【人間と人間が出会う場所、ウリハッキョマダン】

はつだもとあき

  人間と人間が出会う場所、ウリハッキョマダン。サングンさんとの出会いがなかったら、ウリハッキョと私の出会いもなかった。ウリハッキョを支える人たちとの出会いもなかった。ウリハッキョの子どもたちの笑顔にも出会えなかった。そして、マダンにもつながらなかった。

　かつて、滋賀朝鮮初中級学校と私との間にはずいぶん大きな距離があった。また、私との間には高い壁があった。今は、気楽にその門をくぐり、校舎内に入っていける。実は、「welcome」だった。いつでもその扉は外に向かって開かれていた。ただそのことを私が知らなかっただけ。知らないということはほんとうに大きな人生の損失だと思う。

　今は、ウリハッキョが、滋賀の地に存在していることが、わたしに力を与えてくれる。

マダンが一年に一度開催されることが勇気を与えてくれる。ウリハッキョは「私たちの学校だ」と思う輪がマダンの度に広がるのを感じる。

　私は多くの偶然の出会いで、ウリハッキョとつながった。今は、ウリハッキョマダンに行けば、多くの人に出会える。人と人との距離は縮まり、壁は消える。そして、何かのアクションを起こすとき、背中を押してくれる。