災害支援基金は、筑後川関係地域(福岡、佐賀、大分、熊本の4県)で災害支援活動に取り組む市民団体を後押しするために設立しました。
発災時は迅速な支援活動に必要な資金や人材を確保するため、平時は地域の防災・減災力を高める取り組みを拡充するために、この基金が活用されます。
2023-07-17 00:09
発災から1週間

7/16、三連休の真ん中も現地では片付けや復旧作業が急がれています。この日、20〜30代の久留米大学在学生や卒業生でつくるボランティア団体「パルキッズくるめ」との協働で、大雨による被害が深刻な久留米市大橋町へ向かいました。ここでも、市民団体の連携の力が活かされています。
大橋校区まちづくり委員会会長の方や大橋校区コミュニティセンターの職員の方々より支援ニーズの聞き取りをさせていただきました。
7/17で発災から1週間が経ちますが、まだまだ支援が行き届いていない状況が明らかになりました。
久留米市大橋町は町のほぼ中央を横断する形で、氾濫発生した巨瀬川(こせがわ)が流れる地域です。そのため、保育園や小学校、団体など地域の中核機能を担う施設の多くが浸水被害を受けています。ところが支援物資はもちろんボランティアといった人的支援が十分ではありません。

大橋校区の高齢化率は42.02%とご高齢の方が多く、片付け作業自体が難しい方もいます。猛暑の中、体調面も心配されます。
また、浸水被害のため自宅で調理できないという世帯が多くあり、地域内で自力で炊き出しを行うことを検討されているとのことです。まさに、地域住民が自分達の力でこの状況をなんとかしようと汗をかいています。

今回の支援ニーズの聞き取りは、近隣の草野校区や竹野校区で活動する「パルキッズくるめ」との協働で実現しました。私たちは昨年度からパルキッズくるめの活動に賛同し、サポートしています。
大橋校区の現状を踏まえ、当財団としても連携する市民団体やボランティアの調整、物資の提供などさまざまな支援でお役に立ちたいと考えています。