活動・団体の紹介
当機構は、2013年11月に設立し、生活困窮者・障がい者・被災者等、部屋を借りにくい人達(住宅確保要配慮者)へ円滑な民間賃貸住宅への入居実現を促進する大阪府から最初に指定された居住支援法人になります。(大阪府指定居住支援法人 大居:001 指定年月日2017年12月7日)
日本全国から居住支援の相談を受け、代表坂本の著書「大阪に来たらええやん!」のスローガンを掲げて日々不安に苦しむ相談者の面談をし、居住支援から適切な制度へ繋ぐ活動を行っております。
活動の背景、社会課題について
代表の坂本は、2006年から不動産業に従事しており、当時から部屋を借りたくても借りれない人が多数いる事を疑問に感じておりました。また、当時は社会的弱者(生活保護者等)への入居を拒む家主が多い事や、障がい者への入居拒否も多く、不動産の仕事をしている自分がどうにかこの人達に住める場所を提供したいと思っておりました。(当時は障がい者差別解消法もなかった)時が経ち、当時坂本が統括マネージャーをしていた不動産店舗に3日間野宿をしているお金を全く持っていない中学生の娘とお母さんが部屋探しに!!そこでスタッフは丁寧にお断りをしている姿を見て、今こそ当時から思っていた部屋を借りれない人への部屋の確保ができないかと思い、呼び止め、好意にしていた家主さんに相談して、その日の内にお部屋を確保でき、食料や日常生活品も渡し、制度にも繋がりその後社会復帰したという経験から、この活動が続いております。
そして今、単身世帯の増加、高齢化、障害者の増加や、保証人問題等、様々な要因で部屋を借りれない人達が増えております。更にコロナ禍で生活困窮者が増え、家賃滞納での追い出し、職場の寮生活で仕事が無くなり家賃も払えなくなり住居も失う等、追い打ちが掛かりました。特に就職氷河期世代は派遣の仕事が多く、なかなか仕事が続かない等で収入が不安定な事も多く生活困窮している現状が見えてきました。また、日本は空き家件数も社会問題になっており、2023年では全国の空家数は約900万戸あり、その内賃貸住宅は443万戸、2033年には3件に1件は空き家になる統計が出ているにも関わらず、大家さんは家賃滞納、孤独死、近隣トラブルのリスクが高いため入居を拒んでいる背景があります。
さらに8050問題など引きこもりおじさんと言われる世帯も社会問題になっております。2024年の統計では約146万人、推定50人に1人が引きこもり。年金生活の超高齢化した親が、自分が居なくなったときに子供はどうなるのか?今のうちに一人暮らしをさせて制度へ繋いでおく必要があるが、子供の収入もなく社会的信用も無く部屋を借りれない等の課題もあります。
活動内容の詳細、実績について
民間賃貸住宅が借りれない住宅確保要配慮者へ居住支援を行い、地域社会とのつながりや適切な制度への取次も行います。(生活保護や障がい・介護等へ)
・食糧支援(お米・インスタント食品・缶詰)・布団・炊飯器・日常生活備品(石鹸・タオル・歯 ブラシ・スポンジ・ゴミ袋等々)を無償提供。
・入居申し込みにあたり緊急連絡先になります。
「孤独にさせない」をモットーに、おせっかいではなく、必要な時に相談にのれるように声掛けもしております。また定期的に見守りを行います。
実績
・令和3年度 居住支援相談数 986件 居住支援できた件数 238件
・令和4年度 居住支援相談数 2463件 居住支援できた件数 386件
・令和5年度 居住支援相談数 2219件 居住支援できた件数 338件
・令和4年6月17日 大阪医専にて居住支援について特別講師を務めました。
・令和4年11月21日 甲南高校にて居住支援について特別講師を務めました。
・令和4年12月13日 大和大学にて居住支援について特別講師を務めました。
・令和5年5月26日 大阪医専にて居住支援について特別講師を務めました。
・令和5年11月13日 大阪保護観察所にて表彰を受けました。
・令和5年12月鳥取県立八頭高等学校の方々が修学旅行で大阪へ来られ居住支援について講師を務めました。
・令和6年11月7日 大阪医専にて居住支援について特別講師を務めました。
・令和6年11月29日 一般社団法人大阪倶楽部 次世代塾にて「居住支援と大阪経済の活性化について」講演致しました。
当機構は居住支援活動が様々なメディアに取り上げられております。
・令和2年 朝日放送CASTにて居住支援の取り組みを取り上げて頂きました。放送
・令和2年 NHKにて12月24日コロナ禍で家を失った人達の年越し。放送
・令和2年 楽待チャンネル 居住支援3日間密着
・令和3年 NHKニュースほっと関西にてコロナ最前線からの思い。放送
・令和3年 MBS毎日放送にて居住支援で3日間密着。「ひとにやさしく」放送
・令和3年 NHKニュースウォッチ9 貧困の先にある居住支援の第一人者として放送
・令和3年 NHK関西熱視線 居住支援の現場を放送
・令和3年 NHKニュースきん5時 居住支援の現場を放送
・令和3年 NHKDearにっぽん 「絶対、家みつけたる!」大阪西成 放送
・令和3年 チャンネル桜にて3時間生放送 討論番組 日本貧困最前線
・令和3年 楽待チャンネル 密着取材
・令和4年 日本財団より取材を受けました。 YouTube
・令和5年 MBS毎日放送にて映像23 貧困と居住支援~放送
・令和5年 TBS報道特集にて 大阪・西成 貧困支援の現場
・令和6年 TBSドキュメンタリー映画祭2024 にて シネリーブル梅田・アップリンク京都で上映
・令和6年 街録チャンネルにて取材
・令和6年 株式会社まぐまぐにて対談取材
等々・・・
代表者メッセージ
この度は、NPO法人生活支援機構ALLへのご支援についてご覧いただき、誠にありがとうございます。
皆様の温かいご支援が、当事者の命を取り留め、人生の再起、そして福祉等の制度に繋ぎ未来に光がさすように日本社会に大きく寄与しています。
私たちは日々現場で当事者の話を正面から聞いております。そこで感じる事は、皆、今の日本に希望が見えない状況が続き、生きる事に疲れ自殺が頭をよぎる。
誰かにその苦しさを聞いてほしい。だけど孤独・孤立で誰にも相談も出来ず当機構へたどり着きます。
また、雇止めや職場での人間関係のこじれ等で職を失い先が見えなくなる。そんな不安の中住むところも無くなり、食べ物も無くなり路頭に迷う。
そんな人達に生きていく希望を見つけ、孤独にさせないように繋がり、あの時死ななくて良かったと思えるようにこの活動を継続していきます。
献血活動にも力を入れたいと考えており、献血イベントの開催や参加も行っております。
もし自分自身や身内が同じような状況に陥った時に、「こんなNPOがあれば」を常に心に置き、頂戴いたしましたご寄付は居住支援やそれに伴う活動のために大切に使用させていただきます。
ご寄付以外にも、当機構の活動の周知やイベントへの参加など、様々な形で私たちを応援していただければ幸いです。皆様の温かいご支援を心よりお待ちしております。
寄付金の使い道について
居住支援ではほとんどの場合、生活困窮者であり生活保護等の制度へ繋ぐためには、住居の確保が必要になります。
その住居を確保出来ても、生活保護を受給出来るまでに2週間から3週間程度かかり、それまで生き延びなければなりません。そんな中最近では特に米の価格高騰、全ての物価高で当機構の出費が上がり活動自体がひっ迫されております。
寄付金は食糧支援や冷蔵庫や布団等、生活必需品の確保を主にその他、私たちの活動のすべてに役立でています。