活動・団体の紹介
NPO法人名古屋外国人共生支援協会は、外国人住民と日本人住民が互いを理解し、安心して暮らすことのできる地域社会を目指して、名古屋を中心に活動しています。
2017年に任意団体として活動を始め、2019年にNPO法人となりました。これまで、日本語学習支援や交流活動、生活相談、食料支援、ウクライナ避難民支援など、地域で暮らす外国人が抱えるさまざまな課題に向き合ってきました。

これまでに寄せられた外国人からの生活相談は、延べ300件を超えています。
活動を続ける中で、生活、仕事、家族などの困りごとの背景に、「在留資格」の問題があるケースにも直面するようになりました。
そこで、より専門的に外国人を支援できるよう、当法人の理事長は行政書士資格を取得し、現在は申請取次行政書士※としても活動しています。
※外国人の在留資格に関する手続きを取り扱う行政書士
私たちが大切にしているのは、外国人を一方的に「支援される人」として捉えるのではなく、同じ地域で暮らす一人の住民として、ともに支え合える関係をつくることです。
今回のクラウドファンディングでは、これまでの活動からもう一歩踏み込み、制度の狭間に置かれた外国人を地域で支える仕組みづくりに取り組みます。
活動の背景、社会課題について
日本には、母国の政治情勢や治安、家族、健康などさまざまな事情を抱え、帰国することに不安や困難を抱える一方、安定した在留資格を持たず、不安定な立場で生活している外国人がいます。
その中には、「被監理者」として地域で生活している人もいます。
監理措置制度は、2024年6月に施行された改正入管法により本格的に運用が始まった制度です。退去強制手続きの対象となった外国人について、一定の条件のもと、監理人による監理を受けながら、入管施設に収容されず地域社会で生活することを認める仕組みです。
しかし、在留状況によっては就労することができず、生活費、食料、医療、交通費など、日々の生活そのものに困難を抱える場合があります。
コートジボワールで生まれ育ち、ブルキナファソを経て日本へ
私たちが今回出会ったのが、西アフリカのコートジボワールで生まれ育ち、その後ブルキナファソへ移住したフセニさんです。
フセニさんはご両親が一時的に滞在していたコートジボワールで生まれ育ち、その後、学業のために母国であるブルキナファソへ移住しました。

[フセニさん提供・当時の風景]
そのブルキナファソでは近年、武装勢力による攻撃が続いています。今回私たちが確認した資料でも、2026年7月に国内の複数地域で武装勢力による攻撃が発生し、多数の兵士や祖国防衛義勇兵が死亡したことが報告されています。
フセニさんは、母国の政治的な状況から身の安全に不安を感じていました。
日本に来る前にはトルコと中国のビザも取得していましたが、周囲からの助言なども踏まえ、安定し、安全で、法が尊重される国を求めて日本を選んだと話しています。
本人は、日本を選んだのは経済的な理由ではなく、安全な場所を求めた結果だったと説明しています。

現在、フセニさんは愛知県内で「被監理者」として生活しています。2025年4月に難民認定申請を行い、現在もその審査結果を待っています。難民認定申請に伴う「仮滞在」は認められませんでしたが、「監理措置」により、入管施設に収容されるのではなく、監理人のもと地域で生活しています。
しかし、現在は在留資格がない状態で職に就くことが難しく、安定した収入を得ることが困難です。知人などから食料を分けてもらいながら生活し、食事を十分にとれないこともあります。また、持病の治療も受けています。
本人が現在抱えている大きな問題として挙げているのは、日本で働けないこと、在留資格がないこと、そして母国の政治的な問題です。
母国への帰国に不安を抱える一方、日本でも働いて自ら生活を支えることが難しい。

