活動・団体の紹介
こどもソーシャルワークセンターは、ソーシャルワーカーが常駐し、家庭や学校にしんどさを抱えるこども若者たちを地域でささえる団体です。70名近いこども・若者たちが週に1回利用できる居場所活動、月に数回の配食活動、月に1回のお楽しみのお出かけ活動など「楽しい時間や人とのつながり」を提供することで、家庭や学校のしんどさを持っていても何とか乗り越えていけたり、早期に専門機関につながって対応することを可能としています。
活動の背景、社会課題について
こどもソーシャルワークセンターを利用するこどもたちの家庭や学校のしんどさは、以下のものがあります。
■こどもの貧困
生活保護世帯や生活困窮世帯のこどもたちは、まわりのこどもたちを同じような経験を家庭で営むことが難しく、特に育ちざかりのこども若者に必要な三食の栄養のある食事をとれていなかったり、家庭での居住空間に課題を抱えていることが多くあります。
■こども虐待
ネグレクト、身体的虐待、心理的虐待などで家庭が安全安心でないこどもたちがいます。虐待家庭の98%が在宅支援で、虐待のある家庭で生活するしかないこどもたちにとって、家庭以外に安全安心して過ごせる時間と空間はとても大事なものとなります。
■ヤングケアラー
家庭でケアに追われているこども若者がいます。ケアの種類は様々で、なかなか外から気がつくことが出来ません。ケアに追われることでこども若者は自分の時間がなくなってしまったり、精神的な余裕がなくなってしまいます。
■不登校
センターで学校に通えていないこどもたちに、通えない理由を聞いても明確な答えが出てきません。特に上記の家庭の課題を背負って学校に通っているこどもたちは、学力や友達との交流などでつまずいてしまって、学校に通いにくくなっています。
■いじめ
いじめの法律の定義において「一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な 影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」となっていることを考えると、センターには多くのこども若者がいじめ経験をしています。
活動内容の詳細、実績について
こどもソーシャルワークセンターは国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士を所持しているソーシャルワーカーが5名いることから、上記の社会課題を抱えるこども若者を行政(学校や福祉機関)から紹介されて、居場所・配食・体験活動を提供しています。
特にゴールデンウィークや夏休み、春休みは特別なイベントやお出かけなどの特別活動や配食が企画され、こどもたちは楽しみがあることで日々のしんどさを乗り越えることが出来ています。
年末年始以外は、ほぼセンターを開けてこども若者に活動を提供しており、昨年度は70名の登録しているこども若者のべ3049人に活動に参加してもらうことが出来ました。
代表者メッセージ
とにかく毎日こども若者を支援しているので、テーマ別のプロジェクトも必要ですが、総合的な寄付プロジェクトページが必要と感じて、寄付を呼びかけることにしました。特に長期的に安定して寄付を届けるために毎月寄付のマンスリーサポーターが増えることを強く望んでいます。
理事長 幸重忠孝
寄付金の使い道について
・日々の活動でこども若者に提供する食事代
・送迎にかかる交通費と自力で来所するこども若者への交通費補助
・活動をささえるボランティアや職員の人件費