カパティランは、キリスト教精神に基づき、日本に在住する海外にルーツを持つ若者たちに寄り添い、多様性と共生を尊重した社会の中で、健康で平和な生活を営むために必要な自らの力を発揮できるように支援することを目的とした団体です。1988年よりフィリピン人女性向けの支援を開始し、2015年より学生の支援を開始いたしました。これまで11か国、32名の学生を支援しています。
カパティランはタガログ語で「兄弟愛・姉妹愛」を意味しています。
カパティランとは
カパティランは、キリスト教精神に基づき、日本に在住する海外にルーツを持つ若者たちに寄り添い、多様性と共生を尊重した社会の中で、健康で平和な生活を営むために必要な自らの力を発揮できるように支援することを目的とした団体です。
そのために、現在、フィリピン、ペルー、ブラジル、パキスタン、ウクライナ、インド、ベトナム、ロシアなどにルーツを持つ若者を対象に、3つの事業を推進しています。
- 居場所づくり事業
「ごはん会」「サマーキャンプ」「フィリピンホームステイ」- 学習・教育・奨学支援事業
「大学生、高校生に対する奨学金プログラム」「日本語教室」- 事業の普及啓発、及び支援を強化するための事業
「講話のための教会訪問」「講演会登壇」「広報紙の発行」「ホームページ・SNS運営」
なぜ支援が必要なのか
2019年時点で、日本に住む外国人人口は373万人を超えました。
ただ、これは日本に住む外国籍の人の数です。海外にルーツをもつ日本国籍者、また彼ら、彼女らの子供たちを含めると、実際の数はその数倍と言われています。
海外にルーツを持つ若者たちは様々な問題を抱えています。
- 言葉の壁による低学力
- 高校進学率の低さ(50%程度)
- いじめや不登校
- 親との関係の悪化(日本語力の違い・経済的困窮)
- アイデンティティ・クライシス「自分が何者かがわからない」「自分が生きていく価値がある人間か自信が持てない」
すべての若者に、温かい空間を
カパティランは、多様性が進む日本社会において、海外にルーツを持つ若者たちが、安心して学び続けることができるために奨学金制度を設け、毎年大学生6名、高校生6名の計12名に奨学金を給付しています。そして、月例のごはん会、夏のキャンプ、ホームステイ、クリスマス会、日本語教室、個人相談を通じて継続的にサポートしています。
若者たちにとって一番必要なことは、まず自分自身のアイデンティティを確立すること。自分のルーツを知り、そこに誇りを持つこと。そして、自分は決して見捨てられた存在ではない、ここにいていいのだと安心できる居場所を作ることだと考えます。
ご支援の使い道
皆さまからご支援いただいた大切なご寄付は、奨学金、ごはん会の食材費、学生たちが集うための交通費などに、使用させていただきます。
寄付は自由な金額で可能です。お支払いには、クレジットカード、郵便振替、銀行振込をご利用いただけます。