困窮する子育て家庭からの声
(2024年度 夏の食料支援時)
子どもたちの生活の苦しさ
本年2024年夏にキッズドアが行った調査より、物価高騰の中で困窮家庭の子どもたちが様々な形で厳しい生活状況にあることがわかっています。(出典:2024 夏 子育て家庭アンケート)
1か月の食費「1人1万円程度」の家庭が7割
2人家族(親1人・子1人)の場合、約7割の家庭で1か月の食費にかけられる金額が2万円台以下でした。1人当たり1万円程度で生活しているということになります。
世帯所得が低いほど、成長に悪影響が見られている
「子どもが風邪などの病気にかかりやすくなった」「子どもの体重が増えていない」「子どもの身長が伸びていない」といった成長や健康状態への悪影響が、所得が低い世帯ほど高い割合で表れています。
「一番下の小学生は学校内の内科検診で、体重の減少でひっかかりました。満足な量を食べさせてあげられていないので申し訳ないと思っています」
出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
体験機会や居場所がない(長期休暇でより顕著に)
今年の夏に行った調査では、夏休み中に予定の無い家庭が半数以上を占めました。家族で出かける余裕がないことはもちろん、お金がかかるかもしれないからと、友達と遊ぶことも我慢している子どもたちがたくさんいます。
「長期休みが明けると、家族で旅行に行った友達とかの話を聞いてきて羨ましそうにしているので格差を感じる」
出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
困窮家庭の学習塾利用率は、一般の「半分未満」
小学生・中学生で学習塾を利用することが一般的になっていますが(グラフ:緑・灰色)、困窮家庭の子どもたちは利用できていません(グラフ:青色)。
例えば受験を控えている学年の場合、冬休みなどの講習だけ利用する子どもたちもいますが、困窮家庭の場合は経済的な問題でそれもかないません。参考書など教材の購入や模擬試験の受験についても同様です。
「子どもの学習内容も難しくなりつつあるので塾に行かせたいのですが、今の収入ではとても行かせることはできません」
「塾へ通いたいと言われ4 月5 月はどうにか塾代を捻出したが6 月は払えない為辞める事になった。勉強はできるほうなので大学へ進学させてあげたい」
出典:2024 夏 子育て家庭アンケート(キッズドア実施)
世帯所得が子どもの将来を決めてしまう
受験を控える時期など、進路を左右する大切なタイミングでもこうした格差はより分かりやすく表れてきます。世帯所得により学校の成績や進学先が制限されてしまうということは、生まれた環境が子どもたちの将来に直接的に影響してしまっているということになります。
今回の寄付でできること
皆さまからのご寄付は、困窮家庭の子どもたちが冬休み・年末年始を安心して過ごし、その先の未来に繋がる学習や体験機会に結び付けられるように活用させていただきます。
1.進学を控える子どもたちに食料を届ける
冬休みで給食が無くなり不足する食料を補うため、自宅に直接配送する支援を行います。配送料等手数料まで全て含め、1世帯当たり10,000円×約1,250世帯と想定し、この支援を行うために1,250万円が必要になります。
10月に児童手当が拡充されましたが、それでもまだ困窮度の高い状態にある「進学を控える学年の子どもを持つ世帯(現:入学前・小6・中3・高3)」に優先して届けます。
(2024年度 夏の食料支援時)
2.栄養の摂れない乳児に粉ミルクを届ける
キッズドアのアンケート調査時に、現在の経済的な困窮下で「粉ミルクを薄めて乳児に与えている」という事例が数件確認されました。その健康リスクの大きさを伝えるとともに、食料支援と並行して自宅へ配送する支援を行います。
現在キッズドアが繋がっている対象世帯数より、延べ100世帯程度を想定。1件当たり5,000円(配送料等手数料を含む)として、合計50万円ほどを充てさせていただきます。
(2024年度 夏の追加支援時)
ご家庭からの声
「200ml用の粉を300mlの水で作って飲ませています。節約のためと思いずっとやっていたので、今回いただいたメールをみてハッとしました」
