壁のない防災施設を、使える建物にしたい
愛媛県新居浜市の萩生西(はぎゅうにし)自治会に、屋根まで建って止まっている建物があります。
住民が積立金を出し合い、青年団と壮年部が自分たちの手を動かして建ててきた、災害のときの拠点です。2026年4月に骨組みと屋根までができました。しかし、そこで資金が尽きてしまいました。
残っているのは、壁です。壁がなければ雨も風も寒さも防げません。食料も毛布も置いておけません。災害のときに人が身を寄せる場所には、まだなっていないのです。
この壁を張るための100万円を募ります。
逃げる場所が、遠い
萩生西は、新居浜市の中萩校区にある集落です。石鎚山系から下りてきた平野に田畑と家が並び、萩岡神社の秋祭りとともに時間が流れてきました。いま、住民の65%以上が高齢者です。
この地域で指定されている避難場所は、中萩公民館まで約900m、中萩小学校まで約1km、中萩中学校まで約1.5kmの位置にあります。地図の上では、たいした距離には見えません。しかし、真夜中に地震が起きたとき、あるいは雨が横なぐりに降っているとき、足腰の弱った人がその距離を歩いて避難できるとは、私たちには思えないのです。中萩校区は新居浜市で最も大きな校区ですが、避難所の数はそれに見合っていません。
備えについても同じことが言えます。新居浜市では、全壊した家屋に対してのみ消防署から段ボールベッドが支給されますが、市の消防署が持っている数は30個に届きません。それ以外は各公民館、各自治会で備えてほしい、というのが市の立場です。
さらに消防からは、こう聞かされています。巨大地震が起きたとき、自衛隊松山駐屯地や九州の部隊は、被害がより大きいと想定される高知県や徳島県へ向かう。愛媛は後回しになる可能性が高い。だから1週間は自力で生き延びる準備をしておいてほしい、と。
私たちは自治会員に、食料と水を1週間分ずつ確保するよう伝えてきました。しかし、家が壊れてしまえば、その備えごと失われます。各家庭の備えだけでは、家を失った人を支えることはできません。
必要なのは、歩いて行ける距離にあって、みんなで食べものを分け合える場所です。それが萩生西にはありませんでした。
だから、自分たちで建てはじめました
私たちが建てているのは、自治会館の隣に立つ、高さ5mを超える建物です。備蓄倉庫を併設し、食料や毛布、衣類、生活必需品を保管できるようにします。炊き出しのための鍋や五徳、プロパンガスも備え付けます。
着工は2025年11月。費用は自治会の積立金でまかない、20名を超える青年団と30名を超える壮年部が作業に加わりました。2026年4月、骨組みと屋根までが立ち上がりました。
計画では、ここから壁まで一気に仕上げるつもりでした。ところが、建築確認をやり直すことになり、その間に資材の価格が上がりました。基礎を掘ってみると、地中梁の追加工事も必要になりました。三つが重なって予算を超え、壁の分が残ってしまったのです。

壁は、単なる仕切りではありません。火が回るのを止め、真夏の熱と真冬の冷えから中にいる人を守り、揺れに対して建物そのものを支えます。壁がなければ、せっかく備えた食料も毛布も、雨と湿気で傷んでいきます。屋根だけがある建物は、まだ防災施設ではないのです。
壁ができると起こること
災害の日に、行く場所ができる
電気も水道も止まった朝、住民はこの建物に集まります。備蓄した食料を出し、自宅に残った食材を持ち寄って、鍋を火にかけることができます。毛布や衣類、生活必需品を配ることもできます。
そして何より、「とりあえずここへ行けばいい」という場所ができます。誰に頼ればいいのか、どこへ行けばいいのか。その答えが、地図の上ではなく暮らしの中に生まれます。
ふだんの日に、人が集まる
使ったことのない施設は、いざというときにも使えません。私たちは、この建物をふだんから使い倒すつもりです。
自治会全体での防災訓練ができるようになります。2025年から青年団が始めた「はぎゅうにしお月見の会」も、ここで開けます。昨年は途中で雨が降って中断しました。屋根と壁があれば、天気を気にせず集まれます。暑さを避けて11月に開いている敬老会も、今年度からはこの建物を使った屋外での食事を計画しています。
人が集まり慣れている場所だからこそ、いざというときにも自然と足が向きます。

秋祭りの日に、太鼓台が守られる
萩生西太鼓台には120年余りの歴史があります。2尺5寸の大太鼓と、担ぎ棒を肩に載せて担ぎきる「担ぎ太鼓」が、この地域の誇りです。
これまで祭りの時期になると、私たちは毎年、足場を組み、クレーンで屋根を載せて、太鼓台を入れる小屋を一から建てていました。時間も人手も費用もかかるうえ、使えるのは祭りの数週間だけ。壁はブルーシートでした。
この建物が完成すれば、その作業は要らなくなります。天候に左右されずに組み立てができ、組み立てたあとも雨を気にせず練習ができます。ブルーシートが本当の壁に変われば、太鼓台の傷みも抑えられ、次の世代へ長く引き継げます。
そして、練習を見に来られる場所ができます。青年団や壮年部だけでなく、子どもを連れた家族が立ち寄れる。太鼓台を身近に感じる子どもが増えることが、この地域が続いていくということだと、私たちは考えています。

