昨年の冬休みも食料支援を実施
昨年2024年の冬休みには、新入学を控える学年の子どもを優先して約1,700世帯へ、宅配にて食料支援をお届けしました。

(2024年度 冬休み食料支援の様子)
冬休みは給食が無くなることに加え、年末年始のイベントシーズンが重なること、寒さが厳しくなるが光熱費はかけられないことなど、困窮家庭の子どもたちにとって様々な困難が重なることで、心身ともに負担のかかる時期です。
「お米など不足する食料が届いて助かった」という声だけでなく、お餅や蕎麦などの年末年始にちなんだ食材もお送りしたことで「クリスマスのお菓子プレゼントができました」「親子で明るく年越しができました」などの声もたくさん届きました。

(2024年度 冬休み食料支援の様子)
新入学を控える学年の子どもがいるご家庭からは特に「入試の受験料など多くの出費が控えている中で支えになった」「学用品を買うのに困っていたので、浮いた費用を充てられて助かった」といった声もいただいているように、このタイミングでの出費が子どもたちの将来にも大きく影響することが分かります。
今回のご寄付でできること
皆さまからのご寄付は全て、困窮家庭の子どもたちが冬休み・年末年始を安心して過ごすための食料支援に活用させていただきます。
全国の困窮家庭の子どもたちへ食料を届けます
冬休みで給食が無くなり不足する食料を補うため、食料品を自宅に直接お届けします。配送等手数料まで全て含め、1世帯当たり7,000円×約3,000世帯を想定し、この支援を行うために2,100万円が必要になります。

(2024年度 冬休み食料支援の様子)

「宅配」だから確実に家庭へ食料が届きます
キッズドアの支援を利用するご家庭からよく聞かれるものとして、「自宅近くでフードパントリー(NPO団体等が実施する食料支援の受け渡し)を行っている場所がない」「利用時間が限られていて仕事終わりなどでは利用できない」「利用していることを知られたくない」といった声が寄せられます。

(2024年度 冬休み食料支援時の様子)
今回の冬休みの食料支援は、全て宅配でお届けします。自宅で直接受け取ることができるため、ほぼ確実に、誰にも知られることなく、食料を受け取ることができます。
「支援を必要とする子どもたち」に食料が届きます
この食料支援は、キッズドアファミリーサポート登録世帯を対象に実施いたします。

(ファミリーサポート登録世帯の状況:2025年3月末集計時点)
ファミリーサポート利用開始時には、ご家庭が経済状況等の詳細を登録する必要があります。キッズドアでは世帯状況を確認のうえ、支援を必要としているご家庭の子どもたちへ食料を届けることができます。
「民間の寄付」だからできる食料支援
生活保護や各種手当の基準手前で苦しんでいるご家庭など、行政の支援の網にかからない子どもたちにも届けられるのは「民間の寄付」だからできることです。

この冬休み・年末年始という必要なタイミングで、緊急性の高い支援を今すぐに行うことができるのも、行政のサポートが行き届かない問題に対応することができる「民間の寄付」の特長です。
夏休みの食料支援の様子
今年2025年の夏休みにも多くの皆さまからのご協力をいただき、3,000世帯以上のご家庭に食料支援をお届けしました。


(2025年度 夏休み食料支援の様子)
夏休みに給食が無くなった分の食事を補うことができた一方で、それでも苦しい状況を伝える声が届きます。
夏休み後のご家庭からの声
- 子どもたちも家計を気遣ってエアコンを使わないようにしている。死んでしまっては元も子もないがギリギリのところでやっています。
- 食事も夜は食べさせられたけども、朝と昼は食費を気にして出せたり出せなかったりしてしまい、子どもに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
- 電気代捻出のため、おかずを減らしたり食事を単品麺類にしたり、栄養面が心配ですが仕方ありません。電気を止められたらもっと困るので。
出典:2025 夏休み後アンケートレポート(2025年9月キッズドア実施)
ご家庭の経済状況は、今冬にかけても大きくは変わらないため、同じように長期休みとなる冬休みにも課題が生じてしまう状況です。
子どもたちの生活の苦しさ(キッズドアの調査より)
キッズドアが行った調査より、食料品をはじめとする物価高の中、冬休みを迎える以前の現段階から既に、困窮家庭の子どもたちが厳しい生活を強いられていることが分かっています。
1か月の食費「1人1万円程度」の家庭が7割
2人家族(親1人・子1人)の場合、約7割の家庭で1か月の食費にかけられる金額が2万円台以下でした。1人当たり1万円程度で生活しているということになります。

半数以上の子どもの「食事の質が悪くなった」
子どもの半数以上が、昨年と比べて食品の種類や栄養バランスなどの質を悪化させています。子どもにできる限り食事を与えようと、やむを得ず食事の質を落とした保護者は8割を超えています。

出典:2025 夏 子育て家庭アンケート(2025年6月キッズドア実施)
「昨年同時期と比べた食事の質の変化」
長期休みは「食料支援」が求められている
長期休みには8割以上の家庭が、食料の支援を必要としています。一日の栄養の要である給食が無くなることの影響が顕著に表れています。続いて58%の家庭で、体験機会が求められています。

