世界では、紛争や迫害などで故郷を追われた人が2024年末時点で約1億2,320万人(1/67人)にのぼると報告されています。子どもも多く、学びの中断は将来の選択肢を奪い、貧困・分断・暴力の連鎖を強めてしまいます。だからこそ、私たちは「寄付」や「応援」を“学びの回復”と“関係の回復”へつなげる実装にこだわってきました。

1月23日、オイスカ浜松国際高等学校で「世界とつながる学び」フィードバック講演を実施
2026年1月23日、卒業を控えた3年生に向けて、同校がこの1年間取り組んできた「世界とつながる学び」を総括し、“学びが世界で使われる”プロセス(つくる→届ける→反響が還る)を整理するフィードバック講演を行いました。
同校はユネスコスクール(ASPnet)として国際理解・環境学習・地域協働に力を入れ、留学生も多い国際環境を持ちます。一方で、今回のポイントは「国際交流」に留まらず、レベル3・4の紛争/避難の文脈へ“質の高い教育(SDG4)”を実装した点にあります。

1年間の実装成果:4か国へ届いた「探究」
この1年間、同校の探究は、ケニア/ルワンダ/シリア/カンボジアの支援文脈へ接続されました。
講演では、教育関係者が再現可能な形で「教材化・実装・還流」を、次の3例で共有しています。
(1)「オイスカ茶」:地域学習が“日本理解教材”になる
茶摘み等の地域実践を、海外で「日本を知る教材」として成立させるために、言語・文化・暮らし・地域資源を説明可能な教材へ再編集し、異文化の学び手に届く形にしました。
(2)「SDGsカルタ」:“考える教材”を多言語・多文化の現場へ
遊びの形式を活かし、言語差があっても「学び」と「楽しさ」を同時に成立させる教材として、海外授業での活用を前提に設計。日本の教室で完結しない国際実装型へ転換しました。
(3)「お米」:カンボジア避難民支援で“命を支える”実装へ
2025年12月末、カンボジア・シェムリアップ州の避難民収容寺院で、全国の学校から集まったお米等を活用し炊き出しを実施。食料支援であると同時に「食育」としても機能し、現地から高い評価を得たことが報告されています。

なぜ、このモデルが教育を変えるのか:「当事者化」を“行動と還流”まで設計するから
日本の学校現場では、生徒が世界の現状を知って「何かしたい」と思っても、接続先がなく、熱量がしぼんでしまう——この課題を、私たちは現場で何度も見てきました。
そこで「世界とつながる学び」では、行動→現地実装→反響の還流までを一つの学習設計として束ね、学びを“感想で終わらせない”。この循環が、生徒に「やってよかった」という確かな成功体験を残し、次の挑戦を生みます。
関係者コメント(先生方が見た“生徒の変化”)
現場の先生方の言葉は、私たちのモデルの価値を最も端的に表しています。
- 「世界の現状を知り、『自分には何ができるだろうか』と真剣に考え、実際に手を動かして形にしていきました。」
- 「映像を通して『実際に役に立っている場面』を目の当たりにした瞬間、生徒たちは『やってよかった』と口にしました。」
- 「“本気で生きている大人”と出会えることは、高校生にとって何より価値のある経験だと強く思います。」

会員の皆さまへ:あなたの支援が「教育を届ける仕組み」を動かしています
この取り組みは、単発の支援ではなく、“続く関係”をつくる教育インフラです。
会員の皆さまのご支援があるからこそ、学校の探究が「世界の現場で機能する支援」になり、さらにその成果が日本の教室へ還り、次の世代の挑戦へつながっていきます。
今後の予定
- 学校横断の教材実装(国内で生まれた探究成果を、海外の学びの場へ継続展開)
- “還流”の強化(現地からのアンサー動画・授業フィードバックを教材化し、次年度カリキュラムへ接続)
- 参加校の拡大(小中高・フリースクール・特別支援学校まで含む包摂的なネットワークの拡張)
団体概要
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
所在地:〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
代表者:中村 雄一
事業内容:教育支援・平和/防災教育、探究学習の設計運用、海外(アフリカ・中東・アジア)での教育協働
本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト(事務局・広報)
担当:中村 里英
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org



