コミュニティワーク研究実践センター

学生向けユースサポートハウスサポーター募集~住まいが支える学びの継続~

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学生向けユースサポートハウスでは、家族からのDV、虐待、金銭搾取などを背景に、自宅からの避難が必要な大学生や専門学校生が、学校を辞めることなく学業が継続できることを応援しています。 具体的には、学生向けの緊急避難スペース「ゆるび」と学校卒業まで暮らすことのできる場、シェアハウス「オーブ」を設置し、緊急避難からその後の学校生活を支える住まいを提供しています。  学業を続けるためには、学校までの交通費、食費、衣類、そして新生活の準備など、さまざまな側面からの支援が求められています。これまで、出会った学生は切迫した状況の中、避難をしてくるため、着の身着のまま避難してきました。  今後さらに多くの相談が来ることが予想される中で、新たなスペースの確保や学業を継続しながら生活を安定させるための取り組みは急務と考えています。この取り組みに共感し、力を貸していただける方を募集しています。寄付というかたちで、学生の未来を一緒に支えていきませんか?
2026-04-09 11:43
大学関係者向け座談会
学生向けユースサポートハウスをスタートさせた、2024年度に、中央共同募金会の「居場所を失った人への緊急活動応援助成 第9回助成」の助成を受け、様々な理由で親や家族を頼ることが難しい若者に対し、安心して暮らすことのできる暮らしを提供するとともに、その実践や当事者や関係者のヒアリング通じて、若者期の「親の役割」を具体化し、「親の機能をどう社会化(仕組化)」するべきか提言するための事業を実施しました。その中で、高校の先生や大学の先生にヒアリング(座談会)を実施しました。 少し前の活動になりますが、どうしてこの活動が必要なのか?学校側からみたリアルがわかると思います。

大学関係者向け座談会 (先生3名+インタビュア+事務局)

インタビュア:こういう学生がいて、学校としてどんな対応をされているか、というところから入っていきたいと思いま。学生対応の事例の話をお願いできますか?


一番対応に困ったのが、父親が手を上げる家。

家に帰りたくないという学生で、金銭的には割と余裕がありましたが、帰ると痣ができ、顔に痣ができたときは転んだと言っていましたが、帰れなくなりました。友人の家を転々として、急に大学に来た時があって。話は聞いたけどもどうしたらいいのかっていうことがありました。サポートセンターの方に相談しましたが、保護者の経済状態がいいため、奨学金を取って家を出ることもできず、アルバイトをしながらだと、大学は続けられず、結局殴られないように父親と生活時間帯をずらして家に帰る生活をしました。本人の体調はボロボロの状態で、補講やカバーアップっていうのも行うこともしました。卒業し、就職もできてこれで多分大丈夫だと思ったんですけど。この後、心を病んでしまい、しばらく連絡が取れなくなってしまったっていうケースが一番困りました。どうしてあげたらいいのかわからないし、どんな制度を使ってもどうにもならないってなったときには、どうしたらいいのだろう。家に余裕があったケースでもう一つは、遠くに実家があって、家賃が払えなくなって、親からの仕送りが止まって授業料だけは振り込まれているっていう状態です。本人から連絡しても親には連絡がつかなくなって、夜のお仕事を始めましたが、学校にほとんど通えなくなってしまいました。こちらも親御さんに連絡が取れないし、授業料は支払われているのでどうすることもできなくて。結局本人は夜間のアルバイトで、始発までの間、休憩室で仮眠をとるような生活をして、昼間、保健室で寝ているっていうようなこともあって。卒業はしましたが、就職活動する余裕もなくて。スーツとか買えるような状態ではなかったので。卒業してから、どうなったのとかはわからない。ぎりぎり続けられたのは、授業料は払ってもらえたからです。授業料の猶予は、ギリギリまで待ってくれますよね。その間に自分でお金を借りて、工面をしたって聞いてます。学校の体制はどうなっているかと言うと、教育相談部があって、スクールカウンセラーについてはかなり助かっています。 カウンセリングですから、アクションするというよりは受け止め続けて、認知のゆがみがあれば、なんとかしていくなどはします。 アクションを起こすっていうところにはなかなかすぐには行っていないです。 シリアスなケースでは担任と感触まで共有するっていうのがあります。 特に共有されているのは自殺リスクがある場合。
うつ(の生徒)が結構いて。うつ病に関しては専門医にかかってもらいたい。それがかなわない場合は命の危険があります。 遠距離で通学している生徒とかは、地下鉄はまだ柵がありますが、JRだと飛び込んだらおしまいだなって思ったりもします。 保護者には生徒は、今こういう状況にあって、学校では、こんな様子なのでという話をします。理解のある保護者の場合はわかってくれますが、ただ、生徒がうつになっている原因がまさに親であったりします。担任としてはとにかく最悪を想定しています。学校でできることは、ここまでかなっていうところとの狭間を生きているって感じです。 長くいると、この子頼むねっていうのがあります。この子も?この子もですか?というのが、僕のところには結構あります。

