ゴリラやゾウが生息するコンゴ共和国のオザラ・コクア国立公園が世界遺産に登録されました。しかし公園の入り口があるンボモ村はゾウによる畑荒らしが深刻で、村人の生活と自然保護の両立が課題です。そこでゾウによって収穫ができなくなった場合の生計として、JWCSは村人に向けた養蜂教室を始めました。ところが3年計画の2年目で助成団体の事業再編により資金が得られなくなってしまいました。受講生の村人も現地在住の講師も意欲満々です。せめてハチミツの収穫までのあと1年、養蜂教室の継続にご支援をお願いします。
2025-04-23 10:00
フランスの国際養蜂支援NGOに技術指導してもらいました(その2)

フランスのNGOの技術者に私たちの蜂場、巣箱を見てもらい、一番大きな問題が明らかになりました。それは私たちの講師が30年前に教わった、コンゴのあちこちに昔から導入されている巣箱の型が、実はアフリカのハチの性質に合っていないというものでした。セイヨウミツバチは上段の巣箱に巣を拡大していくのに対し、アフリカのミツバチは水平に、横に巣を拡大していくので、ケニア型と呼ばれている、横長の巣箱を使うべきだそうです。そしてミツバチが巣の中の温度を保つために使うエネルギーを最小にするため、巣の大きさに合わせて仕切りを動かせる巣箱の型を教わりました。また、私たちは群れが逃げないようになるべく邪魔しないようにして観察していましたが、内検のたびに巣枠を取り出して、ゆがんで作り始めた巣はまっすぐに直すなど、もっと介入しなければだめだと言われました。