公益財団法人黒潮生物研究所は2001年に高知県大月町西泊に開所しました。それ以来、四国沿岸を中心に地域の海をモニタリングして、沿岸生態系の変化を見守り続けています。海は絶えず変化をするものです。しかし、気候変動による変化のスピードは、時に人の想像を超えるものになります。サンゴ群集の分布拡大、南方系の生物や海藻の顕在化、在来生物の北上、磯焼けによる海藻の衰退などが観察されています。足下の海で起こる変化に目を向けることは、地球規模で起こる気候変動を身近に感じられることにつながります。私たちはモニタリングで得た情報を、地域の学習、未利用資源の活用、観光など適応につなげていきたいと考えています。みなさまからの温かいご支援をお待ちしております。
2024-05-22 10:26
磯観察イベントin 徳島県海陽町
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黒潮生物研究所ではこれまで気候変動の影響を知るためのモニタリング活動として、20年以上前から沿岸域でのシュノーケリングによるモニタリングなどを行ってきました。近年では磯でのモニタリング活動の機会を増やしています。
今回は昨年度に引き続き、海陽町マリンジャムの近くの磯で磯観察を実施して、参加者と一緒に図鑑を作成しました。見つけた生物の種はデータ化し、研究所で記録を保存しております。1年では多くのことはわかりませんが、数年後、数十年後の記録と比較して変化が見られればいいなと思います。引き続き四国各地で磯観察を行いたいと思いますので応援よろしくお願いいたします!