保健室でアンテナ(の役割を)はっていただいているので

生徒の10%くらいは集まって来るので、そこから一般の教員も情報を頂いて動くというような感じですね。情報交換会を年七回やって、そこで情報を共有します。生活上の支援が必要なケースは特別支援コーディネーターが、外部支援が絶対必要だねっていう(判断をした)ときには、サポステさんをはじめ各機関に色々と動いていただくこともあります。

外部機関に繋げるっていうのは、結構個人技ですね。

学校としてサポステと繋げてというのは難しい。小さい職場なので、組織でやるというよりは、個人でやるっていうケースがやっぱり多くなります。

全日制の大きな学校だとそうならないケースもあります。

その先生が抜けたら。ぽこって穴が開くっていうようなことはよくあるかな。大きい学校だと機動力が無いというかそういうのが遅いですよね高校側としては、民間団体との連携は難しいかもしれないです。児相があまりにも気軽に利用しにくい場所なので、児相までは至らないけども、今、緊急避難的に家から離したいというケースはよくあります。


それこそ親子関係が悪いっていうケースがすごく多いです。

特にどこの馬の骨なのかわからない民間団体に生徒を預けるなどということは、学校としては推奨できませんという立場にはなりやすい。だから管理職とか担任とかと共有して話を通していこうと思ったら、途中でストップがかかることや時間がかかっちゃうこともある。

保護者の了解っていうのは絶対条件ですね。

家族がむしろ原因であると。本人との関係がやっぱり悪化している中でとなると、どういうタイミングで伝えればよいのか悩みます。僕の職場もよくあるんですよね。学校に、全然来てませんっていうのが。それは家族関係が問題で、欠席状況がぎりぎりになって、親に伝える必要があるんじゃないかという場合があります。多くの教員が事情を知らないというか、家族にはちゃんと知ってもらおうという話になりますが、それを知られるとすごくシビアな状態が生まれてしまうから。結構大変だったりします。


インタビュア:やっぱり家族の位置というか、学校の中での親御さんの了解(が必要だということ)って、考え方としては一般的なんだろうなと思うんですけど、そういうむしろ家族関係が難しくて対応に困ったっていう話がありましたけど、皆さんでもそういう事例とかありますか?

欠席状況とかが絡んでくると、もう2時間で単位認定できませんっていう連絡を、保護者にしなきゃならないというときに、担任の先生がそれをします。その時にどういう言い方だと本人に被害が及ばないかについては相談することはあります。学校には来ていて、親のひどさを愚痴るみたいなときには、あなたに被害が及ばないようにうまいこと言うよって。100%保証はできないけど、少なくとも家に帰って殴られない程度にみたいなのは。家庭ではしんどい思いしているから、せめて学校ではしんどさがちょっと和らぐような声かけとかしようかということは共有したりしますけど


保護者には成績のこととか、出欠のこととか、進路や進級に関わる部分に関しては伝えています。


若いころはそういう塩梅がわからなくて、やんちゃな生徒がいたらその生徒のことを考える余裕がなくて、あんまり考えることなしに伝えてしまったりして、生徒との関係を失敗したので。歳をくってきて、親が言っているのと本人が言っているのが、どっちが正しいんだろうかって、聞いてみないとわかんないなっていうことがわかってきました。生徒たちも子供なのでどこかでボロが出て、今回は生徒の方が嘘だったのかなぁとか。どうやら本当のことを言ってるらしいというのを、時間をかけて精査して、僕はこういう風に受け取ったんだけど合ってるかい?っていうのを確認しています。でも立場上、親に話さなきゃいけないことはあるので、これとこれは親に話さない。これは連絡するよって。そのまま伝えると大変なことになるっていう話は、本人と確認して、口裏を合わせておくということをしています。これは個人プレーというか、学校の中で共有されているものではなくて、先生のその時の対応で。担任がこういう風にやっているっていうことは、学年主任と共有して確認しないと場合によってはシリアスになります。管理職が話のわかる人だったら管理職にも共有して。前の担任の引継ぎと照らし合わせて、齟齬があったら確認してみたいなことをします。白黒はっきりさせることも大事かもしれないけど、ケースバイケースです。親をうまく使うときもあるし、親が変わってくるときもある。その様子を見ながら波乗りするような感じですかね。家族の存在の影響の大きさというか、プラス面もありますね。物理的、経済的にも家族の存在に縛られているような。大きいなというふうに実感している。ただ、結局難しいまま卒業している生徒もいる。高校の段階で家族関係みたいなところを修復する、あるいは問題を把握するっていうような取り組みができないものなのかと。


