『原爆の図』は、近年ますます歴史的、社会的意味が大きくなっており、将来的には人類共通の財産と認められる可能性もあります。しかし丸木美術館では、建物の老朽化にともない、虫食いや紫外線などによって作品に傷みが出ており、このままでは永続的な展示が難しい状況です。そのため、2017年の開館50周年を期に「原爆の図保存基金」を立ち上げました。かけがえのない作品を次世代に引き継ぐために、お力添えをお願いいたします。
2026-01-10 15:14
長期休館と改修工事着工のお知らせ
丸木美術館は2025年9月28日をもちまして、全館改修工事のため長期休館に入りました。
10月中に職員とボランティアのみなさんで「原爆の図」などの絵画を収蔵庫に収め、館内の備品をすべて仮設コンテナなどへ運搬しました。11月からは館内の壁や床、天井の解体工事がはじまっています。
なじみ深い風景が一変し、長いあいだ建物を支えていた躯体が姿をあらわしています。少し寂しくもあり、これからの変化が楽しみでもあります。
雨風や虫害による建物へのダメージが予想通り大きく、すでに限界を迎えていることもあらためて確認できました。改修工事の費用が増え続けている理由は、物価や人件費の高騰だけでなく、手当の必要な箇所が日に日に増えていくためで、本当に悩ましい限りです。
リニューアルオープンは2027年5月5日(開館60周年記念日)頃となる予定です。今後も、折にふれて進捗をご報告いたします。
原爆の図保存基金の経過ご報告
2017年5月5日の開館50周年記念日からはじまった「原爆の図保存基金」は、たくさんの皆さまから温かいご支援を寄せていただいています。
2025年11月末の時点で、累計寄付金額は約3億6,000万円となっています。すでに使用した諸経費(設計や事前工事などの経費、広報活動費、絵画修復費用、等)を差し引くと、約3億円となっております。
当初から改修費の目標金額は3億円とご案内してきましたが、近年の資材や人件費の大幅な高騰だけでなく、解体作業や建築調査の過程において、次々と新たな現実に直面していることもあり、今後の改修工事に向けて、非常に難しい判断を迫られています。
現時点で、新たな保存基金の目標金額は5億円程度を見込んでいます。 どうぞ引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
原爆の図保存基金 https://congrant.com/project/marukigallery/1369
沢山の皆様にご支援を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。 2026年は長期休館中となりますが、国内外で「原爆の図」などの展示の機会があり、丸木美術館の情報発信等も積極的に行っていく予定です。
どうぞこれからも丸木美術館を支えていただきますようお願い申し上げます。

