
風テラスを応援いただいている皆様、こんにちは!
新緑が眩しく感じる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
2022年4月にNPO法人となって4年目を迎える風テラスの、今月の活動報告をお届けいたします!
■風テラスは、NPO法人となって4年目を迎えます!
設立4年目を迎えて ー 理事長・徳田玲亜
皆様、いつもNPO法人風テラスの活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。おかげさまで、私たちは設立4周年を迎えることができました。
風テラスはNPO法人化した当時から、コロナ禍が後押しして、急成長を続けてきました。昨年度の相談件数は過去最多となる4900件越えとなりました。私達が提供するサービスを利用する方が増え、一人でも多くの方が一時でも安寧を得て、明日を迎えられるようになったのだとすれば大変嬉しいことです。
しかし、私たちが相談を受け続けるだけでは、風俗業界やそこで働く人々を取り巻く環境は変わりません。
私たちは、風俗に従事する人々が働く中でトラブルに巻き込まれたら、頼るべきところに頼れるようになって欲しいという願いを心に抱いています。そのためには社会の側が変わる必要があります。これまで増え続ける相談に対応することに追われるばかりでしたが、私達の願いを実現するために、私たちはこれまでの活動で蓄積してきた知見をしっかりと社会に広めていかなければならないと考えています。昨年度は風テラスが主催するイベントや研修を開催することができませんでしたが、今年度はそうしたイベントや研修の機会を作っていきたいと考えています。
また、ありがたいことに今年度は、日工組社会安全研究財団および、休眠預金活用事業「自殺ハイリスク領域におけるゲートキーパー育成&アウトリーチ支援事業」に採択されたこともあって、情報発信や人材育成にも力を割くことが可能になりました。これまでは風俗で働いている方向けの情報を中心に発信してきましたが、風俗で働こうか迷っている人に知ってもらいたいこと、風俗を辞めたいと悩んでいる人に知ってもらいたいこと等、より多くの情報を発信するとともに、風俗に入らなくても済む未来や風俗を辞めたいと思ったときに辞められる未来を支える仲間を増やしていきたいと考えています。
今後とも、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
NPO法人 風テラス
理事長 徳田玲亜
■受託事業・新潟県「困難な問題を抱える女性に関する実態調査」が公表されました!
昨年風テラスが受託調査を行った「令和6年度新潟県困難な問題を抱える女性に関する実態調査」報告書が、新潟県のHPに公表されています。
新潟県内の女性相談窓口の相談員(12機関・団体)や支援機関を利用している女性(150人配布のうち57人回答)を対象にインタビューやアンケートを行い、調査報告をまとめました。
調査では、1件ずつ丁寧に聴き取りを行ったインタビューと詳細なアンケート結果の分析を行い、その結果、困難な問題を抱える女性の支援に必要なことや、支援機関が抱えている課題などをまとめ、県への施策提言まで行いました。
この報告書は、新潟県の今年度以降の計画に活用される予定です。
詳しい調査結果は下記の新潟県HPに掲載されています。
■4月の相談の傾向と件数
4月は累計353名のご相談に対応しました。3月に引き続き300名を超える方々の相談を受けました。
そして最近は「生成AIサービスによる検索」が、風テラスへの相談のきっかけとなる方がいらっしゃいます!
少しずつですが、風テラスが社会で認知されてきているということかな、と感じます。
〈4月の通常相談内訳より〉※いずれも延べ件数
・店舗トラブル 70件(先月53件)
・生活困窮 27件(先月17件)
・次の仕事を探したい 13件(先月13件)
・気持ちを聞いて欲しい 79件(62件)
店舗トラブルや生活困窮といった相談に加え、先月同様、新しい仕事を探したい方からの相談や、気持ちが落ち着かず話を聞いて欲しい、といった内容の相談が多かったです。
■豊島区の地域広報誌「とっぴい豊島の選択」に徳田理事長が掲載されました。
性風俗店の待機部屋となっていた池袋の雑居ビルの一室で相談事業から始まった風テラス。東京都豊島区は、風テラスの活動の原点とも言える場所です。
そんな豊島区のまちづくりを考える広報誌「とっぴい豊島の選択」(株式会社創発としま発行)第138号に、徳田理事長のコメントが掲載されました。
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みなさまの日ごろからの応援、心より感謝申し上げます!
4月末からは、2025年度のプロボノ・インターンの募集を行いました。いずれ新メンバーを紹介できると思いますので、お楽しみに!! (プロボノ・山本)