
はじめに
この記事を開いて頂きありがとうございます。たかやんと申します。高知県出身です。普段は東京で教育系のお仕事をしております。
プライベートの活動で、今年は年10回高知県で教育ワークショップをやると決めており、現在絶賛進行中です。高知の子どもたちが県内外や国外のさまざまな大人と出会う機会をつくることで、自分の好きなことや興味関心を知り、深めるきっかけを生み出したいと考えております。
そのような活動の一環として、2024年11月9日、高知市内のマルシェで、子どもたちが自分たちで作ったアロマソルトを販売しました。
この販売体験は、10月に松田医薬品株式会社と共に実施した「アロマソルト作りワークショップ」で製作した商品を使ったもので、商品の企画から製作、そして販売までを一連の流れで体験することを目指した取り組みです。入浴剤の製造を手がける松田医薬品株式会社には、素材の提供やワークショップのサポートなど、多大なご協力をいただき、子どもたちにとって学びと成長の場となりました。
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11月ワークショップの目的
11月のワークショップの目的は、子どもたちが自分たちで作ったアロマソルトを販売し、その収益でお菓子パーティーを実現することでした。この活動を通じて、商品を売る楽しさと難しさ、工夫することで解決できる喜びを体験してもらいたいと考えました。
10月に作成したアロマソルトと、子どもたちが描いた手描きのポップを持ち込み、マルシェでの販売に挑戦しました。
活動の様子
当日、11月9日は快晴で、マルシェには多くの人々が訪れていました。子どもたちは、作ったアロマソルトとともに、自分たちで準備したポップをブースに貼り付け、10時に販売をスタートしました。



冒頭20分ほど、子どもたちは販売ブースから
「アロマソルトいかがですかー!?」
「1袋250円でーす!」
「安いよ安いよー!!」
と大きな声で呼びかけていたものの、なかなかお客さんが立ち寄らず、初めの1袋を売るのに苦戦しました。この状況に、子どもたちも少し不安な表情を見せていました。
マルシェの時間は10時から14時までだったので、合計44袋のアロマソルトを完売させることができるかどうか私自身にも若干の不安が芽生えておりました。
子どもたちの自発的な工夫
そんな中、数人の子どもたちがアロマソルトを持ってブースから飛び出し、会場内で直接営業活動を始めました。見守っていると、マルシェに訪れていた大人に声をかけ、数十秒のやりとりでアロマソルトを買ってもらうことに成功していました。
その様子を見た他の子どもたちも次々に真似をして、自分たちでお客さんに声をかけたり、ブースに連れてきたりして、どんどん販売数を増やしていきました。こうした工夫の結果、販売開始からわずか2時間で用意していた44袋すべてを売り切ることができました。



子どもたちの学び
販売が終わった後、子どもたちに「どうやったら売れるようになったの?」と聞くと、それぞれの気づきを話してくれました。
- 「椅子に座って声をかけていても売れなかったけど、自分から動いて一人一人に声をかけたら売れた!」
- 「子ども連れの大人に声をかけたらたくさん買ってもらえた。子どもがいろいろ選んでくれるから。」
このように、子どもたちは自分たちで工夫し、ターゲットを考えて行動する力を発揮していました。大人が指示を出さなくても、自ら考え、改善していく姿には感動を覚えました。
販売終了後のお菓子パーティー
44袋のアロマソルトを完売した後、子どもたちは自分たちで稼いだお金を使って、念願のお菓子パーティーを楽しみました。今回、アロマソルトは1袋250円で販売し、1人4袋を売ることをノルマとしていました。1袋あたりの原価は130円だったため、1袋ごとに120円、4袋で480円が子どもたちの利益となりました。
販売終了後、子どもたちはその稼いだお金を持って近くのスーパーへ。思い思いのお菓子やジュースを選び、公共施設を借りてささやかなパーティーを開きました。自分たちの力で手に入れたお菓子を手にした子どもたちは、嬉しそうな表情を浮かべていました。
パーティーの中で、子どもたちからこんな感想が聞かれました。
- 「自分で稼いだお金で食べるお菓子はいつもより美味しい!」
- 「頑張った分、ジュースもお菓子も特別な感じがする!」
ただお菓子を楽しむだけでなく、今回の活動を振り返る時間も持ちました。販売時に工夫したことや苦労したことを話し合いながら、達成感や次への意欲を共有している様子が印象的でした。





まとめ
今回のマルシェでの販売体験と、その後のお菓子パーティーを通じて、子どもたちは「自分で稼ぐ」ことの難しさと楽しさを実感していました。
このような体験を通じて、子どもたちがものづくりやお金の価値、そして働く楽しさを学ぶきっかけになったことを嬉しく思います。
また、大人がサポートせずとも子ども達が頭を捻りながら販売方法の改善していく過程を間近で見ることができ、子ども達発信のエネルギーの凄まじさを感じることができた11月の教育ワークショップでした。
また、違う形で販売ワークショップにチャレンジしてみたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
