生まれた国、貧富の格差で生じる子どものサバイバルギャップ
がんをはじめとする⾼度な医療が必要な病の⽣存率の差を”サバイバルギャップ”といいます。
⼦どもの医療という観点で⾒た時、そのサバイバルレート(生存率)には低所得国と高所得国に⼤きな開きがあります。
その代表例が⼩児がんです。
小児がん患者の5年生存率は、高所得国で80%以上ですが、低所得国においては約20%。
適切なケアにアクセスできず、多くの子どもたちが亡くなっています。
高所得国では助かるはずの命が、「生まれた国が違う」「貧しい」などの理由で助からないのです。

政府や既存の取り組みから 取り残されている小児の高度な医療
感染症は低所得国の死亡要因の大きな割合を占めるなか、比較的小さな費用で予防を行えるため、国際機関や多くの医療支援団体が積極的に取り組んできました。
一方、小児がんに代表される高度な医療が必要な病気は、一人当たりの治療費が高く、治療の提供も難しいうえに、感染症などに比べれば患者数が少ないため、取り組みが後回しにされることが多いのです。
私たちジャパンハートは2030年までに アジア全体のサバイバルギャップを 限りなくゼロにするために、 貧しい人々に医療を無償で届けています
私たちはまだ、カンボジアの貧困層の20人に1人にも満たない数の患者にしか手を差し伸べられていません。
より多くの患者に医療を届けるには 新たな医療活動の拠点が必要
高度な医療を必要としているアジア全域の子どもたちを受け入れるためには、そのための医療活動の拠点が必要となります。病院があって初めて、より多くの患者を受け入れ、高い技術の医療者の育成が可能となるのです。
アジア小児医療のサバイバルギャップを埋める第一新拠点としてジャパンハートはアジア小児医療センターを開設します

建設予定地
プノンペン都の近郊に建設予定です。
新空港建設の見込みもあり、今後数年で国内および国外からの交通アクセスがより発達する可能性があります。

なぜカンボジア・プノンペンなのか
①高度な医療の提供が妨げられない国

ジャパンハートの現在の活動国は、東南アジアでも特に開発が遅れている、カンボジア、ミャンマー、ラオスの3カ国。このうちミャンマーでは、2021年のクーデター以来、公立病院の機能不全や物流の停滞など医療体制が崩壊。ラオスは小国で医療資源が不足しており、十分な治療体制を整えるのが難しい状態です。
医療体制が整っていないのはカンボジアも同じですが、政情が比較的安定しており、高度な医療の提供を阻む要因もありません。これが、私たちがカンボジアを選んだ理由です。
②国内はもちろん、周辺国からもアクセスしやすい

プノンペンはASEANの経済・物流の大動脈となる南部経済回廊の要所にあたり、国内はもちろんミャンマーやラオスを含む周辺国との交通のべんに優れています。これに加え、新たに国際空港が設立される見込みがあり、これまでより広い地域からの患者受け入れが可能となります。
③医療体制構築の基盤が既にできている

私たちは2016年にカンボジアで病院を開設し、これまで6年以上にわたり運営しています。このため、病院の体制構築から人材確保までの基盤ができており、他の活動国よりも新たな病院の開設に向けた下地が整っています。
新病院でできること
新病院が開設されることで、カンボジア国内外からの受け入れ患者を増やすことができます。
また、新病院での教育プログラムを通して、カンボジアやその周辺国の医療者のレベル向上に貢献します。

私たちが描く未来
私たちは、アジア⼩児医療センターを、アジア全域の⾼度な⼩児医療の拠点とし、必要な患者に医療を届けるとともに、国内外から受け⼊れた医療従事者を育成し、アジアを代表する医療従事者の育成機関とすることを⽬指します。

