Shake Hands(シェイクハンズ)とは
私たちは、千葉県印西市に暮らす30〜40代の母親たちが立ち上げた市民団体です。
PTAの本部役員として出会い、学校運営を支援する中で、子どもたちや先生方が直面する現場の課題を知りました。保護者として要望を伝えるだけでなく、先生方と地域住民が一緒により良い環境をつくりたい、そのような想いから活動が始まりました。
すべての人が「自分らしく生きられる社会」および「生きていて良かったと思える社会」を実現するために、若年女性や子ども、障害のある方々、経済的困難を抱える家庭など、声が届きにくい立場に置かれがちな人々に光を当て、「安心して話せる場所」と「学び・つながり・働く機会」を提供することで、孤立や貧困の連鎖を断ち切ることを目的に活動しています。
2020年の団体立ち上げ以来、生理の貧困解消や性教育の普及啓発、こどもの健全育成を目的とした料理教室などの事業を印西市内で展開してきました。
私たちは、地域住民・企業・行政が手を取り合う“協働”と、「支援する・される」の枠を越えて、参加者一人ひとりが“感謝される経験”を通じて自尊感情を育むということを大切にしています。

活動内容
「誰もが自分らしく『生きていて良かった』と思える社会」。そのような地域社会を実現するために、私たちはこれまでに以下の取り組みを行ってきました。
【これまでの実績】
1:生理の貧困や心の不安をなくす取り組み(2020年~現在)
公共施設19施設・小中学校10校・千葉県化児童養護施設15校へ生理用品無償配布
・寄付元:コットン・ラボ株式会社(2020年〜現在)
・寄付品:年間2000パック以上(1パック25個入り、種類:昼用・夜用・スポーツ用・過多用・おりもの用・ショーツ型など15種類以上)
・助成元:社会福祉法人南高愛隣会(2023年〜2024年)
・延べ配布数:10,000パック以上
2:印西市協働、体験型啓発イベント(2022年〜現在)
性教育ワークショップを通じた市民啓発イベント
・協働:印西市、イオンモール株式会社
・延べ来場者数:600人以上
3:印西市協働、相談支援事業「こっトンカフェ」企画・運営(2025年4月〜)
安心して話せる場の提供とLINE相談窓口の開設、関係機関との連携体制整備
・月平均相談件数:5件
これらの取り組みを重ね、誰かが誰かを思いやる小さな輪を生み出し、地域に優しさの循環を広げていきたい、それが私たちの願いです。そして、今回の寄付募集を通して、共に支え合う温かなまちづくりを進めていきたいと考えています。
活動の背景、社会課題について
この活動の原点は、私たち自身が子どもの通う中学校でPTA役員をしていたことにあります。Shake Handsの立ち上げ当初は、ちょうどコロナ禍が始まった頃でした。閉鎖的で制限の多い生活のなか、大人も子どもも強いストレスを抱えていました。
特に中学生は、思春期ならではの反発や性への興味が高まる時期。SNSやインターネットを通じて偏った情報に触れることが多く、正しい知識を持てずに不安を感じている子どもたちの姿を見て、「自分や友だちの心も体も大切にできる人に育ってほしい」と強く思うようになりました。
学校を支援する中で、私たちは子どもたちの「生理の現実」にも直面しました。経済的な理由から生理用品を買えずに新聞紙やティッシュで代用している子、授業中に突然生理が始まり、教室から遠い保健室まで汚れた状態で歩くのがつらいと感じる子。また、保健室でナプキンや下着を借りる際に名簿へ名前を書く必要があること、トイレでナプキンを交換する音が周囲に聞こえること、ナプキンポーチを持って移動することさえ恥ずかしい、そのような声を耳にしました。
「生理は恥ずかしいことではない」「生理のあるすべての子どもが安心して迎えられる“はじまり”であってほしい」その想いから、私たちは地域の大人としてできることを形にしようと、この事業を始めました。
なぜこの事業が必要なのか
みなさんは「生理の貧困」という言葉を聞いたことがありますか?
生理の貧困とは、経済的な理由などで生理用品を十分に入手できなかったり、安心して使える環境が整っていなかったりする状況を指します。日本でも、生理用品を十分に買えない子どもや若者が全国で増えています。経済的な理由だけでなく、「生理の話をするのが恥ずかしい」「迷惑をかけたくない」と感じて助けを求められない子どもが少なくありません。
その背景には、家庭で話題にしづらい雰囲気や、学校・社会で性や生理を“タブー視”する空気があります。
そうした中で孤立する子どもたちは、心の中に“自分は大切にされていない”という感情を抱え、やがて大人を信頼できなくなったり、未来に希望を持てなくなったりすることがあります。
やる気を失い、自己肯定感が下がるだけでなく、性に関する誤った知識から望まない妊娠や性被害につながることもあり、将来的な健康にも影響します。
特に初経を迎える時期の子どもたちは、突然の変化に戸惑い、不安を感じやすい時期にあります。だからこそ、学校の先生、地域の大人、企業など、私たち一人ひとりが協力して支えることで、子どもたちは安心感を持って「自分の体を大切にする心」を育んでいきます。
生理を「恥ずかしいもの」ではなく「自然で尊いこと」と伝え、安心して話せる環境を地域全体で育てる、それが、子どもたちが自分の体を大切にし、前向きに生きていくための第一歩になると、私たちは考えています。
具体的な取り組み内容
4月から通年で、印西市内の公共施設に生理用品を無償で設置し、生理のあるすべての子どもが安心して利用できる環境を整えます。また、市内の小中学校で初経を迎える児童・生徒に向けて、“初めての生理応援セット”を各校の宿泊学習の事前学習時期(1学期・2学期)に合わせて寄贈します。さらに、児童養護施設で生活する若者には、3月に“自立生活応援セット”を贈り、社会に出る前の不安を少しでも和らげる支援を行います。年間を通じて、行政・教育機関と連携しながら、生理のあるすべての子どもが生理を安心して迎えられる地域環境の整備を進めます。