この先ずっと、地域の目印になる
高さ5mを超えるこの建物は、自治会館と並んで、萩生西の目印になります。
防災訓練の拠点として、交流の場として使い続けることで、住民同士のつながりを保ちたいと考えています。近年は自治会に入らない世帯が増えていますが、「あそこに行けば誰かがいる」という場所があることは、その流れに対する私たちなりの答えでもあります。
このプロジェクトの概要
| 何をするか | 萩生西自治会の防災対策施設に、壁を設置します |
| 必要な金額 | 1,000,000円 |
| いつまでに | 2026年12月に壁を完成させます |
| 実施する団体 | 萩生西防災対策建設委員会(愛媛県新居浜市・萩生西自治会) |
| ご寄付の扱い | 公益財団法人えひめ西条つながり基金がお預かりし、助成金として交付します。税制上の優遇措置の対象となる場合があります |
ご寄付の使い道
目標金額:1,000,000円
| 内訳 | 金額 |
| 防災対策施設 壁・防災カーテンの設置費 | 900,000円 |
| クラウドファンディング手数料 | 100,000円 |
| 合計(目標金額) | 1,000,000円 |
4面すべてを恒久的な壁にするには、さらに費用がかかります。今回は、風雨と寒暖から人と備蓄を守るうえで特に必要な部分から、優先して施工します。
目標金額に届かなかった場合も、お預かりしたご寄付は運営手数料を除く全額を工事に充て、できる範囲から進めます。
スケジュール
| 2025年11月 | 建設開始 |
| 2026年4月 | 骨組み・屋根 完成 |
| 2026年9月 | 寄付募集 開始 |
| 2026年12月 | 壁 完成(予定) |
| 2027年3月31日 | 寄付募集 終了 |
代表者メッセージ
萩生西防災対策建設委員会 建設委員長:福田俊彦
萩生西災害対策施設建設委員長の福田です。
大規模災害に被災した際に地元民が安心して頼れる災害対策施設を建設しております。
指定避難所(約1km以上)までの移動が不安な方でも地元で安心して頼れる施設として建設中です。単なる避難所としてだけでなく炊き出し、生活必需品の配布など地域住民の方が安心できる施設を目指しています。更には地域住民の交流の場(お月見の会)として、太鼓台の保管蔵として、老人会の開催場としてなど多種多様な活用を目指していきますのでよろしくお願いします。

よくある質問
Q. 寄付金控除は受けられますか?
A. 本プロジェクトへのご寄付は、公益財団法人えひめ西条つながり基金への寄付として受け付けます。税制上の優遇措置の対象となる場合があります。詳しくは基金公式サイト(https://escf.jp)をご確認ください。
Q. 領収書は発行されますか?
A. 公益財団法人えひめ西条つながり基金から発行します。
Q. 目標金額に届かなかったらどうなりますか?
A. お預かりしたご寄付は、運営手数料を除く全額が萩生西防災対策建設委員会への助成金として交付され、壁の工事に使われます。返金はできませんのでご了承ください。
Q. 壁が完成したら、どう知らせてもらえますか?
A. 文書またはメールで完成をご報告します。SNSでも工事の経過と完成後の様子をお伝えします。
最後に
骨組みと屋根までは、私たちの手でつくりました。ここから先だけが、どうしても足りません。
壁が立てば、災害の日に住民が身を寄せられる場所ができます。秋には120年続く太鼓台がそこに納まり、ふだんは子どもからお年寄りまでが集まる建物になります。
あと一歩です。どうか、力を貸してください。
※えひめ西条つながり基金について
「萩生西防災対策建設委員会」への寄付は、公益財団法人えひめ西条つながり基金の「事業指定助成プログラム」を通じてお届けします。
えひめ西条つながり基金は、愛媛県西条市を拠点とする公益財団法人で、「つながりを豊かにして持続可能な地域を創る」ことを理念に掲げています。地域の課題解決に取り組む団体を支援する助成プログラムの運営や、複数の協働プロジェクトの実施、個人・企業・団体からの寄付の仲介などを通じて、愛媛県内の地域の活動を資金面から支えています。
「事業指定助成プログラム」は、寄付者の皆さまが「応援したい」と選んだ団体・プロジェクトに、寄付が直接活きる仕組みです。今回、当基金の審査を経て採択された「萩生西防災対策建設委員会」へのご寄付は、基金を通じて確実にプロジェクトの活動資金として活用されます。
いただいたご寄付は、税制上の優遇措置の対象となる場合があります(詳細は基金公式サイトをご確認ください)。
基金公式サイト:https://escf.jp

