IVYマンスリーサポーター募集~世界9カ国と東北で30年間続けてきた支援をこれからも届けていく~

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認定NPO法人IVY(アイビー)は、困難に直面している人々を支え、「世界中の誰もが人間らしく生きられる社会」をつくるために活動している山形生まれの国際NGOです。 1991年に設立以来30年以上にわたり、自分たちの足元である東北と世界9カ国で様々な支援を続けてきました。
2024-05-02 09:40
【バングラデシュ】裨益者の声と現行事業の今
前事業の裨益者の家を訪問してきました。 また、今年3月からスタートした事業の進捗についてもご報告いたします。

IVYバングラデシュが避難民キャンプの受け入れ地に対する農業支援を始めてから今年で3年目です。

前事業の裨益者を訪ねて

今日は昨年まで1年間研修に参加していたルヌ・バラ・ダスさんを訪ねてきました。

彼女の夫はバングラデシュとミャンマーの国境の間にあるナフ川で漁業を営んでいましたが、漁船を使っての麻薬や人の売買が頻繁に行われること、川を渡ってミャンマーから違法に避難民がバングラデシュに渡ることなどを理由に川での漁業が禁じられてから生活の糧が失われました。

川の水が塩分を含んでいるのでルヌさんの住んでいる地域は野菜栽培には適さず、養鶏の研修がより重点的に行われました。水が多いという利点を生かして鶏だけではなくアヒルも飼育し、その卵と肉を売ることで収入を得ることにしました。現在、彼女は自ら雑貨店の店頭に立ちアヒルの卵を売って家計を支えています。

アヒルの卵は、鶏の卵よりも大きく、売っているところが少ないため、よく売れるのだそうです。しかも、鶏の卵より高く売れるとのこと。

今では仕立て屋として働く夫と3人の子供との生活は少しずつよくなっており、ルヌさんはこう話していました。

「アヒルの健康状態はとてもよく、毎日15個から20個の卵がとれるのでお店で売っています。アヒルの卵はとてもよく売れるので、もっと規模を大きくしていきたいと思っています。アヒルを育てることで家族との生活がもっと良くなればと祈っています。」

今度現地を訪れた際は、ぜひルヌさんからアヒルの卵を買って食べてみようと思います!

新事業がスタートして2カ月

バングラデシュの最高気温は連日35℃を超え、湿度も90%前後という厳しい環境の中で、提携団体スタッフは各村々を訪問し、研修参加希望者に対するアンケートの実施、参加者のグループ分けなどを行っているところです。

新しい事業地で、村の人たちが私たちを受け入れてくれるか心配でしたが、みんな事業内容に興味を示しており、意欲的な人が集まっています。

新しい事業でも前事業と同様に、物資の配布だけでなく、農業研修を実施し、現地スタッフがフォローアップのために事業地を定期的に巡回します。こうしたきめ細かい事業内容が、参加希望者に評価されています。

研修参加希望者には、若い男性の姿も多く見られました。
この地域に住む若い男性の多くは、トムトム(現地の移動手段としてよく利用される三輪オートバイ)の運転手として働いており、収入が不安定です。IVYが提供する農業技術研修に参加することで、収入の手段を獲得できるようにと期待をよせています。

また、研修参加希望者に話を聞くと必ずいわれるのが「水不足」の問題です。
「なるべく水が少なくても育つ野菜を栽培しているけど枯れてしまう」
「近所に川があるけど乾季には干上がってしまうから、水がなくなって大変」
などなど、農業用水に対するニーズが高いことがあらためてわかりました。

来月からは本格的に研修実施、道路や井戸の建設工事の着手を予定しています。
事業を通じて、参加者が自分たちの力で現状をよりよくしていけるように支援を行っていきます。

’(現地事業統括 近藤理恵)

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