[フセニさんと理事長・山崎の面談の様子]
私たちは、こうした「制度の狭間」に置かれた外国人を地域の中で孤立させないために、何ができるのかを考えました。これまでの相談活動の中でも、在留資格や就労、生活上の問題などが複雑に重なり、一般的な生活相談だけでは十分な支援につなげることが難しいケースに出会ってきました。
今回のフセニさんとの出会いを一つのきっかけとして、今後、同じように制度の狭間で困難を抱える方から相談があったときにも、必要な支援につなげられる仕組みをつくりたいと考えています。
※本ページへのフセニさんの氏名・写真・本人から伺った内容の掲載については、ご本人の同意を得ています。
フセニさんを支えてきた地域のつながり
フセニさんは、これまで一人で生活してきたわけではありません。
以前からフセニさんを支えてきた一人が、名古屋愛知キリスト教会の宣教幹事・山本 紳さんです。
山本さんは2023年頃、教会でフセニさんと出会いました。当初は前任の牧師が直接的なケアを行っていましたが、異動に伴い、2024年5月から山本さんが支援を引き継ぎました。
その後、フセニさんが監理措置の対象となった際、他に頼れる人がおらず、監理人が見つからなければ入管施設に収容される可能性があると伝えられたことから、山本さんが監理人を引き受けました。
現在も基本的に週1回、教会でフセニさんと会っています。経済的な事情から教会へ来られない時期もありましたが、現在は山本さんが交通費を援助し、毎週礼拝に参加しています。礼拝以外にも月に数回会う機会を設けています。

監理人・山本さんからのメッセージ
「監理措置の下でも『報酬を受ける活動』の許可を得ることはできますが、実際に雇用先を見つけることは容易ではありません。在留資格がないという一点で、どこにお願いしても断られてしまうのが現状です。私たちの教会も、仕事探しや書類のやり取りをお手伝いすることはできますが、生活そのものを支えることはできません。個人や一つの団体にできることには限界があります。異なる言語や文化を持つ人々が何を感じ、どのような支援を必要としているのか。彼らに寄り添い、支援していく必要があると感じています。」
名古屋愛知キリスト教会
宣教幹事・監理人 山本 紳さん
活動内容の詳細、実績について
私たちはこれまで、外国人からの生活相談を延べ300件以上受け、日本語学習支援、交流活動、食料支援、ウクライナ避難民支援などを継続してきました。
その中には、在留資格や就労、生活基盤など複数の問題を抱え、相談を受けても私たちだけでは十分な支援につなげることが難しいケースもありました。
今回、新たに取り組むのが、被監理者をはじめとする「制度の狭間に置かれた外国人」への支援です。
「相談を受けたけれど、できることがない」で終わらせない。そのための支援体制を地域の中につくることが、今回の取り組みの大きな目的です。
まずは当事者一人ひとりと直接面談し、生活状況や健康状態、在留に関する課題、本人の希望などを確認します。
そのうえで、
食料や日用品などの生活支援
医療を受けるための支援
面談や各種手続きなどに必要な交通支援
通訳・翻訳
在留資格に関する相談
必要に応じた専門家・支援団体等への橋渡し
など、一人ひとりの状況に応じた支援を行っていきます。
一方で、私たちは一つのNPOだけですべてを解決しようとは考えていません。
今回のフセニさんとの出会いでも、すでに教会や監理者による継続的な支援があり、通訳などに協力する学生も加わっています。
通訳ボランティアとして参加した学生の声
「今回、通訳ボランティアとして参加し、フセニさんの声を届けるお手伝いができたことを嬉しく思います。言葉の壁は意思疎通を難しくするだけでなく、支援を求めるハードルを高め、異国での孤独にもつながる大きな要因です。この活動を通して、フセニさんをはじめ、困難を抱える多くの方々に必要な支援が届くことを願っています。」
※プライバシーに配慮し、匿名で掲載しています。
こうした支援のつながりに私たちNPOも加わり、それぞれの立場からできることを持ち寄ることで、より継続的な支援につなげていきたいと考えています。
当事者、教会、NPO、専門家、学生・ボランティア、そして地域の皆様。
それぞれをつなぎ、一人の支援を地域全体の支援へと広げていく。
今回のクラウドファンディングを、その仕組みづくりの第一歩にしたいと考えています。
代表者メッセージ
外国人支援の活動を始めた当初、私は在留資格について専門的な知識を持っていたわけではありません。
日本語学習支援や交流活動、生活相談などを続ける中で、外国人の方からさまざまな相談を受けるようになりました。
そして、一見すると生活や仕事の問題に見える相談の背景に、在留資格という大きな課題があることにも気づくようになりました。
「制度についてもう少し理解できれば、できることが増えるのではないか」
そう考え、私は行政書士資格を取得しました。
これまでの活動でも、制度上の問題と生活上の困難が重なり、相談を受けても十分な支援につなげられないことがありました。そのたびに、「もう少し私たちにできることがあったのではないか」という思いが残りました。
そして今回、フセニさんと出会いました。
実際にお話を伺うと、働くことができないこと、十分な食事をとれないこと、健康上の問題、そして母国の状況への不安など、一つの制度や一つの団体だけでは解決できない課題が重なっていることを改めて感じました。
同時に、フセニさんをこれまで支えてきた教会や監理人の方々の存在も知りました。
私たちだけでできることには限界があります。
だからこそ、地域の中にすでにあるさまざまな力をつなげたい。
NPO、教会、専門家、学生、ボランティア、そしてこのページを読んでくださっている皆様。
それぞれができることを少しずつ持ち寄ることで、制度の狭間に置かれた外国人を孤立させない地域をつくることができるのではないかと考えています。
今回のクラウドファンディングは、フセニさんへの支援を一つの出発点としています。しかし、私たちが目指しているのは、一人だけを支援することではありません。
これから同じような状況に置かれた方から相談を受けたとき、「何もできない」で終わらせないための仕組みを地域につくりたい。
一人との出会いを、次の一人を支えられる仕組みへ。
その第一歩を、皆様と一緒につくっていきたいと思います。
皆様のお力をお貸しいただければ幸いです。
NPO法人名古屋外国人共生支援協会
理事長 山崎 昌善
寄付金の使い道について
今回のクラウドファンディングでは、第一目標30万円、第二目標50万円を目指します。
いただいたご寄付は、被監理者をはじめ、制度の狭間に置かれ生活に困難を抱える外国人への支援に活用します。
具体的には、
食料・日用品などの生活支援
医療機関の受診等に必要な支援
面談、医療機関、各種手続き等への移動に必要な交通費
通訳・翻訳等の支援
新たな支援対象者との面談・相談活動
その他、一人ひとりの状況に応じて必要となる支援
などを想定しています。

