私たちポリネシア航海協会は1975年に設立され、翌年には第一回目の航海、ハワイ=タヒチ間をコンパスなどの計器を一切使うことなく、星や太陽の動き、波や風の変化など、自然が与えてくれるヒントのみを使う伝統航海術で航海を成し遂げ、その後も世界中の海を航海しています。これまで40年以上に渡り、ハワイから太平洋の島々、日本、そして世界一周航海など、延べ約30万キロ、地球を約7周するほどの距離を航海してきました。
そうした航海を通じて、人々が自分自身を、お互いを、そして、自然やそこに根付く文化に敬意を持ち、思いやる心を育み、この地球がより持続的で暮らしやすい場所になるきっかけ作りに努めています。伝統航海術の芸術と科学、そして探求する心を継承し、体験型の教育プログラムを通して、自然、文化に敬意をはらい、互いにいたわり合う大切さを次世代に伝えることを使命としています。
“Hawai‘i, our special island home, is a place where the land and sea are cared for, and people and communities are healthy and safe.”
ハワイという特別な島は、私たちにとっての故郷であり、大地と海が守られ、人々が健やかに安心して暮らせる場所です。私たちは自然の力だけを使った伝統航海を通じて、地球という”島”への敬意やいたわりの心を育み、分かち合い、学び合い、グローバルな関係を築くことで、自然と調和のとれた持続可能な世界の実現を目指しています。
伝統航海カヌー「ホクレア」「ヒキアナリア」は現在、世界46カ国、全345カ所をめぐりながら、太平洋を一周する環太平洋航海を計画しています。
北米アラスカから、アメリカ大陸沿岸、タヒチ、ニュージーランド、太平洋諸島、さらに北上して日本へも寄港する計画です。
約3年半に渡るこの環太平洋航海を通じて、地球という「カヌー」の舵を握る「航海師」である、私たちひとりひとり、世界各地のコミュニティ、そして次世代リーダーたちのグローバルネットワークを築き、自然との調和がとれた持続的な次世代社会の実現を目指します。
ポリネシア航海協会は米国政府認定の非営利団体で、伝統航海カヌーの修繕作業や教育プログラムの実施などは、すべて数多くのボランティアの力と皆さまからの寄付金によって運営されています。皆さまからの寄付金は、次の環太平洋航海をより安全に実現し、世界中にメッセージを発信するために使わせて頂きます。ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!