新しい年を迎えても、タリサイ市の被災地では、時間が止まったままのような日々が続いています。2026年の年明けは、避難所に身を寄せる人々にとって、特別に華やかなものではありませんでした。それでも家族や周囲の人と共に、新しい年を迎えられたこと自体が「意味のある時間」だったと言います。しかし、現実は厳しいままです。台風ティノから時間が経った今も、本来最も大きく動くべき政府から、明確な今後の方針は示されていません。
特に、現在支援を続けているタリサイ市の住民の多くは、違法とされる区域に住んでいた人々です。台風後、「同じ場所で家の修復は行わない」という報告はありました。ですが、「では、これからどこで、どのように暮らしていくのか」その答えは、いまだに示されていません。
人々は今も仮設・避難施設で生活を続けています。時間が経つにつれ、支援物資、特に食料の配給は確実に減ってきています。民間からのフードパックの提供は少なくなり、生活は決して楽ではありません。それでも、生活は止められません。避難所に暮らしながら、仕事を探し、働き、家族を支え続けています。「悪化している」というより、“ずっと苦しい状態が続いている”それが、現地の実感です。
仮設シェルターでの生活は、自分の家に帰って休むこととはまったく違います。安心して眠れる場所がないことは、心と体の両方に大きな負担を与えます。これからセブは乾季に入り、厳しい暑さが始まります。強い日差しの下、十分な住環境のない生活は、さらに過酷なものになるでしょう。
フィリピンの人々にとって、「家」とは単なる建物ではありません。家族と一緒に暮らし、支え合い、安心して戻れる“よりどころ”です。その「よりどころ」を、一刻も早く取り戻してほしい。家族が再び一緒に暮らせる場所を完成させてあげたい。そのためには、今もなお、皆さまのご支援が必要です。
復興は、時間が経てば自然に進むものではありません。「風化させないこと」「支え続けること」それが、未来につながる復興への第一歩です。どうか引き続き、被災地の人々に寄り添うご支援をお願いいたします。
NPOハロハロ台風ティノ復興支援
2025年11月にフィリピン中部を襲った台風ティノ(25号)。
NPOハロハロでは現在、人々の生活の復興を重視して取り組みを続けています。
今回被災したセブ及びボホール両事業地で10年以上、社会的経済的に弱い立場にある人々と現地NGOや住民グループをたちあげ活動してきた経緯を活かし、現場にいる人々が必要とする取り組みを自分たちの力で展開する復興支援を行います。
2026-03-25 11:57
みんなで寄り添いながら迎える新年
台風ティノから時間が経った今でも、セブ事業地の多くの人々が仮設施設で不安定な生活を続けています。
新たな住まいの見通しは立たず、食料などの支援も減少し、厳しい状況は変わりません。
家族が安心して暮らせる場所を取り戻すために、継続したサポートが必要です。