第一目標:30万円
現在つながっている当事者への必要な支援を行うとともに、今後、新たに同様の相談が寄せられた際にも、速やかに初期支援を始められるための資金として活用します。
支援対象を特定の一人に限定するのではなく、面談を通じて生活状況や緊急性、本人の希望などを確認し、それぞれの状況に応じた支援につなげていきます。
第二目標:50万円
第一目標を超えるご支援をいただいた場合には、支援対象をさらに広げ、生活支援や相談活動を継続して行うための費用として活用します。
支援を必要としている人によって、抱えている問題は異なります。
そのため、画一的な支援ではなく、面談を通じて当事者の状況や希望を確認したうえで、必要な支援を検討していきます。
また、ご寄付の活用状況や活動の経過については、当法人ホームページ等を通じてご報告いたします。
※本ご寄付は、寄付金控除の対象とはなりません。
このプロジェクトは「ケイズハウスNPO助成プログラム」の認定プロジェクトです。
「ケイズハウスNPO助成プログラム」では、寄付決済時に発生する決済手数料を株式会社ケイズハウスが協賛することで、寄付者の想いがこもった大切な寄付金を全額NPOに届けます。さらにクラウドファンディングの目標金額を達成した団体には追加助成を実施予定です。日本国内の難民・在留外国人の生活や日本国外の困難を抱える外国人の生活をサポートし、 世の中が少しでも良くなることに貢献することを目指します。
▼ケイズハウスNPO助成プログラム特設サイト
https://congrant.com/jp/corp/kshouse/index.html
▼ケイズハウス公式サイト
https://kshouse.jp/index.html
▼ケイズハウスでは一緒に働くスタッフを募集しています
https://kshouse.jp/employment.html
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