家族の問題は学校だけだと無理だと思います。学校以外のコミュニティとその子が接する機会をあえて作って。本人は望まないことも多いけど、例えば全く環境の違う子供と接する場面がありそういうときに、支援機関の方たちのアプローチが非常に大事だと思います。学校だけのコミュニティで解決することは難しいと思うので。そういうダイアルとの接続を学校が生徒に情報を提供するとか。連絡してみたらって提案することで解決するかもしれない。最近の例で言えばヤングケアラーですけど、その子たちって無自覚な状態でそれをやり続けている。親と生徒自身が共依存関係にあるので、なかなか気づかない。意識をするきっかけはやっぱり外部に求めたほうが良いし、早いと思います。学校の中だけで解決は無理な話で、外との接点を持つという意識は、学校では割とスタンダードです。ただ、外部の支援機関と繋がる、関係を構築するというのは、すべての教員ができているわけではないです。一部の特別支援コーディネーターの方とか、養護教諭の方は繋がっているケースが多いと思いますが、全員がそれをできているとは決して言えない状態ですね。養護教諭に繋いでもらうことも多い。学校の体制としては脆弱で、特別支援に関する専門的力量を持っている先生はほとんどいないのが現状です。だからと言って必要ないかというと必要で。学校は人が入れ替わるので。生徒の状況を見てヘルプが必要だと思ったときに、学校でできることには限界があります。機関の一覧表があるだけでも違うと思います。信用できるところなのかどうなのかなってわからない人のほうが正直言って多いです。児相に言うと角が立つ。児相に連絡したら破綻するなっていうのも、いろいろ考えて困ってしまいます。職員一人一人の力量によって生徒の環境が左右されてしまうのは良くないと思います。学校っていう機関に対して、こういうサポートがあるといいですよっていうのを行政がちゃんと文書として共有してくれるといいかな。役所のほうからこういう情報があるよっていう風な示され方をするといい。


使いやすいですよね、お墨付きがあれば。現場のことがわかってないから。現場で何が起きていて、教育相談的なことでどんなことに困っているのか、行政側が把握していない。不登校の数が増えているとか調査だけして、言い訳している。


本当の実態というか、そこを知りたいと思ったら、全部の学校っていうのは無理だけど、今日みたいな場の方が協力は得やすい。いかに学校が問題を把握していないかということも含めて実態として知ろうと思ったら、無作為というか全部の学校に送っていかに返答が返ってこないかっていうことを含めて出てくるとは思いますね。


家庭関係が悪いっていう理由でやめたっていう生徒はちょっとなんか具体的に思いつかないですね、最終的には経済的な理由かなって感じでやめた子はいますが。


経済的な理由で辞めたっていうふうになるけど、よく見ると家族関係もぐちゃぐちゃだったりします。でも主訴は経済的な理由だって最終的にはなります。本人の学力不振とか就学意欲低下とか。そっちで処理されるんだけど、やっぱりよく見ると家族関係もあります。家族関係が悪い中で就学意欲なんか沸くわけない。家族関係が問題で中退しますっていう理由で退学届には絶対書かないですね。家族関係っていう話でっていうのはない。記録には残らなくて。


生徒さんも家族関係が難しくなった時に、(聞き取れず)っていうのは教員の中でも意見が割れるのかな。家族関係を修復させないでどうするんだ、というような議論にしかならない。年齢的にはもう自立する一歩手前ですから、修復しようっていうことでは先生方の中でも(意見が割れる)。むしろ逆に自立支援をいかにやっていくかというところの視点ですよね。


学校的にはどっちかというと生徒指導が大変な学校で、日々それに追われてて、そこの家庭環境まで踏み込んでなんとかしようっていう余力が先生方には無いと思います。養護教諭の先生は多分いろんな情報を持っていて、手立てはあると思うんですけど、それに周りが乗っからないというか。
そういう意味ではその辺はドライといえばドライなのかな。


