
私がコトリ会議を初めてみたのは、名古屋のナンジャーレの対ゲキ。そしてその後のアゴラ劇場での「あたたたかな北上」でした。
その前に若旦那には出会っていたので名前だけは聞いていた(24時間公演をやっていて変わった劇団なんじゃないかと思っていた)けれど、この2作品が面白かったので「あ、カッコンの竹」のオーディションを受けてコトリ会議に関わることになりまして、その後勝手に応援していたら、ありがたくも劇団員のお誘いをいただいて加わっている、という次第です。
ここ数年は劇団員のみ出演の公演が続き、クリエーションの密度と信頼度は上がったけれど、逆に外へ届く範囲が広がらないのが、元々ファンから入った僕として歯がゆいところでした。
今回はそんなことも踏まえて客演さんを多数迎えて公演していて、戯曲に新しい光を当てられていると感じています。一方で、あれ?俺はコトリ会議の読み方をいつのまにか扱えているぞ、と感じたりもしています。今回出ている劇団員は俺と若旦那だけなので、プレッシャーを感じつつ、コトリはこうだ!と決めつけない柔らかさをもって挑んでいきたいです、が、頭が固いのでむずがゆいところ・・・!
さて、いよいよ稽古は残り一日。
作品は通っていますが、ビギナーズラック的な出来の良さを超えてちょっと足踏みしているような気もしています。外から見たらよくなっていても、もう、ジリジリとしか向上しないので演じ手としては苦しいところなんですよね。
3作品、テイストはバラバラですが、続けてみてみると作家の語彙に共通点も見つけられて、より山本正典と知り合えるように思います。
本人にあってもニコニコはぐらかされてしまうかもしれないので、作家と深く知り合うとてーもよい機会だと思います。
今回の公演をよい上演にして、かかわる皆様に報いるとともに、大阪の外にもこの公演を持っていけたらと心の奥に潜めていますので、ぜひともご支援いただけましたらありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
大石丈太郎
