岩手の被災地から、日本の過疎地域を変えたい
はじめまして。私は、岩手の沿岸部に位置する人口1.4万人の小さな街、山田町に住むシングルマザーの中居知子です。
東日本大震災のおよそ3ヶ月前に離婚し、あれから十数年。
かつては「恨み」や「憎しみ」をエネルギーに死に物狂いで生きてきましたが、今では支えてくれた方々への感謝をエネルギーにして、
「岩手県・山田町に、シングルマザーの最強集団をつくりたい!」と一般社団法人BlessUを立ち上げました。
孤独や生きづらさを感じる方に、家族のような存在に出逢ってほしい。
生きる意味を見つけ、輝く未来に母子を送り出してあげたい。
それが、わたしの使命だと感じています。
そんな願いから立ち上げたのが、現在山田町で建設中の「リタニティハウス」です。
東日本大震災から得た復興の先を、東北から全国へ届け、この地域再生モデルを発信し、日本の過疎地域を変革します。
どうか応援よろしくお願いします。
一般社団法人BlessU
代表理事
中居 知子

岩手・山田町に広がる孤立と貧困
「子どもの挑戦を心から応援できない」地方シングルマザーの貧困と孤立
厚生労働省の調べによると、全国のシングルマザーのおよそ40%が非正規雇用であり、パート・アルバイトで働く母親の全国平均年間就労収入は150万円と言われています。
中でも山田町のひとり親家庭の月平均就労収入は10~12万円と県平均と比較しても極めて低く、子育てをしながら就業しているもののさまざまな困難を抱え非常に疲弊しており、誰にも悩みをいえず社会的に孤立したり、深刻な貧困に陥っています。


<山田町のシングルマザーから寄せられた声>



「明日が来なきゃいいのにな」未来に希望が持てない高齢者
被災した山田町では東日本大震災以降、若者の人口流出が大きな課題であり少子高齢化が加速しています。小・中学校は統合し、地域に子どもの姿をみることが極めて少なくなり、高齢者の役割と社会参加の機会は奪われ、かつ高齢者の見守りの担い手も不足している状態にあります。
東日本大震災当初、応急仮設住宅では外部団体による催しやコミュニティ再構築支援が活発に行われてきました。しかし、自宅の自主再建や公営住宅などの恒久的な住宅へ移り住んだ今では、人々の交流や近所づきあいが希薄になり、独居高齢者が孤立しているケースが多く見られます。


▲東日本大震災の前後の様子。街はきれいになったが若者の人口流出が増加し、街の活気が戻らないまま閉塞感がある(左から「被災直後」と「震災前の山田町」/ 山田町提供)
<岩手県・被災地の高齢者から寄せられた声>




▲「ヘルパーは家政婦ではない」と行政に介護制度利用を断られたことから、高齢者(独居/80代)の住む公営住宅を掃除することに。ごみは2tトラック2台分となり、ごみの分別から処理場への運搬、新しい寝具の購入に加え、介護制度利用につないだ。
「家族もやってくれなかった。これで心配をひとつ減らして最期を迎えられる。おおきに。」
家族機能を社会の中に。「なんちゃって家族」に出会える第二の家をつくりたい
少子高齢化や過疎化により核家族や単身世帯が増えた現代において、もはや一つの家族だけで伝統的な”従来の家族機能”を維持するのは難しくなってきています。
食事を共に囲むだけでなく、家族が互いに支え合い、安心感や愛情を提供したり、なんでも話ができる相談相手がいて孤独感が和らいだり、家庭内で役割をもち使命感を持って生活することができたり、といったこれまで家族が持っていた機能を代替する場所が必要です。
そこで私は、人々による家族機能を社会化できる場所として「リタニティハウス」をつくることに決めました。

- シングルマザーには、子どもを安心して預けられる環境や仕事の支援を。
- 子どもたちには、安心して遊べ、温かいご飯が食べられ、他者に甘えられる場所を。
- 高齢者には、生きがいを感じられる活動の場を。
高齢者の課題である「経済的困窮」と「社会的孤立」を解消するため、町に住むシングルマザーが高齢者の見守りの担い手となり、高齢者は子どもたちや地域の方と触れ合うことで、活動の場が広がります。
この施設があることで、地域全体が助け合い、支え合う「第二の家(ホーム)」が生まれるのです。その家族を取り仕切るのがシングルマザーたちとなります。

▶︎現在の様子は活動報告「【「最低限」では明るい未来を描けない】リタニティハウスのお披露目会を開催しました!」をぜひご覧ください!
リタニティハウス完成イメージ


木材の生命力と吹き抜ける風で有機質な生命力を感じながら、ママや子どもたちの「学び」と「ふれあい」の時間と居場所がたっぷりある施設です。
岩手県産木材をふんだんに使用しているため、特に無垢フローリングのキッズスペースは、素足で木のぬくもりを感じられ、自宅のような安心感を得られます。
想定しているスペース
- 相談所(オフィス)
- コミュニティスペース(学びの空間)
- キッズルーム(扉を開放することでママたちは学びながら子供たちの様子が確認できる)
- キッチンスペース(地域の方々からいただいた余剰食材(野菜や魚)で料理を楽しみ、就労支援だけではなく、郷土料理などの学びを得られる空間を目指す)
- ダイニングスペース(みんなで温かいご飯を食べられるように)
リタニティハウスでやること
【シングルマザーへ】自ら立ち上がるきっかけとなる就労支援
子どもを安心して預けられる環境において、デジタルスキルで働くことができるように、施設にはパソコンやモニターを完備し、実践的なデジタルスキルの習得と業務機会を提供し、シングルマザーの安定した収入源を確保することを目指します。