法人からのご支援
アジア小児医療センターの開設パートナーにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
私たちは、共に世界を変革するパートナーとして、企業・団体の皆様と協働させていただきたいと考えています。アジアの子どもたちのサバイバルギャップを限りなくゼロにするために、新病院開設へのご支援をお願いいたします。
企業・団体の皆様と共に「命の格差をなくす」
①アジアにおける小児治療の中枢となり、将来を担う医療人材を育成する拠点を日本ブランドで作ります。
・貧富の差にかかわらず、全ての子どもたちが平等に質の高い医療を受けられる病院を作り、アジアにおける小児医療のリーダーを、日本初の団体として目指します。
・日本の最先端の技術力とホスピタリティを兼ね備えた医療人材を育成し、アジア各国の病院へ輩出する臨床現場としての教育拠点となることで、日本ブランドの医療サービスをアジア全域で展開していきます。
②日本の医療従事者が多くの症例を診る機会を作り、海外で通用する医療人材の育成を行います。
・国内の少⼦化に伴い、⽇本の医療従事者の治療経験数の減少が懸念されるなか、主要⼤学病院などと連携し、⽇本国内の医療従事者へ臨床経験の機会を提供します。
・多様な文化的背景を持つ患者・同僚と接する機会や、日本と異なる医療システムの中で積む経験を通じて、海外にも通用する日本の医療技術者を増やします。

新病院が実現する6つのこと

応援メッセージ
ジャパンハートアジア小児医療センター アンバサダー

このたび、ジャパンハートが2025年カンボジアに開設する、新病院プロジェクトのアンバサダーを務めさせていただくことになりました。これまでカンボジアで貧しい生活にある子どもたちをこの目でたくさん見てきました。その子たちは命に関わる病気になっても病院に行くことすらできず、途上国ではこれが当たり前のようになっています。
今回新しくつくる「ジャパンハートアジア小児医療センター」は、多くの子どもたちの命を救うだけでなく、夢や希望を持って生きていける可能性がある。それはとてつもなく重要な取り組みであると感じ、応援させていただくことになりました。
皆さんにも、もし少しでも心を動かされたら、誰かに強要されることなく、自らの意思で自分にできることをやっていただけたらと思います。
本田圭佑(挑戦者)
SDGsに貢献する
貴社のSDGs推進にジャパンハートへのご寄付をご検討ください。SDGsへの貢献をより具体的に実現します。

ジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞

ジャパンハートは、カンボジアでの小児がん患者に対する無償治療が評価され、2021年にジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞しました。

支援プランの紹介
ジャパンハートのアジア小児医療センターの開設・運営を支援する2つのプラン。詳細のプランはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
▶︎プロジェクトのHPはこちら:https://japanheart-hospital.org/


支援までの流れ
本件に関心を持っていただいた企業様においては、まずはご相談・お問い合わせをお願いします。ご面談をさせていただき企業様のニーズやご予算に応じてご提案させていただきます。

※オフィシャルパートナーをお申し込みの場合は、「銀行振込」からお申し込みをお願いいたします。
※オフィシャルサポーターをお申し込みの場合は、「クレジットカード決済」「銀行振込」の両方をご利用いただけます。

ジャパンハートとは
私たちジャパンハートは、2004年の設立以来、 「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に 国、地域、人種、政治、宗教、境遇を問わず、すべての人が平等に医療を受けることができ、 “生まれてきて良かった”と思える社会の実現を目指し活動しています。
これまで東南アジアを中心とする国内外で25年超にわたり活動を行っており、
東南アジアの中でも特に開発が遅れている、カンボジア、ミャンマー、ラオスにて、貧しい人々に完全無償で医療を届け、年間数万件の診療を実施をしてきました。

2016年にはカンボジアに自前の病院を開設、2018年に小児病棟と小児がんの治療を開始したことで、他の地域では助からないような高度医療を施すことができ、カンボジア国内外から患者が集まるようになりました。
この度、アジア全土で高度医療の提供を必要とする子どもたちにアクセスするため、新病院開設プロジェクトを実施します。
ジャパンハート公式HP:https://www.japanheart.org/