近年、医療現場では検査画像が十分に検討されず死亡に至る事故なども報告されています。
画像診断を指導する医師が多忙で指導時間が取れないことに加え、専門医の不足が深刻です。その結果、医師や患者は医療過誤や治療の遅れなどのリスクにさらされています。
医療現場の負担を低減し、どこでも信頼性の高い画像診断を行うことができるように、大学病院の専門医と知識情報処理の研究者が力を合わせ”画像診断ナレッジサービス「読影指南」”を開発しました。
2023-07-13 10:14
健康長寿社会実現のために”診断オンライン講座”チャンネルを公開しています。

NPO法人メディカル指南車では、医療従事者の育成とすべての人々の医療に対するリテラシー向上を目的に、YouTubeに専門医が画像診断の解説を行う”画像診断オンライン講座”チャンネルを公開しています。
https://www.youtube.com/@user-si3cn5xj7j
この事業は国の事業再構築補助金に採択され、大阪市市民活動推進助成事業にも採択されています。
2022年度は8万回を超える再生回数と900人を超えるチャンネル登録者数を確保しました。
ぜひ皆様もご視聴の上、チャンネル登録をお願いします。
メディカル指南車には大阪大学、大阪公立大学、関西医科大学など、大阪を代表する大学病院の「専門医」と知識情報処理の研究者が集合し、コンピュータ(AI)が画像診断の知識・経験や症例を提供する”画像診断ナレッジサービス”を開発し、2018年度から提供してきました。このサービスは兵庫県立加古川医療センターにおける研修医の育成や、鈴鹿医療科学大学における診療放射線技師の教育などに採用され、これまでに4,000アカウント以上を提供してきました。
このたびこのたびこれまでに培ってきた画像診断におけるノウハウを活用し、「専門医」がYouTubeで画像診断のポイントや症例を解説する“画像診断オンライン講座”チャンネルの企画・制作を国の令和2年度第三次補正予算における事業再構築補助事業で実施してきました。
“画像診断オンライン講座”チャンネルを画像診断に携わる20万人の医療従事者のためのプラットフォームに成長させると共に、医療機関を受診する患者やその家族に対しては画像診断における社会課題を認識して、的確なセカンドオピニオンを受けるために必要なリテラシーを養っていただくことにより、画像診断における疾患の見落としや医療過誤を未然に防ぐことが可能になります。その結果、患者やその家族の肉体的、経済的、さらには精神的な負担軽減に寄与し、すべての人々が健康で長生きできる世の中の実現に貢献することができます。