公立で言うと、むしろ家族と早く離れたほうがいいなっていうようなケースのほうが私は多いですね。ちょっと視点は変わっちゃいますけど、生活保護の方々のところから自立していく子供たちの大変さっていう問題が多かった。経済的には確かに支援は頂いているんです。生きてはいけるんですけども、精神的な自立っていうところが非常に大変です。働くことがすべてではないですけどね。精神的にも経済的にも自立していくっていうアプローチが描きにくいケースが多いです。


生活保護の子供たちの成長という点にすごく困難性を抱えているんです。自立がなかなかできていなくて、卒業していってもその後、壁にぶち当たるであろうというケースとかですね。


そこは非常に大きな問題で、焦点を当てざるを得ないのは経済的な困窮の中で過ごすという経験が考え方をいかにネガティブにするか。生徒たちもこういうことは聞いてくれないでしょうとか、お金が無いことによっていろいろな制約を受けて考え方がネガティブになっていく。卒業した後に、仕事が長く続かなく、結果、家族だけで時間を過ごすとかしています。本当に学校だけでやれることじゃないと思うんですけど、学校にもやれることはあって、全体として問題を開くということが必要なんだろうなというふうに思います。卒業した後に、シェルターに行くとかっていうのはやっぱりあったりするので。


コロナで一番危なかったのはステイホーム。家にいて快適な子はいいけど、家が地獄の子は大変でした。


子供の学力と世帯収入は相関するというか、安定の中であってもステイホームは危ないっていうのはありますね。


ステイホームが危ないのは、収入がある程度大きい、でもミリオネアじゃなくて、中途半端にお金がある。必ず息子は〇〇学部行くとから始まって、俺が〇〇大出たんだから、お前も〇〇大以上に行け、〇〇大以下は大学じゃないとか。おかしいんじゃないか?これっていうような、親がいて。どう頑張ったってこれ無理ですっていうのを本人が一番わかっているのに、頑張ればできるでしょって言われちゃう、この地獄。教育虐待っていうテーマでこの間話をしました。進路に関して親の道具にされているっていう。自分が実現できなかった夢をお前が実現するんだっていう最悪の子育てだったりするし。自分ができたんだからお前もできるだろうみたいな。自分の後を継げっていう。


若者の貧困っていう文脈で今日ちょっと話もあったんですけど、たぶんその後もずっとメンタル調子悪くてっていうのが。


幼少期の貧困の経験はある種、それも経験ですよね。やっぱり肯定感が全然育まれない状態だったりするのかなと思います。


経験の貧困とかも言われますね。本当にいろんな社会的な体験とか経験とか繋がるとかっていうことが少ないので、家族から離したほうがいい子ほど家族の中に押し込められているというか


そこから反発できる子はまだいいんですよ。反発できないまま共依存関係でずっと行って、大学に入ったはいいけど社会人としてちゃんと育ってないっていうケースが。


親子関係が理由で、家出したという生徒がいると、10個くらい若い担任が、深刻な顔してすごく騒ぎました。僕はいいんじゃないの?って思ったんですけど、その時はあまり何も言わないようにしてたんですよ。生徒がずいぶん悪い子ちゃんにされたんだなって思って。なんかあるんだろうって思ったら二年、三年でほらあったしょ、って。だから(家出に肯定的なのは)マイノリティだと(思います)。学校によります。進学校だと、教員も修羅場をくぐった教員はあまりいなくてっていう場合も結構あるんですよね。


家出を促して、若い担任の先生に怒鳴られたことあります。部活をやめたいって。でも親が話を全然聞いてくれなくて。親も顧問もやめさせてくれない。親は部活辞めたら非行に走るからやめたらダメだって。そういう傾向は、ちょっとはあったので、顧問の先生になんとかうちの息子を引っ張ってくださいみたいになって。顧問もわかりましたって。親と顧問が、部活をサボった日に二度と部活はサボりませんって約束させました。やりたくないんだったらもう絶対やらないって言いなって伝えましたが、(顧問や親に)聞いてもらえなかったらそれでいいでしょって。その日、家出をしました。そうしたらもう大騒ぎになって。僕らがどうやってここまで引っ張ってきたかわかってないじゃないですか、みたいな。非行を助長したんですよ!って。で、結局(彼は)辞めました。学校には最初に戻るんですが結局、辞めました。でも家族関係で辞めたっていう書類は無い。進路変更なんです。一身上の都合ですね。マイノリティですね。だいたいここに集まるってこと自体が特殊な人たちではありますけど。

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