
19歳で結婚した少女
生まれたばかりの赤ん坊を連れて路上をさまよっていたところを警察に保護された19歳の少女。
警察に連れられ、現地NPOのラ・パラーブルのもとへやってきました。
彼女は、家族に強制された結婚に耐えられず、家出をした後、彼女自身が好きだった人との間に子どもを妊娠しました。
妊娠を知った家族は大激怒、その後、家族は娘と連絡を取ることを拒否しました。
そして残念ながら、子どもの父親である彼も妊娠を認めようとしませんでした。
居場所をもとめて
彼女は自宅に戻ることができず、出産するまでの間、友人の家に滞在しました。そして、無事に元気な男の子を出産しました。
しかし、友人は彼女に家を出て別の場所を探すように言いました。
行き場をなくした彼女は、赤ちゃんを連れて街中で途方にくれ、警察に保護されたのでした。
現地NPOのラ・パラーブルへは、避難所への受け入れ要請がありましたが、人員不足と電力不足のため、避難所に受け入れることができませんでした。
代わりに、しばらくの間ラ・パラーブルのスタッフであるファティマタさんの家で過ごすことになりました。

ファティマタさんと私。ファティマタさんは避難所で受け入れられない間、数々の女性と子どもを家に一時的に受け入れてくださっています。
少女は子どもを施設に預け、学業に戻る
その後、児童裁判所に相談し、赤ちゃんをティエスにある保育施設に預けるように手配しました。これにより、母親である少女は、卒業まで学業を続けることが可能になりました。
彼女は現在、大学内のキャンパスで暮らしています。セネガルでは、大学に通っている場合、食事は国が提供してくれます。ただし、すべての学生が住居を提供されるわけではなく、成績優秀者の中から選抜されます。そのため、キャンパス内の住居は、最も優秀な学生のみが利用できるのです。そのため、彼女は非常に優秀であったことが分かります。
彼女は社会学部の2年生で、あと2年で学業を終えることができます。ラ・パラーブルと私たちは、彼女が学業を修了し、赤ちゃんと再び暮らせるようになるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。

絶え間ない受け入れ要請
現地では、私たちの避難所を必要とする人たちからの要請が絶えません。
現在、電気の故障と人員不足により一時的に受け入れを停止しておりますが、1日も早く女性の受け入れを再開させたいと思っています。
マンスリーサポーターの募集を始めて今日でちょうど10日が経ちました。
既に19名の方が登録してくださり、とても勇気づけられています。本当にありがとうございます。
引き続き、温かいご支援をお願い申し上げます。
代表理事 宮村暢子