いま、何が問題になっているの?―子どもたちの現状―
9人に1人が貧困の国、日本
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日本では、およそ9人に1人(※1)の子どもが貧困家庭で育っているという状況があり、日本は先進国の中でも子どもの貧困率が高い国となります。
親にごはんを用意してもらえず満足に食事を食べることができない、経済的な理由で高校進学など自分の将来をあきらめている、必要な学用品をそろえることができない、親が昼夜問わず働いていて夜一人で過ごしているなど、生活困窮世帯には経済的に物が買えないだけではなく、栄養や教育、愛情、経験等が不足するなど、一般家庭では「当たり前に」できることができない子どもがいます。
※1 2022 年 国民生活基礎調査の概況 厚生労働省
子どもの貧困の現実
▶事例 1
学校の長期休暇中は給食がないため、満足に食事ができず、偏った栄養で成長に影響が出ている
▶事例2
新しい上履きが買えず、足に合わない小さいサイズの上履きを履き続けている
▶事例3
進学を希望しているが、塾に通うお金が無く、参考書や問題集が買えない
▶事例4
家計状況が苦しく、進学のために稼いだアルバイト代を家族の生活費に充て、進学を諦めざるを得なかった
世帯年収で子どもの学力と将来が変わる
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出展 : 国立大学法人お茶の水女子大学 平成 30 年 3 月 30 日平成 29 年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する研究調査より
世帯収入が低い世帯の子どもは、学力が低い傾向があります。また、世帯年収が低いほど大学進学率が低く、就職を選択する子どもが多い傾向があります。
経済的、生活環境に困窮した世帯の子どもは、十分な教育を受けられず、高校や大学進学、その後の就職にも不利な立場となり、安定した職に就くことができず、大人になっても貧困状態や、家庭を持ったとしても困窮から抜け出すことができないなど、貧困の連鎖につながっていきます。
このような教育の格差は、経済的貧困に加え、複雑な家庭環境によってもたらされることもあります。
例えば家が狭い、兄弟が多いなど、家で勉強に集中する環境がないこともあります。また、親や兄弟など家族の世話で勉強できる環境や時間がない、親がダブルワークやトリプルワークのために宿題をみる時間が確保できないなど、金銭面だけではなく、時間や生活のゆとりがないことが、子どもの教育にも影響してきます。
学歴で生涯年収にも差が出る社会
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厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によれば、学歴別の平均賃金 ( 男女計 ) をみると、男女計では、高校 271.5 千円、専門学校 288.4 千円、高専・短大 289.2 千円、大学 359.5 千円、大学院 454.1 千円となっており、学歴が高いほど賃金が高くなる傾向があるとわかります。
伊賀で育つ子どもたちが夢や希望をあきらめず、将来の選択肢を持てるように
食事、教育、愛情、生活必需品、社会的体験など、多くの子どもには当たり前にあるべき環境が得られない子どもたちがいる現状を踏まえ、本会ではどのような環境に生まれ育っても、「全ての子どもが、食事や学習の機会、生活必需品、愛情など『育つために当たり前に必要な環境』が得られる社会の実現」という目標を掲げて活動しています。
そして、最も大きな問題と考えられる「食事」「学習」「生活必需品」「愛情」「社会性」「生活習慣」「居場所」「体験」「世帯の生活力」の不足と、「ヤングケアラー」を含めた問題に焦点を当て、社会問題に対する対処療法に留まらず、根本治療や予防となる活動も行い、貧困の連鎖を断ち切り、子どもが夢や希望をあきらめず、将来の選択肢の広がりに繋がる活動を行います。
伊賀市社協の取り組み ( 例 )
いただいた寄付金は以下のような活動に活用させていただきます。
満足な食事を得ることのできる活動
伊賀市内の学校の先生と情報交換をする中で、「朝ごはんを食べてこない、昼ごはんも食べない、晩ごはんはどうするのだろう。」など、気になる子がいるという話をよく耳にします。十分な栄養を取ることのできない子どもたちへの食糧支援を市内の「地域食堂(子ども食堂)」や「NPO法人」と連携して行っています。
進学の選択を増やす活動
勉強する環境が家庭にないために学習が滞っている子どもたちがいます。伊賀市社協では無料の学習塾を立ち上げ、勉強のできる環境を提供し、学習サポートを行います。
必要な文房具や生活必需品等の現物給付活動
サイズの小さくなった真っ黒な上靴をずっと履き続けている子どもたちがいます。旅行用のカバンがないため、修学旅行に行くことをやめてしまう子どもたちもいます。そういった子どもたちに直接現物で給付を行う事業を立ち上げます。
みなさまの寄付でできること
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