なんと2024年4月20日で60歳になります。びっくりです！
2009年にNPO法人キッズドアを設立して15年。
人生の4分の1をNPOの代表として生きてきたと思うと我ながら良く頑張ったと思います。
始めた当初は「日本には貧困な子どもなんていないよ」と言われ、「この人何馬鹿なことをやっているのかな？」的な目で見られていましたが、15年の間にキッズドアを応援してくれる＝日本の子どもを応援してくれる人が爆増し、子どもの貧困対策の法律もでき、こども家庭庁もできました。
ですが、コロナがあり物価高騰もあり、まだまだ困っている子どもがたくさんいます。
還暦過ぎたら、毎日好きな絵でも描きながらのんびり過ごそうかと思っていましたが、その夢は先延ばしにして、まだまだ子どもたちのために頑張ります。
ということで、新たなスタートへの励ましの言葉とご寄付をよろしくお願いします。
2024-04-15 08:05
Vol.10渡辺由美子60thバースデードネーション-虐待の素を断つというお話
かなりハードな虐待を受けている高校生がいました
お母様はメンタルの課題も抱えていらっしゃると思われ、
虐待の内容から見れば児童相談所に行ってもおかしくない状態でしたが、あと少し頑張れば高校卒業の資格も取れる、18歳になれば自立もできるからと、頑張っている子でした
課題は、その子にではなくお母様にあるのは明らかです
ある時
「お母さんはいつ頃からそんな感じになっちゃったんだろうね」
と聞いてみたら、その子がぽつりぽつりと話してくれました
自分が3歳頃に離婚をした
最初はお母さんもすごく頑張っていた
多分３つぐらい仕事を掛け持ちしていたと思う
だけど、やっぱり大変だからうまく行かなくなってきて
児童相談所に通告があって
児相の人が来て、お母さんが色々聞かれて、怒られて
そんなことが続いて
児相に保護されて
家に戻って
でもやっぱりうまく行かなくなってきて
また児相が来て
だんだん、私がいるから自分が怒られる、自分の人生がめちゃめちゃだと思ってるのかも
誰が悪いと思いますか？
もし、離婚直後の小さな子どもを連れた生活力のない状況の時に、この親子が適切な支援が受けられれば
生活保護を受けながら、生活が落ち着くまでは少しゆっくりできて
正社員など安定した収入が得られる仕事に就くための就労トレーニングを受けたり、
資格を取れたりすれば
その数ヶ月、数年の支援があれば
この親子には全く別の「今」があったはずです
虐待にあった子どもを保護し、支援することはもちろん大切です
でも、虐待が起きないような社会を、制度を作ることもそれ以上に大事ではないでしょうか？
その子は、最終的に高校在学中に自ら児童相談所に保護を求めました
今、どうしているのか、私たちにはわかりませんが、幸せであることを心から願っています
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キッズドアオフィスで、私と一緒にしみじみとお弁当を食べながら、人生について語ったり、子ども支援について考えたりします。
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