人と馬をより身近にするサイト「Loveuma.」
引退馬問題の前進を目指して
Loveuma.(ラヴーマ)は、2022年7月にグランドオープンした、メディア&コミュニティサイトです。
運営開始から一年が経ち、少しずつサイトのファンも増えてきました。人にとって馬がより身近な存在になることで引退馬問題が前進すると定義し、馬にまつわる情報発信や引退馬問題に関する独自調査及び支援活動を提供しています。
そもそも「引退馬問題」とは
走ることのできなくなった競走馬たちの「その後」。
JRA が主催する中央競馬の2021年度の売上は約3兆911億円。大きな盛り上がりを見せる一方、競馬で走ることができなくなった馬たちの「その後」については、これまであまり語られることはありませんでした。
現在、競走を引退したサラブレッドの多くが乗馬に転用されていますが、サードキャリア以降の統計は存在せず、多くの馬が若くして命を終えていると言われています。年間で約8,000頭ものサラブレッドが生まれている今、全馬の余生を確保するのは現実的には考えられないと言えるでしょう。
しかし、その命について、経済動物と一括りにして割り切れない人も多く、引退馬支援を主目的とする団体・企業の活動も年々拡大を見せ、日本中央競馬会も「引退競走馬に関する検討委員会」を発足するなど、長い間、競馬業界が抱える問題に光が当たり始めました。
農林水産省生産局畜産部 競馬監督課「馬産地をめぐる情勢」(p.4)(令和4年6月)より作成
【参考記事】徹底考察!誰も教えてくれない、引退馬支援の今 1/2
運営会社・Creem Pan
「馬を究めて、つくるを極める。」
Loveuma.を制作・運営するのは、「馬を究めて、つくるを極める。」を企業理念とする、株式会社Creem Pan(クリームパン)です。
Creem Panは元々、引退競走馬を題材としたドキュメンタリー映画『今日もどこかで馬は生まれる』の制作をきっかけに発足したクリエイティブサークルで、メディアを通じた引退馬問題の前進を目指して、2021年に法人化されました。そしてその半年後に、自社開発したLoveuma.が公開を迎えました。
Loveuma.の取り組み
コンテンツ連載
人と馬の“今”を伝える、コンテンツを連載しています。Loveuma.運営事務局が取材・執筆するもの、引退馬繋養施設様が執筆するもの、ユーザー投稿型コンテンツまで、バラエティに富んだラインナップを公開しています。
公開連載数|6 公開記事数|224(2023年8月1日 時点)
引退馬問題のアンケート調査
様々な要素が複雑に絡み合っている「引退馬問題」。引退馬を取り巻く現状について、どれくらいの人が問題だと感じているのか?また、問題意識をどこに感じているのか?それを明確にするために独自調査を実施しています。
アンケート調査vol.1における参加者の属性
(調査期間|2022年10月18日〜2022年12月1日)
【参考記事】Loveuma.が聞く。引退馬の現実は、そもそも"問題"?|アンケート調査 vol.1 大解剖 1/2
Loveuma. Supporters
利用ユーザー
- サイト会員|348
- Loveuma.公式X(旧:Twitter)フォロワー|2,172
- Loveuma.LINE公式 友だち|765
運営サポート企業法人(敬称略・順不同)
認定NPO法人 引退馬協会 / 株式会社TCC Japan / みんなの馬株式会社 / うらかわ優駿ビレッジ AERU / Yogiboヴェルサイユリゾートファーム / Northern Lake / 一般社団法人ホースサポートセンター / 門別競馬場 / 川崎競馬場 / 浦和競馬場 / 金沢競馬場 / 高知競馬場 / 金沢競馬場 / 高知競馬場 / 園田競馬場 / 佐賀競馬場 / 岩手競馬場 / 乗馬倶楽部 イグレット / ジオファーム八幡平 / 東関東馬事専門学院 / 公益財団法人 三木山人と馬とのふれあいの森協会 / 特定NPO法人あしずりダディー牧場命の会 / 馬っこパーク・いわて / 特定非営利活動法人 アヴニール ファーム (順不同・敬称略)
応援コメント
角居 勝彦さん
みんなの馬株式会社 COO/元JRA調教師
