『原爆の図』は、近年ますます歴史的、社会的意味が大きくなっており、将来的には人類共通の財産と認められる可能性もあります。しかし丸木美術館では、建物の老朽化にともない、虫食いや紫外線などによって作品に傷みが出ており、このままでは永続的な展示が難しい状況です。そのため、2017年の開館50周年を期に「原爆の図保存基金」を立ち上げました。かけがえのない作品を次世代に引き継ぐために、お力添えをお願いいたします。
2022-07-22 10:55
原爆の図丸木美術館は開館55周年を迎えました
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2022年5月5日、開館55周年を迎えた原爆の図丸木美術館は、「坂田明×原爆の図 - ヒロシマの記憶と響きあうサキソフォン」と題して、サックス奏者の坂田明さんによる演奏とトークをオンラインで実施しました。
みなさまに支えられ、2022年5月5日、原爆の図丸木美術館は開館55周年を迎えました。
今年の開館記念日は、「坂田明×原爆の図 - ヒロシマの記憶と響きあうサキソフォン」と題し、サックス奏者の坂田明さんによる演奏とトークをオンラインでお届けしました。
坂田明さんは、原爆が投下された1945年に広島県呉市で生まれました。ジャズサックス奏者として、国内外で活躍しながら、チェルノブイリ連帯基金にかかわったり、東日本大震災の被災地で演奏するなど、精力的に活動されています。
丸木夫妻が描いた「沖縄戦の図」がある、佐喜眞美術館を知人に連れられて訪れたことをきっかけに、2016年8月6日のひろしま忌には、丸木美術館でライブ演奏をしてくださいました。
今回のイベントでも、再び「原爆の図」の前に立ち、丸木夫妻の絵画と向き合いながら演奏し、現在のウクライナ情勢や戦争に対する考えを語ってくださいました。
坂田さんの迫力あるパフォーマンスに圧倒され、平和への想いに心動かされる、開館記念日にぴったりのプログラムとなりました。
本プログラムは、アーカイブとして、YouTubeの丸木美術館公式チャンネルにてご覧いただけます。ぜひボリューム最大でお楽しみください。
開館記念55周年という節目に、丸木美術館に想いを寄せていただければ幸いです。