日本に住んでいるのに、日本の学校に通っているのに日本語学習が必要?と思われる方もいるかもしれません。
現在、日本で生まれてくる子どもの24人に1人は、両親が外国出身です。
コミュニケーションに必要な日本語は家庭外で身に付きますが、家庭内では他の言語を話しているため、授業の内容についていける日本語力(学習認知言語能力)を身につけるのには時間がかかり、なかには身につかないケースもあります。
「特別の教育課程」として、日本語指導が必要な子どもに取り出し授業をする仕組みは整いつつありますが、週に何時間、どのレベルに達するまで対応するのかは個々の学校の状況によってかなりの違いがあります。
特に、日本語指導が必要な子どもがいる学校のうち、72%は少数在籍校と呼ばれる、在籍者が5人以下の学校です。
少数在籍校では加配の教員がおらず、担任の先生はじめ現場の先生方が、通常業務に加えて奮闘しながら日本語教育対応をしている状況です。
無料の日本語学習支援へのアクセスは、住んでいる自治体ごとに異なり、支援が行き届いていない地域が多くあります。
塾に行く、家庭教師をつけるといった有料の教育費を払う経済的余裕がない家庭の子どもたちは、学習に必要な日本語を習得できないまま、進学を断念したり、中退することも多くあります。
国内に住む外国にルーツのある子どもたちの中には、日本語学習環境に恵まれないゆえ、学校での授業についていけない子どもたちがいます。
その理由は、経済的に厳しい、家の近くに日本語を勉強できる場所がない等、家庭によって様々です。
●経済的に厳しい→サポーターのご支援を受けながらの受講
●近くに日本語を勉強する場所がない→オンラインで場所を問わずに勉強
で、より多くの子どもたちに日本語学習の機会を届け、子どもたち一人ひとりの将来の可能性を広げるために、当法人を立ち上げました。
いま小学生のみらいっこたちが希望するならば、高校を無事に卒業するまで長く支え続けたい。
そのために持続できる仕組みとして、保護者が通常授業料の半額、残りの半分をサポーターが支える、未来サポーター制度を設計しました。
みらいっこには、プロとして経験のある日本語講師に、授業準備、授業、宿題対応にあたります。
プロの仕事をする日本語講師にふさわしい対価を支払うとともに、保護者は、子どもの未来のために質の高い教育を受けるための覚悟として授業料を支払います。
しかしながら、授業料の全額負担が厳しい負担になる家庭があることも事実です。
世帯年収が200万円未満の家庭は、両親共に日本人の家庭が1.8%であるのに対し、両親共に外国人の家庭が5.0%、外国人のシングルマザーの家庭は67.2%となっています。(参考:「外国につながる子どもの貧困」山田 直子)
より多くの子どもたちにチャンスを広げられるよう、授業料を半額にすることでハードルを下げ、サポーターの方々の応援を受けて、日本語学習をがんばっていける環境を整えました。
サポーターの方々からいただきましたご支援金は、子どもたちの授業の充実のために使わせていただきます。
例:
●授業で使用する教材購入費
●よりよい授業を創るために必要な備品・消耗品 購入費(例:スキャナー、ホワイトボード 等)
●日本語講師の報酬
ご支援くださったサポーターの方への返礼:
①年に数回のオンラインイベント(勉強会、成果発表会など)へのご招待
②年に2回、一般社団法人光JSみらい 会報送付