「体調の為にはエアコンを使わないわけにはいかなかった。電気代の為に自分の食費を削った。光熱費も高い、食料も高い、生活用品も高い、どうやって暮らしていけばいいのかわからない」
「一学期より身長が伸びていても、体重がほとんど増えないので、二学期は痩せ型体型と指摘されることが毎年繰り返されていて、成長期なのに給食のように栄養のある食事を食べさせてあげられていないからだと思うと辛くなります」
出典:2025 夏休み後アンケート(2025年9月キッズドア実施)
「夏休み期間に希望する支援」
ほぼ全ての家庭で最低限の「栄養が摂れていない」
全体の約95%の家庭で、米や肉・魚などのタンパク質を十分に摂ることができていません。お腹にたまるはずの米飯も、貴重なたんぱく源だった卵も、それぞれ価格高騰により手を出すことができず、お腹も栄養も満たすことができていません。

出典:2025 夏 子育て家庭アンケート(2025年6月キッズドア実施)
「現在、経済的な理由で食事に不足しているもの」
8割以上の家庭で「衣服や靴」「体験」の費用を割けていない
優先度の高い食費等の生活費が不足する中、「衣服や靴」「体験活動」や将来のための「貯金」への出費は抑えざるを得ず、十分に回すことができていません。8割以上の家庭において、子どもにとって本来必要であるはずの物や体験が失われています。

出典:2025 夏 子育て家庭アンケート(2025年6月キッズドア実施)
「物価高騰の影響で抑えている子どものための費用」
長期休みも「体験機会」を作ることができない
今年の夏休みも8割の子どもたちは、夏休みらしい体験をすることができませんでした。食費や光熱費等が最優先になるため、夏休みや冬休みであっても、家庭で体験機会を提供することはできない状況です。

「食べ盛りなので、補食やご飯にもお金がかかり、物価がすごく上がってしまったので、出かけたりするお金はありませんでした。塾も夏期講習だけでも行かせてあげたかったですが、もう貯金も無いので難しかったです」
「中学一年生の子どもが夏休みに入ってすぐ、栄養不足で体力的にも部活動についていけず、熱中症になり、練習の欠席が続き、みんなより出遅れてしまい、夏休み明けに退部したのが可哀想でした」
出典:2025 夏休み後アンケート(2025年9月キッズドア実施)
「夏休み期間中、経済的な面で大変だったこと」
食事や栄養、光熱費などの健康にかかわる課題に加え、限られた家計の中でそうしたライフラインを優先することにより、子どもたちの将来に繋がる学習や体験機会は、既に失われてしまっています。
ご支援のお願い
猛暑の夏がようやく終わりましたが、もう年末年始の心配をしなくてはなりません。今年は参議院議員選挙から始まった政治空白があり、困窮する子どもたちの支援が進んでいません。
夏休み後に取ったアンケートでは、1割以上の子どもたちが痩せていました。本当に心配な状況です。そしてすぐに年末年始が来ます。クリスマスケーキやチキン、お正月のおせちやお餅はおろか、「お米が食べられない」と。「お腹を空かせている」と。
そんな子どもを一人でも減らすために、今年も年末年始の食料支援を行うことを決めました。ぜひ皆様の温かいお気持ちでご支援いただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
認定NPO法人キッズドアとは
キッズドアは、2007年設⽴以来、⽇本の⼦どもの貧困課題の解決に取り組んでいます。

困窮家庭の⼩学⽣〜⾼校⽣世代を対象に、無料学習会や勉強とともに⾷事等の⽣活⽀援も⾏う居場所型学習会を、東京近郊や宮城県、兵庫県およびオンラインにて展開。2024年度には合計66教室を運営し、年間2,112名の生徒が利用しました。

コロナ禍で困窮する⼦育て家庭が急増した2020年から「ファミリーサポート」のシステムを作り、ご登録いただいた全国の⼦育て家庭を対象に、情報⽀援や⾷料・⽂房具⽀援、体験活動の提供、また保護者への就労⽀援を⾏っています。2024年度には4,932世帯の登録家庭に様々な支援を届けることができました。

■ ご寄付の税制優遇について
認定NPO法人であるキッズドアへのご寄付は税制優遇の対象となります。
詳しくは【キッズドアのホームページ】をご参照ください。
■ ご寄付の領収書について
<個人でのご寄付の場合>
ご入金確認後の翌年1月下旬を目安に、前年にいただいたご寄付をまとめた合算領収書を郵送いたします。領収書は当団体に入金が確認できた日付で発行しています。クレジットカードでのご寄付の場合、お手続きされた日付ではなく、コングラントから当団体に入金された日付となります(決済日の翌月末)。
(クレジットカード決済の場合)
(1)2025年11月30日までのご決済:2026年1月下旬頃
(2)2025年12月1日以降のご決済:2027年1月下旬頃
<法人でのご寄付の場合>
銀行振込の場合はご寄付の入金が確認でき次第、領収書を郵送させていただきます。クレジットカード決済の場合、入金確認の時期は上記と同様に決済日の翌月末となります。
<匿名でのご寄付の場合>
領収書の発行はございません。
■ 注意事項
本プロジェクトはAll-in形式のため、目標金額の達成有無にかかわらず、当該活動を実施します。ご支援いただいた時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルができませんのでご注意ください。
金額30,000円 |
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金額100,000円 |
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金額1,000,000円 |

