目に見える形で発信する力とスキルが素晴らしいです。
皆さんのご支援が、世界でもっとも貧困率の高い国のひとつであるシエラレオネで、子どもの教育を通し、貧困からの脱却を後押しする力強い一歩になることは、間違いありません。
*1 LABOUR MARKET PROFILESIERRA LEONE, 2020より
*2 Annual school census Sierra Leone, 2020より
<留意事項>※月額寄付サポーターをお申込みいただく際の注意点
※クレジットカードをお持ちでない方へ
下記口座より単発でご寄付のお振込みをしていただけます。
ご寄付がすみましたら大変お手数ではありますが「お名前・ご住所」を明記の上、「件名:2023年3月アラジ寄付キャンペーン」にて「support@alazi.org」までご連絡ください。
※領収証が必要な場合はお気軽にお申しつけください。尚、当法人は認定NPO法人ではないため、ご寄付の税額控除はございませんので、予めご了承ください。
寄付金が充てられる事業活動の責任者:
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。