<上記写真:初めての生理応援セット>


<上記写真:自立生活応援セット>
この事業で実現できること
公共施設でいつでも生理用品を使えるようにすることで、困っても助けを求められない子どもを減らし、安心して過ごせる地域を広げます。また、「初めての生理応援セット」や「自立生活応援セット」を受け取った子どもたちが、自分の体を大切にする気持ちを持ち、支えられている実感を得られるようになります。生理にまつわる不安や孤立を減らし、子どもたちが自信を持って生きられる地域社会の実現を目指します。
事業の展望・今後のビジョン
私たちは、この取り組みを一時的な支援で終わらせるのではなく、「生理について誰もが自然に語り合える社会」の実現を目指しています。まずは印西市内の公共施設や学校からスタートし、将来的には近隣地域にも活動を広げ、どこにいても安心して生理用品を手にできる環境を整えていきます。さらに、子どもたちが体や心について学び合える機会を増やし、地域の大人たちが見守り・支え合う仕組みをつくることで、生理の貧困をなくすだけでなく、“思いやりが循環するまち”を育てていきたいと考えています。
代表者からのメッセージ
この活動を始めたきっかけは、「自分の子どもをはじめ、すべての子どもたちに“安心して生きていける環境”を残したい」という想いでした。PTAとして学校現場に関わる中で、経済的な理由や心の壁から生理用品を手にできず、不安や恥ずかしさを抱える子どもたちがいる現実を知りました。誰もが「ひとりで悩まないでいい」「あなたの体は大切だよ」と感じられる社会をつくりたい――その願いから、この活動を続けています。たったひとつの生理用品が、安心と自信、そして笑顔を生み出します。寄付という形で、あなたのやさしさをその手に届けてください。この取り組みは、“思いやりのバトン”をつなぐ活動です。あなたの寄付が、子どもたちの笑顔と自信、そして未来への一歩を支えます。どうか、この優しさの輪を一緒に広げてください。(Shake Hands 代表 齊藤ちぐれ)

寄付金の使い道について
皆様からのご寄付で、公共施設で誰もが自由に使える生理用品の設置を広げたり、学校へ「初めての生理セット」や児童養護施設へ「自立生活応援セット」を届けることができます。
<詳細>
・ 寄贈用・設置用生理用品の購入:900,000円
・ 生理用品を届けるためのガソリン代:128,000円
・ 梱包用資材の購入:42,000円
・ 設置・配達のための人件費:330,000円
・ 事業指定助成プログラム運営手数料:寄付額20%
今後の活動予定
令和7年度は、印西市内の公共施設への生理用品無償設置を継続し、設置箇所を順次拡大します。また、小中学校では宿泊学習の事前学習に合わせて「初めての生理応援セット」を配布し、児童養護施設へは3月に「自立生活応援セット」を贈ります。
今後は、利用者や学校・施設からの声をもとに内容を改善し、安心して生理を迎えられる地域モデルを確立します。将来的には、他自治体や企業とも連携し、全国へとこの仕組みを広げていきます。
税制優遇について
ちばのWA地域づくり基金は、千葉県より公益財団法人としての認定を受けています。
本プロジェクトへのご寄付は、税法上の特定公益増進法人への寄付金として、個人・法人それぞれに税制上の優遇措置があります。
詳しくは、所轄の税務署又は税理士などへお尋ねください。
計算式など詳細はこちらから
https://chibanowafund.org/supp...
<国税庁のページ>
https://www.nta.go.jp/taxes/sh...
お申込みにあたりご確認いただきたいこと
- 寄付の際には以下の点をご確認いただき、お手続きください。
- このプロジェクトは、公益財団法人ちばのWA地域づくり基金が運営する「事業指定助成プログラム2025」に採択された事業として実施するものです。
- 口座名義は、運営・管理を行うちばのWA地域づくり基金の名義となっております。
- 寄付金はプロジェクト指定として公益法人会計基準に基づく区分管理を行い、原則寄付募集期間終了後、運営費20%を除いた額を実施団体に助成します。
- 振込手数料は、誠に申し訳ありませんが、振り込む方でご負担下さいますようお願いします。
- 領収書は、クレジットカードの場合は決済後、銀行振込の場合は入金確認後に都度お送りします。
- 領収書は公益財団法人ちばのWA地域づくり基金事業指定助成プログラム「プロジェクト名」での発行になります。
- 領収書や事業報告をご希望の方は必ず住所を入力ください。
- 個人の場合は税制優遇を受けるための領収書に記載する必要があるため、住民票所在地の住所を必ずご記入ください。
- 寄付指定先からの情報を希望される場合は、申込時に記入いただいた個人情報を指定先の団体に提供いたしますので、予めご同意の上でお申し込みください。
- 万が一、プロジェクトが中止となった場合は、寄付金の取り扱いについて個別に意向を確認させていただきます。
- ご提供いただいた個人情報は、公益財団法人ちばのWA地域づくり基金にて適切に管理し、寄付の手続き等の連絡業務と当財団からのお知らせや案内以外には一切使用いたしません。個人情報保護方針、個人情報の取り扱いについてはこちらからご確認ください。
https://chibanowafund.org/priv...