D×P
認定NPO法人

生活困窮する若者を、LINE相談と食糧支援で支える

私たちは全国の若者がLINEで進路や生活相談ができる「ユキサキチャット」を運営しています。累計の登録者は17,000人を超え、不登校や中退、貧困や家庭内不和、虐待、いじめ、進路未定決定など、さまざまな相談が日々よせられています。LINEを使って「否定せず関わる」を大切にやりとりを重ね、まず安心して話せる関係性をつくります。数回のメッセージの往復ではなく、長い方では2年ほどやりとりを続けています。相談される方の希望やありたい状態を尋ね、一緒に次の一歩を考えます。公的機関や他のNPO団体等と連携し、福祉制度にもつなげていきます。 また、特に経済的に厳しい若者には食糧支援・現金給付を実施。給付支援でサポートしながら、「ユキサキチャット」で生活改善に向けてやりとりを行ないます。現金給付の目的は、生活費、家賃、学費など。ライフラインの滞納の解消・引越し・医療費など一度に大きな出費がある場合は8万円を給付します。食糧は約30食を若者に直接届けます。パスタやお米、レトルトのカレー、缶詰など。相談者の多くは日用品も我慢していることが多いため、希望によっては生理用品、ボディーソープなども届けています。
2025-08-28 19:00
奨学金を受けながら暮らす学生のリアルとは?食糧支援プロジェクトアンケート結果を公開
先日の活動報告でも紹介させていただきましたが、D×Pが運営する「ユキサキチャット」では、日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金を受けている18〜25歳の方に、ごはんセット30食分×6ヶ月間を無料でお届けするプロジェクトを進めています。 このプロジェクトは昨年に続く実施で、応募者数は昨年比2.53倍に増加しました。 支援希望者にはアンケートを実施し、そこから見えてきた若者たちの生活実態や背景を今回ご報告します。

記者会見の開催

アンケート結果をもとに、8月21日に記者会見を開催しました。

代表の今井からは、「困窮する学生への緊急支援と同時に、中長期的に支える仕組みが必要です」と、社会への問題提起も行ないました。

アンケート結果

応募者の背景

ひとり親家庭で育った方が半数以上を占めました。また、「どれもあてはまらない」と回答した方を除くと、応募者の4人に3人が、1人あたり平均1.96個の困難な背景事情を抱えていました。

物価上昇の、家計への影響

「非常に苦しくなった」が19.8%、「苦しくなった」が71.2%と、合わせて91%の方が物価上昇による生活への影響を感じていました。

食事の満足度

「満足していない」が56.5%、「満足している」は32.5%となり、半数を超える方が日々の食事に満足できていない状況です。

相談できる相手の有無

相談先がないと回答した方は4.2%でした。一方で、95.8%の方は平均1.89個の相談先を持っており、最も多かったのは「家族」、次いで「友人や先輩」、そして「ChatGPT」も3位に入りました。

相談できる、頼ることができる。そのような「いま」を支える支援があることで、これからのことを考えたり、一歩を踏み出していくことができます。

ひとりでも多くの若者の「いま」を支え、希望を届けるために、私たちは取り組んでいきます。

団体情報
このページは寄付・会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
このページは寄付・会費決済サービス「コングラント」で作成されています。