京都YWCAが提供するセーフスペースとは
京都YWCAは2015年に、自立援助ホーム「カルーナ」を開設しました。児童養護施設等を退所した後に行き場が見つからなかったり、虐待などさまざまな事情から家族と一緒に暮らすことが難しい状況に置かれている若い女性に、安全で安心して生活できる居場所「セーフスペース」を提供し、「受容」と「見守り」をキーワードに、社会で自立した生活が送れるよう就労などの支援を行っています。開設から7年、20歳になりカルーナを出て一人暮らしを始めた後も、不安定な生活を強いられる退所者が増えています。
また、コロナ禍も相まって社会には同じように生きづらさを抱えている人が大勢います。今、困難を抱えている人たちに、安全で安心な居場所を提供し、少しでも心安らぐ時間を過ごしてほしいと願っています。そこには、温かい食べ物があり、相談に乗ってくれる人がいて、気楽に話せる仲間がいる。お腹が空いたときに、困ったときに、自由に立ち寄れる「セーフスペース」を毎週4回継続して開設することを目指しています。加えて個別の心理カウンセリングや、進学や資格取得のための学習支援などに対応する場を提供できるように計画中です。
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なぜヴォーリズ建築を補修するのか
私たちが「セーフスペース」を提供するサマリア館は、W・M・ヴォーリズが1936年に設計した木造2階建ての建物です。京都YWCA 100年の歴史の中で、築85年のこの建物は、ホステルとしても使われたことがあります。アーチ形の壁やゆったりとした趣のある階段、清潔さと美しさを兼ねた真鍮やガラスのドアノブ、淡いグリーンの造り付け食器棚など、生活する人の健康と快適さを追求したヴォーリズ建築の特徴が、随所にみられる温かみのある居住空間です。
2014年には1階部分を改修し、現在は主にコミュニティかふぇや外国人のための日本語教室などに使用しています。しかし、建物は年月を重ね風雨に晒されて、安心で安全な「セーフスペース」を提供するためには、各所の補修が必要になっています。京都YWCA設立100周年を機に、ヴォーリズが目指した「Home」としての建物を、生きた場所として長く使っていくための補修を行います。
1階の改修を経て、コミュニティかふぇ「うららかふぇ」を始めた際、人々の賑わいが戻り、建物が息を吹き返したように感じました。手付かずだった2階などの内装を整えることにより、個別相談業務やカウンセリング、学習支援といったサポートプログラムを充実させ、歴史ある建物の更なる有効利用が可能となります。
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ご支援の使い道
生きづらさを抱えている人への「セーフスペース」を提供するためには、実施する建物の補修が必須となります。皆様のご支援により、サマリア館の内装の補修をぜひ実現したいと思います。
サマリア館の外装、内装の補修に加え、ヴォーリズ建築らしい意匠補修を行うと700万円が必要になると見積もられています。この度のクラウドファンディングでは、そのうち、内装補修にあたる壁塗り替え、天井の漆喰仕上げ、床フローリングなどの木工事に必要な150万円を皆様のご支援により募り、2023年度着工を目指しています。
自立援助ホームを退所した人への直接的な支援は別途実施しておりますので、併せてご協力いただけると幸いです。https://congrant.com/project/kyotoywca/4274
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W.M.ヴォーリズとサマリア館
サマリア館は全国的に知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrel Vories 1880 -1964)が率いる近江ミッションのヴォーリズ建築事務所が設計した建物です。ヴォーリズは若い時代からYMCAの活動に触れ、YMCA・YWCAが中心となる世界的な青年運動が送り出した活動家として1905年に来日しました。当初は官立学校の英語教師の傍らYMCA活動に従事し、1908年から建築設計監督の仕事を京都でスタートさせました。「使う人の家=Home」として全国に点在する彼の建築物は、今日でも多くの人々の心をとらえる空間として親しまれています。
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ご支援いただいた方には
このプロジェクトへの応援は1,000円よりしていただけます。公益財団法人である京都YWCAへのご寄付は、2,000円以上で税制上の優遇措置を受けていただくことができます。詳細に関しては、本ページの末尾をご覧ください。
また、3,000円以上ご支援くださった方には、心ばかりの感謝の印として以下のプレゼントをご用意しています。
2万円以上 京都YWCA100周年記念Tシャツ (色・サイズ選択可能)
1万円以上 サマリア館写真つきファイルと絵葉書セット+「うららかふぇ」ドリンク券
5千円以上 サマリア館写真つきファイル
3千円以上 「うららかふぇ」ドリンク券
