人もねこも一緒に支援プロジェクトとは
「人もねこも一緒に支援プロジェクト」は、ペットと暮らす、支援が必要な個人または家族に対し、ペットと人の切り離しを行わずに支援するプロジェクトです。
行政関係者、福祉関係者、動物病院、動物保護のNPO団体が連携し、1回きりの支援だけでなく、相談ケースに応じて継続した見守り支援を行っています。
活動の背景、社会課題について
ペットの多頭崩壊の背景には、飼い主の経済的困窮や社会的孤立といった福祉的な課題を抱えています。そのため、ペットのみをレスキューしても社会福祉的な支援が入らなければ、再び多頭崩壊に陥ってしまうケースも多々あります。
「人の問題」と「動物の問題」として別々にとらえるのではなく、多機関が連携して支援していく仕組みづくりが求められています。
活動内容、実績について
１：相談事業
ペットの飼い主の方、またはペットを飼育している方に係わっている援助職（生活保護や障碍者年金のケースワーカー、カウンセラー、教員など）の方からのご相談を受け、人もペットも安全に暮らしていくことができるように支援をしています。
ご家庭の抱えている問題と多頭飼育崩壊などペットの問題が、同時に発生している相談ケースが多くあります。ペットへの支援を通して、飼い主の方と援助職の方の相互の信頼関係の構築や、当事者の自立支援のきっかけにつながることがあります。
２：個別支援
多頭崩壊に陥ってしまったお家の猫さんの不妊手術やワクチンといった医療支援、大掃除のお手伝いといった支援を福祉機関と連携しながら実施します。
全頭の不妊手術や大掃除が終わっても、そこで関係を切らずに不定期に家庭訪問を行い、フード支援など見守り支援を続けています。
３：勉強会・研修会講師派遣
ペットを飼育している、支援が必要な個人または家族に関わる可能性のある支援者（ケースワーカー、カウンセラー、行政職員、教員など）に向けて、多頭崩壊に至る背景や支援方法についての啓発・早期の予防対策のために講座や勉強会を実施しています。
プロジェクトを開始した2017年以降、30件以上の勉強会・研修会への講師派遣に伺いました。詳細は、人もねこも支援プロジェクトのWebサイトからご確認ください。
福祉職の方と、動物ボランティアや動物行政職員の方との相互理解を目的とした交流会も開催しています。
代表者メッセージ
多頭崩壊は、ペットの状態が悪いことから、飼い主批判とペットのレスキューで終わらせてしまいがちな問題です。しかし、多頭崩壊に陥ってしまった時に、極端に言えば全頭家の外に出す、全頭餓死させる、といった選択肢もある中で、自身の生活が困窮していてもペットに対してご飯をあげ続けた結果陥ってしまう状態です。
そこにある僅かな責任感や愛情に目を向け、立て直しを支援することで、ペットと自身の生活を立て直せるようになる飼い主さんが沢山います。また、外から見ればダメな飼い主であっても、ペットにとってはかけがえのない飼い主さんである場合も多くあります。
批判や切り離しではなく、ペット含めて家族として認め、猫と人との生活の立て直し支援をする取り組みが今の日本社会には必要だと考えています。
一般的には理解されにくい考え方かもしれません。それでも、１人でも多くの方に共感して応援していただけるよう努力していきたいと思っています。
寄付金の使い道について
お預かりしたご寄付は、プロジェクトの活動資金として、主に保護したペットたちの治療代やご飯代などに活用します。皆様からの温かい支援によって、人とペットが安全に暮らしていくための助けとなります。どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
ｰ 活用例 ｰ
- 1,000円で、ねこ1匹に1か月分のノミ駆除の治療ができます
- 2,000円で、ねこ1匹の1か月分のご飯代になります
- 3,500円で、ねこ1匹にワクチンを打つことができます
- 5,000円で、ねこ1匹の去勢手術ができます
- 10,000円で、ねこ1匹の避妊手術ができます
- 36,000円で、ねこ1匹を1か月保護し、里親募集をすることができます
