2023年10月8日より1年以上にわたりイスラエル軍とシーア派組織ヒズボラとの攻撃の応酬が続いていましたが、2024年11月27日停戦が発効されました。
停戦後、12月12日時点で約100万人の国内避難者の9割にあたる90万人以上が出身地へ帰還と報告され、国外避難者の一部帰還も報告されています。
一方、多くの避難民は、家屋やインフラの破壊、不発弾、停戦後も続く空爆等により、帰還が難しかったり、帰還した後も、住居、水、食料といった基本的ニーズへのアクセスが難しい状況が続いています。
人々が厳しい日々を超え、1日でも早く生活を再建できるよう、緊急支援にご協力をお願いいたします。
2025-10-14 17:16
ご寄付の御礼と支援活動の報告(10月)

先月はご寄付をいただきありがとうございました。パレスチナ子どものキャンペーンの支援活動にご協力いただき、心から御礼申し上げます。ご寄付はご指定の使途で活用させていただきます。
ガザでは2年間の未曽有の人道危機が続いてきましたが、10月9日に停戦が合意され、13日にはイスラエル人人質の解放とパレスチナ人収容者の解放が開始されました。
(写真:10月13日の炊き出し)
私たちは、ガザ地区の停戦と人質解放に向けた合意を歓迎し、この合意が着実に履行されること、また、イスラエル軍の撤退と人道支援物資の搬入再開が即時に実現することを求めます。これ以上の流血を止め、ガザの市民たちが破壊されたガザを自らの手で再建できるよう世界は支援しないとなりません。私たちは、平和な未来をめざし、これからも、給水や炊き出しなどガザの人たちの命をつなぐ支援、栄養支援や寺子屋など子どもの希望をつくる活動を続けます。
ガザ現地では爆撃が止まったことに人々が安堵し、自分の家がどうなっているかを見に戻る人たちも増えていますが、イスラエル軍はガザ全体の58%を軍事占領したままです。また軍が撤退した地域もとても人が住めるような状態ではありません。結局人口の大多数は、狭い空間に閉じ込められたままです。また、ガザ市などは治安状況の悪化が進み、ハマスと反ハマス民兵の戦闘が起こるなど、しばらくは大混乱が続くと思われます。
過去2年間、停戦が二度発効したものの一回目は1か月ほど、二回目も2か月で戦闘が再開された経験があり、まだ安心はできません。
命をつなぐため、ガザ再建のため、そして平和と人権の実現をめざし、今後も現地での活動を進めます。
季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。
2025年10月14日 認定NPO法人 パレスチナ子どものキャンペーン