
「こんにちは。はじめまして。少年王者舘の劇団員の新部聖子です。以前はFUKAIPRODUCE羽衣という劇団にも二重国籍していましたが、2024年7月に解散してしまいました。
聖子と書いてみなこと読みます。
私はコトリ会議が大好き、コトリ会議の役者の方々も大好きと言って過言ではありません。観た作品、ぜんぶ面白かったけれど、一番印象に残っていて好きだったのはストレンジシードでの公演です。抱腹絶倒の公演でした。それは、普通の意味の笑えるという意味ではありません。泣いているのと笑っているのが同じになるような笑いで、笑いすぎて後ろに仰け反って後頭部を地面に打ちつけそうになりました。演劇ってどこまでもいいなと思える公演でした。
普段は東京で暮らしているので、最近は東京公演がなく、あとは地方公演もスケジュールが合えば行きたい!と思っているけれど、なかなかスケジュールが合わず観られていません。そしたら出ることになって、想像だにしないびっくりな出来事です。
私が所属していて解散してしまったFUKAIPRODUCE羽衣と所属している少年王者舘、浮気者のようですが、なんでも良いって訳ではなくてどちらも大好きな劇団です。私はこの二つの劇団の作品と人々に似ていないようでとても共通する、えもいわれぬ切なさ、みたいなものを感じていて、それがたまらなく好きで、それをまたコトリ会議にも感じています。だからコトリ会議が好きなんだな〜と今回の台本を読んで、また思いました。台本にはこんな言葉が書かれていたのか!とまず台本が読めたことがうれしいと思いました。山本さんの言葉はなんだか居ても立っても居られない、たまらない気持ちになります。それを体現する劇団員のみなさまもずっと観ていたくなります。
劇団って、劇団員ごと劇団だと思っているから、今回あまり劇団員の方が出ていない中でコトリ会議の看板しょってる公演に出演するのはとても恐ろしい気持ちです。さらに敬愛する花屋敷鴨さんがやっていた役をやるだなんて限界です。でもそれはさておき、劇団員の若旦那家康さん、大石丈太郎さんをはじめとした今回の出演者のみなさまも人間としても役者としてもとってもチャーミングでいとおしく、小濱さんの繊細な演出と共に、私たちなりにたのしくがんばりたいとも思っています。
私は演劇はどんなものであれ、観た人が明日もいっちょがんばろーと思えるものであれたらいいなと思っています。
そうできるようにあと少し!がんばります。
新部聖子」
ちょっと特殊な役を絶妙に演じてもらっていて、まだこの先も奥深いことがありそうで、楽しみです。
若旦那家康
