モーネについて
子どもたちに、自然の中で心を動かす体験を。
モーネは、東京都杉並区を拠点に、子どもたちが自然の中で様々な体験ができる環境を提供する団体です。私たちは「青少年と新しい“発見”のある、一生の思い出に残る体験を共創する」ことを理念に掲げ、ただの遊びや学びにとどまらず、子供たちが自分らしさを育てる場所を創り出しています。
キャンプや冒険活動を通じて、子どもたちは普段の生活では味わえないワクワクや不安、そして乗り越えたときの達成感を経験します。こうした体験は、「自己肯定感」や「自己効力感」等を含め「生きる力」を育み、一生の宝物となります。
モーネでは、子どもたちが自分で考え、行動し、仲間と協力する力を育てることを大切にしています。スタッフは安全を確保しながらも、あえて過干渉せず、自分の力で乗り越える姿勢を支えます。こうしたプロセスが、将来社会で求められるコミュニケーション力やリーダーシップの土台となると私たちは信じています。
活動内容の詳細、実績について
モーネは子どもたちの成長を促す野外活動や体験プログラムを企画・運営しています。主な活動として、夏に開催する「がむしゃらキャンプ」、日帰りの自然体験を楽しむ「ドドド冒険部」、子ども自身が主体となる「ネイチャーリーダー会議」、釣りに特化した「モーネ釣り同好会」、そして親子で参加できる「親子キャンプ」など多彩なプログラムを展開しています。
これらの活動を通して、子どもたちが自分の可能性に気づくきっかけとなる体験を提供しています。
詳しい活動報告や写真は、SNSで随時公開していますのでぜひご覧ください。
モーネの課題
これまでの主な収入源は、保護者の皆さまからの参加費や助成金でした。助成金は本当にありがたいのですが、いくつかの課題も抱えています。
1. 継続参加が難しくなる助成金の仕組み
多くの助成金には「幅広い参加者の公募」が求められる点です。もちろんそれは当然の条件ではありますが、特にキャンプのような体験活動においては、継続して参加してもらう中で、自分の役割や物事の捉え方が広がり、人生を変えるような力が育まれていくと私たちは信じています。
毎回のキャンプが印象深いものになるよう努力していますが、やはり一度きりの参加では大きなきっかけにはなりにくいと感じています。
多くの人に開かれた仕組みと、継続的な参加ができる環境、その両方を目指していきたいと考えています。
2. 申請作業の大変さ
助成金の申請には多くの時間と労力がかかるにもかかわらず、その努力に対して何の報酬もお渡しできないという、もどかしさを感じている点です。
多忙な中でも「子どもたちのために」と手間を惜しまず尽力してくれる仲間の存在に支えられていますが、せめてその想いに応えられる形をつくりたいと願っています。
3. 助成金の枠に合わせた企画の制限
助成金の枠組みに従わなければならないため、本来私たちが届けたい想いやビジョンに沿った企画を柔軟に実施しにくいという課題です。
たとえば、助成金の条件に地域や年齢などの制約があると、対象外となる子どもたちにはその企画を提供できなくなってしまいます。私たちは、地域や年齢にとらわれず、必要としているすべての子どもたちに体験の機会を届けたいと考えています。
長期的な視点で子どもたちの成長を見守るような取り組みを自由に形にしていくには、こうした枠を越えて動ける資金が必要なのです。
寄付金の使い道について
以上の理由から、助成金も選択肢として残しつつ、ご寄付をいただく事も考えています。具体的な使い道としては、以下の3つを考えています。
1. 活動の費用として
モーネでは、経済的な理由で体験活動の機会を失ってほしくないという思いから、参加費はほぼ実費のみを頂いています。
しかしキャンプなどは、その実費だけでも高額になる場合があります。そういった費用の補填に、ご寄付を活用させていただきたいと考えています。
また、基本的には赤字にならないよう予算を組んでいますが、参加者数などの変動で赤字になる場合もあります。その際の補填としても活用させていただきます。
2. 企画に属さない出費の費用として
たとえば、キャンプで使う資材を収納する棚や、安全に活動を行うための備品の補充、事務所の備え付け設備の更新など、特定の企画には属さないけれど活動全体に欠かせない費用が多くあります。
こうした支出は目立たないものの、現場を支える基盤となっており、非常に重要です。現状では、それぞれの企画で余ったわずかな資金をかき集めて対応していますが、それだけでは限界があります。
もっと安定してこういった必要経費を賄えるようになれば、企画に集中できる環境が整い、子どもたちにとってより安全で豊かな体験を提供できると考えています。
3. 事務作業に対する謝礼として
モーネの企画運営は、ほぼすべてボランティアによって成り立っています。今後も基本的にはこの体制を維持するつもりです。
現代社会では、「創造すること=仕事」「消費すること=遊び」といった価値観が一般的になっていますが、私たちは創造すること自体が本来楽しい営みであり、子どもたちが夢中で泥や積み木で遊ぶように、大人も自由に想像を膨らませていくことが、人生を豊かにすると信じています。
ただし、どうしても面白みを感じにくい作業もあります。これまでは熱心なスタッフのおかげで成り立ってきましたが、そういった作業にも最低限の対価を支払える仕組みが、活動を持続可能にしていくうえで必要だと感じています。
長文になってしまいましたが、以上のような理由から、ご寄付という形でのご支援をお願いできれば幸いです。ご寄付くださる方との関係も持続可能なものにしたいと考えておりますので、どうかご無理のない範囲で応援していただければ嬉しいです。