活動の背景と目指すこと
現代の日本では、共働き家庭の増加や核家族化の影響で、子どもたちが栄養バランスの取れた食事を十分にとれない状況が増えています。また、加工食品や外食に依存した生活によって、アレルギーや生活習慣病、心身の不調、発達の偏りなど、子どもたちの健康を脅かす課題が深刻化しています。
さらに、孤食や会話不足による心の孤立も、子どもたちにとって大きな問題です。
私たちは、そうした現実に対して「地域の手でできる支援」を形にしようと「子ども食堂むすび」を立ち上げました。
食を通じて子どもたちの命を守り、育てる。家庭だけでは難しい部分を、地域全体で支える。
それが私たちの目指す“共育(ともに育つ・育てる)”のあり方です。
子どもの居場所としての役割
「子ども食堂むすび」では、子どもたちが安心して過ごせる**“もうひとつの食卓”**を提供しています。
- 安心できる居場所づくり:子どもたちが孤立することなく、温かいごはんと人とのふれあいを感じられる空間
- 学習支援の実施:学生ボランティアによる学習サポートも行っており、学びの機会を広げています
- 農業体験や季節行事の実施:野菜の苗植え・収穫、七夕やお月見などの行事を通じて、命の循環と四季の豊かさを体験
食事をただ「与える」のではなく、「ともに食べ、ともに学ぶ」ことを大切にした居場所づくりを続けています。
📊 子ども食堂の活動実績【2025年度)
- 活動開始:2025年3月よりスタート
- 開催回数:全2回(2025年3月・4月に実施)
- 延べ参加者数:約120名(子ども・保護者・地域住民含む)
- 提供した食事数:約100食
- 協力団体・ボランティア:約20名の地域協力者と2団体が連携
- 学生ボランティア参加:調理・学習・交流体験などに延べ10名以上が参加
💬 代表者からのメッセージ
「子どもたちの健やかな未来を、地域みんなで守り育てたい」そんな思いから、「子ども食堂むすび」の活動は始まりました。
今の社会では、便利さや忙しさの中で、子どもたちが“命を育む食”に触れる機会がどんどん減っています。気づかぬうちに、アレルギーや体調不良、感情の不安定さを抱える子どもも少なくありません。
私たちは、「四毒抜き」や「陰陽五行」、「食育」の考え方を取り入れながら、本来の食の力で子どもたちの心と体を整え、元気な未来へとつなげていくことを目指しています。
この活動は、地域の皆さん、学生ボランティアの方々、そして応援してくださるすべての方々のご協力によって支えられています。
むすびの輪が、地域に、そして未来へと続いていくことを願いながら、一人ひとりの子どもに寄り添い続けていきます。
💰寄附金の使い道について
皆さまからいただいたご寄附は、すべて子どもたちの健康と笑顔のために大切に使わせていただいています。
主な使い道は以下のとおりです:
- 食材費:安心・安全な自然栽培・有機栽培の野菜や、発酵食品・天然塩などの本物の調味料の購入費。添加物を使わず、自然な材料にこだわるため、一般的な料理よりも食材費が高くなってしまいます。
- 備品費:調理器具、食器、消耗品の購入・管理費用
- 農業体験活動費:固定種・在来種の苗や種の購入費、農園に必要な道具や消耗品の費用
- 保険料・安全管理費:ボランティアや子どもたちの活動を安全に行うための保険加入や衛生管理用品
- 運営費:チラシ・広報物の印刷、交通費補助など、活動を継続するための最低限の運営費用
- 開催日数の拡充にかかる費用:月1回から2回以上の開催に向けた準備・運営費
- ひとり親家庭への支援としてのお弁当宅配費用:配達用の資材費・ガソリン代・人件費など
私たちの目標は、すべての子どもたちに「安心・安全で愛のこもったごはん」と「心が育つ学びの場」を届けることです。
どうか、「子ども食堂むすび」の活動にご賛同いただき、子どもたちの未来をともに支えてください。