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セーフスペース「YここKitchen」 利用者の声
京都YWCAでは2022年3月より、セーフスペース「YここKitchen」を開催しています。
プログラムに参加して身体を動かしたり、晩御飯を食べておしゃべりをしに「YここKitchen」にきた参加者に聞いてみました。
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私たちの歩み
京都YWCAは1923年の関東大震災があった年に設立されました。戦時中の苦難の時代を経つつ女性たちによって運営が続けられ、2023年には100周年を迎えることになりました。戦前の女性の社会的立場が弱かった時代から、キリスト教を基盤にして、女性が自らを育て主体的な生き方を選び、社会に参加することを支援する事業・活動を推進してきました。
近年は、長年多様な事業を展開してきた経験を活かし、年齢や文化的背景の異なる人々が出会い、協働する「多世代・多文化ふれあいコミュニティづくり」を推進しています。これを通じて、女性のリーダーシップを促進し、さまざまな特性を持つ人々がふれあい、一人ひとりが大切にされる社会、「誰をも取り残さない」持続可能な平和な社会を目指しています。京都YWCAは今後もこの事業を推進し、目指す社会の実現に向けて挑戦していきます。
京都YWCAの長い年月が多くの皆さまに支えられてきたことを感謝し、この歩みをさらに前進させるために、皆さまの更なるご指導とご支援をお願い申し上げます。
代表理事 上村兪巳子
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公益財団法人京都YWCAの活動概要
「多世代・多文化ふれあいコミュニティづくり」を推進しています。 詳細はホームページ http://kyoto.ywca.or.jp をご参照ください。
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<寄付による税制上の優遇措置について>
★個人の方
年間合計寄付金額が2000円を超える場合には、確定申告を行うことで所得税の還付が受けられます。「所得控除」か「税額控除」、いずれか有利な方を選択できます。
「所得控除」=寄付金の合計額-2000円が所得金額から控除されます。その分税額が低くなります。
寄付金合計額-2000円=所得金額から控除される額
*控除対象となる寄付金合計額は、総所得金額の40%が上限です。
「税額控除」=寄付金の合計額-2000円の40%が、直接、税額から控除されます。
(寄付金合計額-2000円)×40%=所得税から控除される額
*控除対象となる寄付金合計額は、総所得金額の40%が上限
*控除額は所得税額の25%が上限。公益財団法人等寄付金特別控除額を合わせた上限です。
「税額控除」を選択いただいたほうが有利な場合が多いですが、所得税率の高い方の場合、「所得控除」を選択したほうが還付額が大きくなる場合があります。
ご不明な点や個別のケースにつきましては、最寄りの税務署にご相談ください。
★法人の方
法人から認定NPO法人への寄付については一般寄付金の損金算入限度額とは別枠で「特別損金算入限度額」が設けられています。
*控除できる金額について
一般寄付金の損金算入限度
(資本金等×0.25%+所得金額×2.5%)×1/4
特別損金算入限度額
(資本金×0.375%+所得金額×6.25%)×1/2
認定NPO法人や特定公益増進法人に対する寄付金合計額が特別損金算入限度額を超える場合には、その超える部分は一般寄付金に含めて、一般寄付金の損金算入限度額の範囲内で損金算入が認められます。
※手続きに関して必要な領収書等の発行については、公益財団法人京都YWCA事務局までご連絡ください。お問い合わせに関しては、次のフォームをご利用ください。https://kyoto.ywca.or.jp/contact/
目標達成しました!ご支援に感謝です!!
京都YWCAのクラウドファンディング「ヴォーリズ建築を補修し『居場所』を提供!」は、本日、9月19日に113人の方からのご支援を得て、目標である150万円を達成することができました!!!心から感謝申し上げます。
これまでに、多くの方からのメッセージも頂戴しました。ヴォーリズ建築を愛し大切にされている方、セーフスペースを提供する活動に共感してくださる方、以前京都YWCAに関わっておられた懐かし方などそれぞれの応援が励みになりました。誠にありがとうございます。お礼のプレゼントや領収書をまだお届けできていない方もおられますが、もうしばらくお待ちください。
実は「サマリア館」補修費総額は500万円以上かかります。終了まで12日間、引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
補修工事は2023年度着工予定ですが、頂戴したご寄付は大切に使用し、補修後の報告もいたします。それまでの間もサマリヤ館が、訪れる全ての人にとってセーフスペースとなるよう、弛まず活動を続けて参りますので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。