<デジタルスキル研修で生計を立てつつあるシングルマザーの声>


▶︎デジタルスキル研修の実際の様子は活動報告「収入向上以上の「転機」を提供!リタニティハウスで行う仕掛けとは?」をぜひご覧ください!
【孤立・孤独を抱える高齢者へ】「なんでも相談できる」行政の手前の窓口機能
シングルマザーや高齢者に関わらず、生活課題が長期化する要因のひとつは「誰にも相談できないこと」です。
「どこに相談しに行ったらいいか分からない」「窓口をたらいまわしにされた」などの、悲しい声も聞こえます。リタニティハウスは、社会資源と情報と人をつなぐ、行政のひとつ手前の大きな窓口(プラットフォーム)となることを目指します。
これまでもBlessUとしては以下のような活動を行ってきましたが、その窓口としてリタニティハウスが機能するようにします。
・漁師の兄ちゃんが届けてくれたとれたての魚や、農家のおっちゃんが届けてくれたでっかい白菜は、フードパントリーで必要な方々に届けます
・ご寄付いただいたコスメは、自分自身を後回しにするママへのご褒美に
・不要になった制服やジャージ・学校教材は、次の世代へ
・助けたい人と、助けてほしい人をマッチング
・お仕事したい人と、人材を探す企業とのマッチング
・全国の支援情報を発信して、地域格差をなくす など
さまざまなインフォーマルな繋がりを結び、深めるのがBlessの役割であり、リタニティハウスは、その家族機能を行うみんなのホームとなります。




「町民みな家族」のモデルを岩手から全国へ
シングルマザーの貧困や、高齢者の孤立などの社会課題の多くは、「自己責任」とされてきました。「自助」「共助」が求められる一方で、それを可能とする社会資源はありません。
シングルマザーや高齢者の方も決して弱い存在ではありません。潜在的に自分たちの未来を変える力を持って、地域社会を盛り上げる貴重なマンパワーです。
ただ、その力を発揮するための"きっかけ"を失っているだけなのです。
私たち BlessU は、その「一歩を踏み出す勇気とサポート」を届けたいと思っています。
また、その取り組みはシングルマザーや高齢者だけではなく、地域の企業や有志で支え、地域全体で地元を盛り上げる「地元愛」で構築された、「町民みな家族」でこそ成り立ちます。
岩手県沿岸・被災地の山田町の地元住民が自らの手で未来を切り拓く力を引き出し、誰もが安心を得ながら長く暮らせる地域社会のモデルを作って行きたいと思っています。
このプロジェクトの成功は、停滞する日本の過疎地域を変えると確信しています。
その実現のために、皆様の力が必要です。
ぜひとも応援よろしくお願いします。
いただいた寄付の使途
いただいたご寄付金はリタニティハウスの施設運営にかかる準備費や支援プログラムの開発費等にあてさせていただきます。
- 支援者用のオフィススペース・業務ツール
- 地域交流・コミュニティスペースの整備
- キッチン厨房設備
- 維持管理用備品 など
寄付プラン
個人さま向け

10万円以上ご寄付いただいた方に「山田町を好きになるセット」を差し上げます!

<山田町を好きになるセットの内容>
乾物・海藻類(ふのり、焼きばらのり、まぜたんせ、カットわかめ、乾燥刻み昆布) 、山田生せんべい、山田揚げせんべい しいたけ味、山田の醤油、山田の牡蠣醤油、朧月(乾燥原木しいたけ)、とろろ昆布、山田のなめたろう、たつっと浜だれ、いわき農園のほうれん草うどん×2 ※店舗の仕入れにより内容が変更になる場合があります
法人さま向け

SDGsとの繋がり
本プロジェクトは本プロジェクトは、持続可能な開発目標(SDGs)の以下4項目に対応しています。

一般社団法人BlessUについて


一般社団法人BlessUは、公益財団法人 共生地域創造財団(宮城県仙台市・理事長 奥田知志)の理念「起業と移譲」のもと、2023年4月に独立した支援法人です。
生命をもっとも大切にすることを原点に、住み続けることが可能となる街づくりを目指して「社会的孤立」と「経済的困窮」の社会課題に対しサポートをおこなっています。

応援メッセージ

▶️びはん株式会社 代表取締役の間瀬 慶蔵さまのメッセージ詳細

▶️ウエイトリフティング女子日本代表 新監督の冨田 史子さまのメッセージ詳細

▶️リタワークス株式会社 取締役の佐藤 正隆さまのメッセージ詳細

▶️陸中建設株式会社 代表取締役の伊藤 峻さまのメッセージ詳細





▶️一般社団法人スナフキン・アンサンブル代表理事 石井 優太さまのメッセージ詳細

▶️NPO法人きょうせい大船渡代表理事 佐々木敦子さまのメッセージ詳細

▶️公益財団法人国際開発救援財団(FIDR)常務理事 岡田逸朗さまの応援メッセージ詳細

▶️公益財団法人共生地域創造財団事務局長 吉田菊恵さまの応援メッセージ詳細


金額100,000円 |

金額300,000円 |

金額500,000円 |

金額500,000円 |

金額1,000,000円 |

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