先約があり、授賞式に参加できなかったのですが、国際女性デーに、反貧困ネットワーク理事の大塚恵美子さんより、表彰状をいただきました!ありがとうございます。 受賞の様子
<仁藤による受賞コメント>
『バカなフリして生きるのやめた』は、バカなフリをすることで生き抜いていた私や少女たちの、少女や女性を力のない存在と
して扱う権力に抗う宣言です。
この本では私たちが目にしてきた貧困、差別、暴力、格差の構造について書いています。
そして、そうした現実に目を向けず、貧困や差別を生み出す構造を温存させようとする権力者たちの手口もまとめています。
この本は2015年からしていた連載をまとめたものですが、ちょうどその前の年の2014年、「反貧困全国集会2014 ~生きぬくために つながろう!」に呼んでいただいたことから、反貧困ネットワークのみなさんと10年以上、一緒に貧困や差別の問題に取り組んできました。
さまざなま形での運動や現場の支援での連携を日々させていただいています。
ネットカフェ難民という言葉ができた2000年代、非正規雇用やワーキングプアの男性の問題が「ネットカフェ難民」として報道されるなか、少女だった私もネカフェにいて、「私たちもじゃん」と話していました。
貧困問題、性売買の問題、複合的差別、女性の人権問題はつながっています。
Colaboの活動が今のように広く知られていないころから、そのことに気づき、声をかけ、つながり、連帯し続けてくださったのが反貧困ネットのみなさんでした。
その後、私たちは力をつけていく過程で、存在が権力者たちの脅威となって不当な弾圧をうけることになりましたが、反貧困ネットのみなさんは、その間もずっと連帯を示し続けてくださりました。
それは貧困問題に地に足をつけて取り組み、闘ってきたみなさんだからできたことだと思いますし、そんな、腹のすわったみなさんにこの本を「貧困ジャーナリズム賞」に選んでいただけて大変光栄です。
虐げられてきた人たちが、
小さくさせれている人たちが、
自分には力がないと思わされている人たちが、
自分には権利があること、
辛い状況にあるのは自分のせいではないことを知り、
社会の構造の問題に気付き、
共に声を上げ、社会を変える力になる。
そうした活動をして言うのがColaboであり、反貧困ネットワークです。
痛みを言葉にすること、貧困を生み出す社会構造を見つめることは痛みを伴いますが、それを分かち合い、社会を変えていく力にすることが大切だと思っています。
私たちが出会う多くの少女や若い女性は、暴力、虐待、ネグレクト、貧困のある家庭から逃れるために、性売買へ誘導されたり、嘘の「仕事」の誘いで引き込まれています。
ぜひ、多くの方にこの本を読んでいただき、少女たちがおかれた現状、それを生み出す社会構造を知ってほしいです。
孤立や貧困状態に陥った人たちが搾取の構造に取り込まれる社会を一緒にこれからも変える闘いをしていきたいと思います。
この度は、大変励みになる賞をありがとうございました。
2026年3月7日 仁藤夢乃



