公益財団法人神奈川芸術文化財団

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KAAT神奈川芸術劇場は、2011年、モノをつくる(芸術の創造)、人をつくる(人材の育成)、まちをつくる(賑わいの創出)の「3つのつくる」をミッションとする創造型劇場として開館しました。以来、皆様により豊かに生きる力をお届けすることが出来るよう、芸術文化の創造発信とそれを担う人材の育成に取り組んでいます。 2021年4月からは、劇作家・演出家・俳優の長塚圭史を芸術監督に迎え、演劇やダンスのファンの皆さんはもちろん、まだ劇場を訪れたことがない皆様にも足を運んでいただけるような“ひらかれた劇場”を目指し、3つの柱のもと、劇場を運営しています。
2026-02-16 13:36
グリーンシアター・ワークショップ
環境に優しい舞台芸術を目指す「グリーンシアター」の取組について考える講座「グリーンシアター・ワークショップ」。舞台芸術のサステナビリティを多角的に推進する一般社団法人Image Nation Green(イマジネーション・グリーン)との共同企画として、昨年度から引き続き実施しています。

活動概要

今回のワークショップは「ライフサイクルアセスメント(LCA)を活用して、持続可能な未来を目指そう」を副題として、製品やサービスの全工程で発生する環境負荷を定量評価するLCAの手法を通じて、舞台芸術における持続可能な選択肢を具体的に考える場となりました。

 前半のセミナーでは、英国に留学中の大島広子氏(Image Nation Green代表)から「シアター・グリーン・ブック」の概要を、LCA学会企画委員でありLCAエキスパートの田中晶子氏(AGC株式会社)からLCAの概念とその重要性、活用の事例を説明していただきました。

 大島氏からは「シアター・グリーン・ブック」は単なるマニュアルではなく、実践を通して「考え続ける」場であること、持続可能性への取り組みは、新しい表現や舞台の提供方法を生み出す可能性を秘めていることが述べられました。

 田中氏からは、LCAの概念とその重要性について詳しい解説がありました。LCAは、製品やサービスの「原料採取から、廃棄・リサイクルまでの全工程で発生する環境負荷を数値で定量評価し、『見える化』する手法」であり、環境に配慮した製品開発や改善に活用されています。
講義では、LCAにおけるCO2排出量の具体的な計算方法が示され、芸術文化の現場で環境負荷軽減にどう取り組んだらよいか悩んでいる参加者たちの関心を集めていました。LCAは単に数値を出すだけでなく、その結果を解釈し、次の行動につなげることが最も重要だと述べられました。

 後半のグループワークでは、舞台芸術の現場における4つの具体的なシチュエーションが提示され、各グループでLCAの考え方を用いて環境負荷を評価し、最も地球に優しい選択肢を考えるディスカッションが行われました。
ワークを進める中で、水資源や木材の使用、化学物質の排出、電力消費などCO2排出量以外の視点も考える必要があることが提示され、LCAは単一の正解を導き出すものではなく、多様な視点から「どれも間違いではない」という選択肢を提示し、議論を深めるためのツールであるという認識が共有されました。

活動実績

KAAT人材育成プログラム グリーンシアター・ワークショップ 〜ライフサイクルアセスメント(LCA)を活用して、持続可能な未来を目指そう〜

(ファシリテーター:大島広子(舞台美術家、一般社団法人Image Nation Green代表理事)、講師:田中晶子(LCA学会企画委員、AGC株式会社))

日程:2025年6月21日(土)
会場:中スタジオ
参加者:17名(定員:40名)

参加者のアンケートから

  • 思いがけないことがインパクトが大きいのが分かって面白かったです。
  • まずグリーンブックの存在を知る事が出来たこと、またそのエビデンスになるような数値化を研究されている方がいる事を認識できました。
  • 明日から何ができるか、仕事を進める上で一歩立ち止まって環境負荷について考えるようにしたいと思います。
団体情報
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