2004年、横浜市の創造都市構想のリーディング事業として始まったBankART1929は、歴史的建造物や港湾倉庫等を文化芸術活動の拠点として活用し、移転を繰り返しつつも、都市とアートを開く活動を継続してきました。しかし2024年11月に横浜市から発表された、2025年度以降のBankART Stationの場所(新高島駅B1F)の運営者公募にBankART1929は採択されず、来年度から市の補助金が打ち切られることが決定、BankART Station 及びKAIKOは今年度末をもって終了することになりました。 20年にわたる横浜市との関係性を変えざるを得なくなった現在の課題として、3月末までに既に決まっている事業を展開しながら2施設を完全撤収するために荷物の移動先と資金を自前で調達しなければならないこと、同時に来年度以降の活動拠点と経済構造を急ピッチで再構築しなければならない、という差し迫った状況があります。
現在のBankARTはこれまで活動を共にしてくれたアーティストやクリエイター、関係者や観客の皆様方とともにつくってきた運動体です。その蓄積を未来につなぎ、さらに自由に拡がっていくため、芸術活動やまちづくりを大切にしている多くの方々と共に活動継続していくために、初のクラウドファンディングに挑戦します。このピンチをチャンスに変えるべく、ご支援の程よろしくお願い致します。
2025-03-18 13:00
逢坂惠理子さんから応援メッセージをいただきました!

応援メッセージ Vol.82
逢坂惠理子(国立新美術館館長)
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公立美術館とは異なる機動力で、独自の視点による展覧会とともに若手のアーティストの支援にもいち早く取り組んできたBankARTの存在は、アートシーンを活性化させてきました。BankART Studio NYK、 1929 Yokohama、KAIKO、Station の思い出はキリがありません。
2011年、初めて横浜美術館が主会場となった第4回の横浜トリエンナーレでは、BankART と黄金町バザールとの協働が実現。公立美術館とNPOがタグを組んだことは、貴重かつ意義深いことでした。BankARTの20年間の活動が、新たなステップへとつながるよう、応援します。
BankARTを支える多くの思いが集約され、良い流れができるように、皆さんの更なるご協力をお願いいたします。
逢坂惠理子