今まで競馬業界の中でタブーと言われ、映像にも言葉にもできなかった引退馬問題。しかし現代になって、みなさん真実を知りたいんだろうと思います。嘘偽りのない「馬」を見てもらえるようにすべきではないでしょうか。今、競馬ブームになって光が強くなっていますが、その反対側の影がより暗くなるというのはよくないと思います。光の反対は闇じゃない、と知ってもらうというのがLoveuma.さんの仕事だと思うので、そういった活躍をしてもらえたらありがたいです。
鈴木 伸尋 さん
引退競走馬に関する検討委員会 委員/
JRA調教師
JRAが馬の福祉への取り組みを始めて5年が経ちました。 この間、出来ることはやりながら将来に向けての展望を話し合ってきました。馬の伝統や文化、ホースセラピー、そして何よりも養老・余生の牧場への支援には特に力を入れてきました。 この度、Loveuma.のサイトが多くの人に引退競走馬と、その活動を知ってもらう良い機会になると思います。多くの人達に知ってもらうために是非頑張ってください。
沼田 恭子 さん
認定NPO法人引退馬協会 代表理事
「馬が好き」な私たちにとって、引退馬問題は厳しい現実であり、取り組むべき大きな課題です。しかし、Creem Panさんのドキュメンタリー映画を通じて競馬に関わる方々の想いを知り、この問題の解決を多くの方が待ち望んでいると感じました。多くの方にそのありのままを知ってもらい、参加して欲しい。 Loveuma.はその大きな力になると確信しております。 Creem Panさんのご活躍を、これからも期待し続けています。
山本 高之 さん
株式会社TCC Japan 代表取締役
この度はLoveuma.のオープンおめでとうございます。非常に深い部分まで掘り下げて取材をし、世の中に広く問題提起したドキュメンタリー映画「今日もどこかで馬は生まれる」は、僕たち引退競走馬支援の活動団体にとっても非常にセンセーショナルでした。今後ますますCreem Panさんでしか出来ないようなメディアならではの鋭い切り口で、この引退馬の社会的問題解決に向けてご活躍されることを願っています。
寄付について
寄付の使用用途
皆様からいただいた寄付金は、Loveuma.の運営資金とさせていただきます。その主な内訳は以下の通りです。
各種システム使用料
Loveuma.を運営するために使用している、ホームページエディターやSNS管理サービスなどの利用費として使用させていただきます。
外注人件費(ライター / 編集者 ほか)
原稿の執筆を外部のライターや編集者へ依頼する際の費用として使用させていただきます。
運営スタッフ人件費
Loveuma.を運営するスタッフの人件費として使用させていただきます。
取材・交際費
コンテンツ開発や取材をする際の費用として使用させていただきます。
広告宣伝費
Loveuma.の認知拡大のために行うPRの費用として使用させていただきます。
これまでの運営収支
2022年7月のサイトオープンから2023年7月現在までの運営収支及びその内訳は以下となります。
月別運営収支
2022.07|-480,000円
2022.08|-392,000円
2022.09|-404,980円
2022.10|-359,880円
2022.11|-265,880円
2022.12|-219,611円
2023.1|-189,440円
2023.2|-193,640円
2023.3|-126,240円
2023.4|58,860円
2023.5|-271,940円
2023.6|-90,440円
【運営収支詳細】Loveuma. 活動動報告(congrant)
おわりに - 運営責任者からのメッセージ -
平林 健一
Loveuma.運営事務局 責任者/
株式会社Creem Pan 代表取締役
当ページを最後までご拝読いただき、ありがとうございます。
私は会社員をしながら『今日もどこかで馬は生まれる』という映画を撮り、映画を広めるために退職し、Loveuma.を始めるために会社法人を創設しました。
私なりに引退馬問題に向き合って、かれこれ7年になります。改めてこの問題は、解決はもちろん、一般認知度を向上させることすらも決して容易ではない、果てしなく続くマラソンレースのようなものであると気づきました。
私たちの使命は、引退馬の直接支援(飼養管理に直結する支援)を行う方々に敬意を表しながら、人と馬の魅力と共に引退馬問題の正しい情報を一日でも長く発信し続けることであると考えます。
取り組みの趣旨にご賛同いただいた方々からのご支援を受けながら、持続可能な運営状態を目指している次第です。
どうか、皆様の温かいご支援を、お待ち申し上げます。