特定非営利活動(認定NPO)法人CAIT SITHとは
殺処分ゼロ、そしてその先にある「ネコとヒトの共存する⽂化」
CAITSITH(ケット・シー)は、「譲渡型猫カフェ」を運営することで、ネコと新しい家族とのご縁をつないでいます。
同時に、ふれあいを通して"命の重さ”と”優しさ”に触れることのできる小さなシェルターとしての役割も担っています。
より多くのネコたちが安心して暮らすことができ、幸せな第二の猫生を歩めること。
そして、その先にある”ネコとヒトが共生できる社会や文化の発展”、”ヒトの都合により殺処分される動物がゼロ”となる未来が訪れることを願って、これからも日々活動してまいります。
設立から5年7か月の現在
譲渡カウンターは"630匹"になりました(2025年11月末)

奄美大島ノネコ管理計画について
今年もまた「奄美大島ノネコ管理計画」によるネコたちの全頭引き取りを無事に継続することができました。
「殺処分ゼロ」を守り続けることは簡単なことではありませんが、ひとつひとつの命を繋ぎながら、新たな命の居場所づくりに取り組んでまいります。
「奄美大島ノネコ管理計画」とは…
環境省と地元自治体(奄美市)は、生態系を守るという大義の元、「ノネコ管理計画」を策定しました。計画の中に、「飼養を希望する者への譲渡に努め、譲渡できなかった個体は、できる限り苦痛を与えない方法を用いて安楽死させることとする」と記されています。
つまり、アマミノクロウサギ、ケナガネズミ等、固有種の絶滅を防ぐという理由から、奄美大島5市町村の野外を歩くネコを愛玩動物ではない呼び方のノネコとして大量に捕獲、譲渡できなかった個体を殺処分するといったものです。
野良ネコは、動物愛護法にて愛護動物としてみなされます。みだりに殺したりすれば5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられます。
ノネコは、鳥獣保護法の有害鳥獣駆除という名目で自治体が捕獲することが可能です。
自治体が野良ネコを殺処分すれば殺処分数としカウントされますが、ノネコとして捕獲し殺処分する場合、殺処分数にはカウントされません。
実際のところ、野良ネコとノネコには明確な線引きはありません。
そのため、地域ネコと呼ばれる桜耳カットのネコ、母ネコがお世話していたであろう乳飲み猫も『ノネコ』という名で捕獲されています。
ノネコも野良ネコも地域ネコもみんなネコ。
過酷な環境で暮らすネコたちを、命の期限をつけられてしまったネコたちを、1匹でも減らすために、私たちは奄美大島で捕獲されたネコの保護と譲渡をしております。
ノネコ捕獲数 767匹 (2018年7月~)
CAITSITHとして引き出した頭数 254匹(うち譲渡数 237匹)※2025年11月28日現在



ネコとの暮らし
私たちは、奄美大島のネコたち以外にも、各地域にいる不幸な境遇にあるネコたちを保護しています。
命の期限をつけられてしまったネコや、行き場を無くしたネコたちが、CAIT SITH(ケット・シー)で過ごすことで、他のネコたちやヒトと共に暮していくことを学びます。
そして、ネコにとって最高の幸せをつかめる”ずっとのお家”探し。
ネコのことを第一に考え、家族としてネコを迎えてくださる方へとご縁をつなぎます。
譲渡の際には、必ず「完全室内飼育の徹底」とともに「脱走防止対策の設置」をお願いしています。家の外の世界は、病気や怪我、交通事故など、ネコにとって多くの危険が潜んでいます。沢山のスタッフで、我が子のように育ててきたネコたちが、再び悲しい出来事に遭わないよう、必ずお守りいただいています。
また、初めてネコと暮らす方にも安心していただけるよう、ネコをお迎えいただいてからの継続的なサポートにも力を入れております。
ネコたちが一番求めていることであり、私たちスタッフには出来ないこと。
それは『家族になること』
すべてのネコに温かいお家と家族を__
どうか皆さまのお力を貸してください

"最後まで一緒に"を形に LTFF制度
今年、新たな取り組みとして、「LTFF(ロングタイム・フォスターファミリー)制度」がスタートしました。
近年、高齢化に伴うネコの飼育放棄が増えている一方で、「年齢を重ねたからネコはもう迎えられない」と諦めてしまう方も少なくありません。
今年から横浜市動物愛護センターからネコの引き出しが許可されたことで、長年の夢であった通常の譲渡が難しいネコとヒトが幸せに暮らせる仕組みが始動しました。
この制度は、「生涯一緒に暮らすことを前提に、もしもの時は戻れる場所がある見守り型の終生預かり」です。ネコを終生預かっていただき、その子にとって大切な家族としての時間を送っていただきたいと考えています。
この制度のメリットとして、
• 譲渡に自信がなく、ボランティアに踏み出せなかった方でも参加しやすい
• 仮家族として迎えた後、正式譲渡も可能
• 家にいながら命を救う行動ができる
• 支援物資・支援金だけでなく、“自分の暮らし”で命を支えられる
ことが挙げられます。
いくつか条件があります。
詳しくはHPをご覧くださいませ。
一匹でも多くのネコに、家庭の温もりを届けたい。命と共に暮らす尊さを伝えたい。
それがCAITSITH(ケット・シー)の考えるLTFF制度に込めた願いです。


LTFF制度 第一号よーちゃん(左) 第二号もなか(右)
寄付金の使い道について
CAITSITH(ケット・シー)は、皆さまからのご支援で成り立っています。
いただきましたご支援は、
- ネコたちの医療費
- ごはんやサプリメント
- トイレの砂やシートといった消耗品
- カフェのテナント代、光熱費
などに使わせていただきます。
例えば、
・1000円 検便2回分
・3000円 ワクチン代1回分又は血液検査1回分
・5000円 奄美からの空輸代や羽田から病院までの交通費の一部
・10000円 避妊・去勢手術やマイクロチップ埋込
をサポートできます
継続的な応援・ご支援いただけるようでしたら、下記リンクよりお願い致します。
月額定額でのご支援はこちら
ご支援いただいたみなさまのお気持ちに応え続けられる団体としてボランティアスタッフ一同、日々邁進して参ります。
みなさまどうかご支援をよろしくお願いいたします。