「ひと月に粉ミルクだけで1万円近くかかるうえに、オムツ代などもかかるので、ミルクを買う余裕が無い際はミルクの回数を減らしたりしなければならないので、粉ミルクの支援はとても助かります」
3.学習支援の場・居場所を提供する
私たちキッズドアでは、困窮家庭で学びの機会を奪われている⼩学⽣〜⾼校⽣世代の子どもたちを対象とする完全無料の学習会を、東京都近郊および宮城県内で運営しています。⾷事の⽀援も⾏う居場所型学習会も含め、2,000名ほどの生徒を対象に約70教室を展開。
冬休みを含む下半期の運営費のうち、約700万円を各拠点の運営に充てることで、学習支援や生活支援、また体験活動の提供等を行っていきます。
子どもたちが冬休みに入っても、親は仕事に出かけ、友達との遊びにかけられるお金もありません。お金がかかるかもしれないからと、友達との関係を自ら制限する子もいます。
光熱費のかかる暖房もつけられず、宿題を見てくれたり、話を聞いてくれる大人もいない自宅に、一人取り残されてしまう。そんな子どもたちに寄り添う支援を届けます。
ご支援のお願い
これまでも子どもたちやご家庭からの様々な声を政府にも届けてきました。児童手当が高校まで延長されたり、特に大変な多子家庭に手厚くなったりと、制度も少しずつ良くなっています。
ただそれでもまだ生活が厳しいご家庭がたくさんあります。特に受験を控えた中学3年生や高校3年生がいるご家庭、また新入学を控える年長さんや小学6年生がいるご家庭からは、不安の声がたくさん届きます。
「少しでも栄養になるものを食べさせてあげたいけれど、受験料を払わなくちゃいけないから、なかなかお腹いっぱいにはさせてあげられない」「新入学で制服や何やらすごくお金がかかるから、今から不安で不安で。お年玉もクリスマスもちょっと今年は難しい」
そうした声をいただく中で、今回の支援を決めました。子どもたちにとっても人生の岐路となるこの時期を、ぜひ皆様と一緒に応援してあげたい。私たちができることはそれでも一部ですが、子どもたちやご家庭にとっては大きな力になります。ぜひ温かいご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
認定NPO法人キッズドア
2009年設⽴以来、⽇本の⼦どもの貧困課題の解決に取り組んでいます。困窮家庭の⼩学⽣〜⾼校⽣世代を対象に、無料学習会や勉強とともに⾷事等の⽣活⽀援も⾏う居場所型学習会を、東京とその近郊、及び宮城で展開しています。コロナ禍で困窮する⼦育て家庭が急増した2020年からは「ファミリーサポート」というシステムを作り、ご登録いただいた全国の困窮⼦育て家庭を対象に、情報⽀援や⾷料・⽂房具⽀援、保護者への就労⽀援も⾏っています。
■ ご寄付の税制優遇について
認定NPO法人であるキッズドアへのご寄付は税制優遇の対象となります。
詳しくは【キッズドアのホームページ】をご参照ください。
■ ご寄付の領収書について
<個人でのご寄付の場合>
ご入金確認後の翌年1月下旬を目安に、前年にいただいたご寄付をまとめた合算領収書を郵送いたします。領収書は当団体に入金が確認できた日付で発行しております。クレジットカードでのご寄付の場合、お手続きされた日付ではなく、コングラントから当団体に入金された日付となります。なお匿名でのご寄付の場合、領収書の発行はありません。
(1)2024年12月31日までに当団体で入金確認できた寄付金は2025年1月下旬発行
(2)上記以降に入金確認できた寄付金は2026年1月下旬発行
※クレジットカードの場合、(1)の時期に発行されるものは11月末までの決済分
<法人でのご寄付の場合>
ご寄付の入金が確認でき次第、領収書を郵送させていただきます。クレジットカードの場合、入金確認の時期は上記<個人でのご寄付の場合>と同様です。
■ 注意事項
本プロジェクトはAll-in形式のため、目標金額の達成有無にかかわらず、当該活動を実施します。ご支援いただいた時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルができませんのでご注意ください。
金額30,000円 |
金額50,000円 |
金額100,000円 |
金額300,000円 |
金額500,000円 |
金額1,000,000円 |
金額30,000円 |
金額50,000円 |
金額100,000円 |
金額300,000円 |
金額500,000円 |
金額1,000,000円 |