被爆80年からその先へ　核なき未来をつくるカンパ

原水禁とは？

（原水禁のシンボルマーク。故・粟津潔さんのデザインです）

私たち原水禁（原水爆禁止日本国民会議）は、1965年に結成された日本でもっとも規模の大きな反核、平和運動団体のひとつです。

原水禁がとりくんでいること

私たち原水禁はこれまで、｢被爆者の救済なくして核廃絶なし｣「核廃絶なくして被爆者の救済なし｣、そして「核と人類は共存できない」のことばを運動の基礎に据えながら、以下のとりくみを行ってきました。

核兵器の廃絶

核兵器はその存在自体が平和と生存への脅威であり、すべての国のすべての核を廃絶すべきです。私たちは核も戦争もない世界の実現をめざしています。戦争被爆国である日本が「核抑止」論をのりこえ、行動することが重要だと考えています。

（核兵器禁止条約締約国会議にあわせ、世界の市民と共同し核廃絶をアピールする高校生平和大使）

脱原発社会の実現

核の「平和利用」＝商業利用である原子力発電は、核燃料採掘による汚染、労働者の被曝、使用済み燃料の処理に至るまで、多くの被曝を生み出します。そして福島第一原発事故のように広範な被害を出すリスクもあります。

（2011年の福島原発事故以降、「さようなら原発1000万人アクション」が行われてきました）

ヒバクシャ援護・連帯

広島・長崎の被爆者だけではなく、世界各地に核実験による被爆、ウラン採掘による被曝などによる核被害者が存在しています（これらを総称して「（グローバル）ヒバクシャ」と言います）。これらすべてのヒバクシャの救済をめざしています。また、在外被爆者、「被爆体験者」、被爆二世などの課題の支援にもとりくんできました。

（ウラン採掘による労働被曝だけでなく残渣の流出による環境汚染によって被害を受けたアメリカ先住民の方々と交流、聞き取りを行いました）

これらの運動課題をひろく共有し、議論する場として、広島・長崎の現地で「原水爆禁止世界大会」を開催してきました（2011年以降は福島大会も行っています）。

（昨年開催の「被爆79周年原水爆禁止世界大会」。写真は広島大会・開会総会のようす）

「被爆80年からその先へ　核なき未来をつくるカンパ」

原水禁は被爆80年という大きな節目の年にあたって、被爆の実相の継承、すべてのヒバクシャ救済、そして核兵器廃絶に向けた前進を実現するために、「被爆80周年原水爆禁止世界大会」をはじめとしたさまざまなとりくみのなかで、核廃絶に向けた課題と展望を多くの人びとと共有しながら、原水禁運動を大きく拡げていきたいと考えています。その一環として「被爆80年からその先へ　核なき未来をつくるカンパ」をひろく呼びかけることとしました。

いただいたカンパをもとに、以下のような活動をすすめていきたいと考えます。

被爆証言キャラバン（仮称）の展開

日本国内、そして世界各地で、被爆者による被爆証言を聞く機会を設定します（交通費や会場費等）

次世代に向けた被爆の実相を継承する活動への支援

被爆の実相を次世代の若い人びとに継承する活動を支援します（動画資料や冊子作製等）

地域における原水禁学習会の開催

被爆80年にあたり、これからの原水禁運動をどのように拡げ核兵器廃絶を実現するのか、課題と目標を共有するための学習会を日本各地で開催していきます（講師費や会場費等）

こうした活動を通じ、日本全国各地における草の根のとりくみ強化と世界の人びととの結合・連携を発展させ、核廃絶に向けた世界的なうねりをつくりだしていきたいと考えています。すべてのみなさんに積極的なご支援・ご協力を、心から訴えます。