2025年3月18日、ラマダン期間中のガザへの大規模攻撃が再開され、一時停戦は2か月で終わってしまいました。2023年10月から19ヶ月続くガザでの未曽有の人道危機では、5万2千人以上のパレスチナ人が死亡、また約12万人以上が負傷、いまも犠牲者は増え続けています。 そのうち70%は子どもと女性です。
また、ガザへの支援物資の搬入が3月2日から2か月以上にわたり止められており、爆撃だけでなく、飢餓や栄養失調の危険もさらに高まっています。ガザ地区の92%の家屋が破壊(または損壊)、人口220万人の9割以上が国内避難民となり、避難を繰り返すなかで、水・食料・医薬品など全ての生活必需品も不足し、衛生状態がよくない過酷なテント生活が続いています。
一時停戦になっても厳しい状況は当面続くと思いますので、大変厳しい状況の中でも生き抜こうと必死の努力を続けている子どもたちや家族に寄り添った支援を 今後も続けてまいります。
私たちパレスチナ子どものキャンペーンは、2023年10月22日から現地提携団体とともにガザでの緊急支援活動を開始し、炊き出しなどの支援を継続しています。過酷な状況のなかで、懸命に生きる人々のために、どうか皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
2025-05-17 16:25
ご寄付の御礼と支援活動の報告(5月)

パレスチナ子どものキャンペーンの支援活動にご協力いただき、心から御礼申し上げます。ご寄付はご指定の使途で活用させていただきます。
3月18日に一時停戦が破れて2か月が過ぎ、ガザの状況はこれまでになく厳しいものがあります。連日の爆撃によりすでに2,000人以上が犠牲となったと報告され、ガザの70%以上が退避勧告地域にされ、人々は再び着の身着のままで避難を余儀なくされているほか、3月2日以降は食料も燃料も医薬品も全ての物資搬入が完全に遮断されて、人口の90%以上が飢餓に瀕しています。
当会では、こうした状況下でも、安全の確保を第一としながら、5月14日現在も給水と炊き出しを継続しています。これは皆様のご支援の賜物です。ガザの人々の命をつなぐ活動を可能にしている皆様のご支援に心から感謝申し上げます。
5月5日、炊き出しの調理場近くを通行していた車両が爆撃され、調理スタッフ5人が爆弾の破片で負傷しました。2人は聴覚障がいのある人たちで、そのうちの1人は身体的な傷だけでなく心理的にも大きな傷を負っています。また肩に大きな破片が入ったものの危険すぎて取り出せないスタッフもいて、利き手が使えないまま、いつか手術が可能になる日を待っています。それでも、負傷しなかったスタッフたちは、その日の炊き出しを待っていたすべての世帯に食事を届けました。また翌日だけは休んだものの、翌々日から炊き出しを再開しています。燃料や食料が底をつくのではないかという不安はぬぐえませんが、現場職員たちの安全を確保しながら、可能な限り支援活動を続けます。
5月15日は、77年前パレスチナ人たちが故郷を失った「ナクバの日」でした。即時の停戦と物資の搬入再開がまずは実現することを強く願いながら、ガザの人たちが再び故郷を失うことがないよう、国際社会がガザを見捨てることがないよう、引き続きのご協力をお願い申し上げます。
2025年5月17日
