活動の背景・きっかけ
東日本大震災を機に始めた子どもや子育て家庭への支援がきっかけ
2011年に東日本大震災が起こり、被災地域の子育て家庭の窮境を知り、子どもや子育て中のご家庭の支援を始めました。一軒一軒のご家庭に訪問し、必要な支援をヒアリングして提供してきました。
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取り組む社会課題
子どもの貧困・不登校や引きこもり。そして子どもの自殺・精神疾患。
私たちが取り組む課題は、子どもにまつわる社会課題です。日本には、未来を担う子どもが健やかに成長できずにいる現状が、存在しています。
子どもの貧困
日本は豊かな国と言われていますが、子どもの貧困は深刻な問題となっています。
ひとり親世帯の貧困率は44.5%にも上る
特に深刻なのはひとり親世代の貧困率で、44.5%に達しています。これは約2人に1人のひとり親世帯の子どもが貧困に直面していることを示しています。
子どもの自殺・子どもの精神疾患
近年、子どもの自殺や精神疾患が増加傾向にあります。背景には、学業のプレッシャーやいじめ、家庭環境の問題などが指摘されています。
虐待やネグレクト
虐待やネグレクトは、子どもの心身に深刻な影響を与える問題です。日本では多くの子どもたちが虐待やネグレクトを原因に親と離れて暮らしています。
不登校や引きこもり
不登校・引きこもりは年々増加傾向にあります。原因は複雑で、いじめや学業不振、家庭環境の問題など様々です。長期化すると社会性の発達に影響を与える可能性があります。
私たちの役割と活動
子育ての知識で社会の課題を変える
マザーリンクは子育て講座を通して子育て家庭に親子間コミュニケーションに役立つ知識を伝え、啓発活動で子どもや子育て家庭が抱える課題を社会に伝えています。
▼3つのアプローチ
●課題を社会に伝える
子どもが幸せを感じ、成長するためには社会全体の変化が不可欠です。子どもの貧困やひとり親家庭の課題、家庭内DVなど、日本の子どもや子育て家庭が抱える様々な課題についての発信を行うことで、日本の子どもの幸せにアプローチします。
●⼦育ての知識を伝えることで、親子の課題に取り組む
子育ては本能だけに頼るものではありません。知識があるのとないのとで結果が大きく変わってきます。知識があれば子育てが変わり、子どもの成⻑も変わります。私たちは、脳科学や発達心理学に基づいた子育ての理論やおばあちゃんの知恵袋的な知識までを親に伝えることで、親子が抱える様々な課題にアプローチしています。
●子どもの課題に取り組む
子どもの貧困や不登校・引きこもり、子どもの精神疾患や自殺といった子どもの課題にアプローチします。
▼私たちの活動
\子育ての知識を伝える/
子育て講座・イベント
多くの子育て家庭が子育ての知識を持って、子どもと接することができるように、子育て講座・イベントを開催しています。
\親子の課題に取り組む/
シングルマザーの就労支援
日本の母子家庭の貧困率は44.5%。OED諸国の中でワースト2位です。半数以上が年収120万未満で経済的に厳しい状況で子育てをおこなっています。就労支援を通じて、親たちの雇用機会の創出とスキル向上の促進をおこない、家庭の経済的安定と自立を支援しています。
\課題を社会に伝える/
啓発活動
日本の親子が抱える多様な課題を社会に伝えるため、クラウドファンディングやイベントの開催を通じて啓発活動を展開しています。
\子どもの課題に取り組む/
僕らの学校を創ろう!プロジェクト
東日本大震災の被災地では、不登校の子どもが急速に増えました。そんな子ども達を支援するためにサポート校を創るプロジェクトをおこなっています。
実績
マザーリンク・ジャパンは、2011年の東日本大震災を機に誕生した非営利組織です。
被災地の子どもたちとその家族に寄り添い、時代とともに変化する社会のニーズに応えながら、支援活動を展開し、現在では被災地域以外にも活動を広げています。
以下サイトでは震災直後の緊急支援から始まり、ひとり親家庭支援、不登校児支援、そしてサポート校の設立への調整に至るまでの、マザーリンクの軌跡をご紹介しています。
目指す未来
生きづらさではなく、愛が連鎖する社会へ
今後は、サポート校の本格的な運営を目指すとともに、これまでの経験を活かした不登校・引きこもり支援のノウハウを全国に広げていくことを計画しています。
また、子育て支援や若い世代への啓発活動にも力を入れ、社会全体で子どもたちを支える仕組みづくりに貢献していきます。これからも、変わりゆく社会のニーズに柔軟に対応しながら、子どもたちの未来を支える活動を続けていきます。
代表メッセージ
私自身、シングルマザーという境遇の中、多くの方のお力を借りながら子育てをしてまいりました。東日本大震災のあった2011年3月に娘が成人し、自身の子育てに終止符を打ったところでした。苦しいこともある中で、私たち親子が多くの方に助けられ、我が子が心身共に健やかに成長できましたことは、本当に幸せなことであり、周囲の方々への感謝の念がたえません。
私が仕事で疲れきっているとき、日曜日で自宅にいるにもかかわらず、娘の同級生のお母さまが、「たまには一人でゆっくりしなさい。」といって娘を預かってくださったりと、こちらから助けを求めなくても、自ら手を差し伸べてくださる方が大勢いらっしゃいました。母親として、社会情勢や家庭の事情で、子どもに充分なことをしてやれない辛さと、周囲の方からの支援に感謝する気持ちとの両方を経験いたしました。
震災にあたり、私が想いをはせたのは、被災しながら子育てをしていかなければならないお母さんたちのことでした。津波で何もかもを失った多くの人々のことを考えると、胸が締め付けられるような想いでした。
そのような想いからスタートした被災地支援でしたが、活動を重ねれば重ねるほど、それまでには見えてなかった日本の子どもを取り巻く社会課題について意識せざるを得ないこととなり、「子どもを救う為には親の支援が必要である事」「より多くの人を救う為には社会課題を解決出来る仕組みが必要である事」が重要と考え、活動の形も変化しながら前進してまいりました。
私には、まだまだ小さな力しかなく、これまでもプロジェクトに賛同してくださった全国の多くの方からのご支援があり、手探りながらもここまで辿り着けました。しかしながら、まだまだこれからも支援の手を必要としている子どもたちが大勢います。継続的な活動をするためには、皆様の協力が欠かせません。
皆さまにおかれましても子どもたちの成長は一筋の明かりとなることと思います。
支援してくださる皆様と共に、日本中の子どもたちの健やかなる成長を心より願っております。
どうか、今後とも、末永く皆さまの支援をいただければ幸いです。
認定NPO法人マザーリンク・ジャパン
代表 寝占 理絵
寄付金の使い道
いただいたご寄付は以下のように使わせていただきます。
- 悩みを抱えるご家庭への子育て講座の開催
- サポート校の奨学金制度
- シングルマザーの就労支援
月3,000円で一年間続けていただくと、困窮家庭の子ども1人分の1ヶ月分のサポート校利用料になります。
月5,000円で一年間続けていただくと、遠方に住む困窮家庭の子ども1人分の1ヶ月分のサポート校利用料+宿舎利用料になります。
月10,000円で一年間続けていただくと、遠方に住む困窮家庭の子ども1人分の1ヶ月分のサポート校利用料+宿舎利用料+食事提供+教材費になります。