NPO法人日本語とエクスチェンジの会

安全で尊厳のある暮らしを。シリア人難民ナズィルさんへのご支援をお願いします

支援総額
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目標金額 1,018,000
サポーター
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終了しました
2024年06月30日 23時59分 まで
*本プロジェクトは目標金額に到達しなかった前プロジェクトを引き継ぐものです。 NPO法人日本語とエクスチェンジの会は、日本人と国内外に住む外国人との友好と相互理解を目指し、外国語・日本語の習得に関する活動や異文化交流の場の提供を行っております。 弊法人の関連会社では、シリア人難民のナズィルさんにアラビア語講師としてクラスを受け持っていただいています。シリア難民最大の受け入れ国であるトルコで避難生活を送っているナズィルさんですが、トルコ国内の経済状況悪化に伴い、難民排斥の動きが高まりつつあります。トルコでも安全な暮らしができなくなってきたため、より手厚い支援が見込まれるカナダかオーストラリアへの移住を希望されています。集まった寄付金はナズィルさんへ直接送金され、渡航費・交通費の資金となります。 ナズィルさんの安全で安定した生活のため、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


*本プロジェクトは以前の目標金額未達のプロジェクトを引き継ぎますが、為替変動や査証申請費用の上昇により新たな目標金額が設定されました(前プロジェクトでご支援いただいた金額を差し引き、新しい目標金額を設定しています)。
前プロジェクト→『シリア人難民 ナズィルさんをご支援ください!

活動・団体の紹介

NPO法人日本語とエクスチェンジの会は、日本人と国内外に住む外国人との友好と相互理解を目指し、外国語・日本語の習得に関する活動、異文化交流の場の提供、在住外国人への日本での生活支援活動等を行うことで、多文化共生の理念に基づき互いの文化や価値観の違いを認め尊重しあえる平和な社会の創造に寄与することを目的として活動しています。

1997年にボランティア団体として設立し、2020年新型コロナウイルスの影響でオンラインクラスを起ち上げ、2020年10月に法人化いたしました。現在は主に下記の活動を行っています。

(1)対面とオンラインで語学交換学習及び語学教室の開催
(2)ウクライナ避難民支援プロジェクトとして、ウクライナ人生徒へのオンライン日本語クラスの実施(日本財団助成事業)
(3)大阪市主催のネットワークサロンや総合フェスタへの参加、国際交流イベントなどを通じた日本人と外国人の共生社会作り

ナズィルさんについて

シリア出身のNazir Karnoubさん(以下ナズィルさん)は、2020年までシリアに住んでいました。2011年にシリア内戦が勃発した後でも、ご自身が住んでいた地域は比較的安全だったのですが、徐々に攻撃の手が迫ってきたために3年前に避難を余儀なくされ、現在は弟さんと一緒にトルコにて避難生活を送っています。また、弊法人の関連会社RINXsOnlineで、アラビア語クラスを受け持ってくださっています。

アラビア語クラス Arabic for Everyone! 
https://rinxsonline.com/lesson/language-ab1dd929

写真:シリアで太陽光発電関係の仕事をしていた時のナズィルさん

シリアからトルコへの避難も、容易なことではありませんでした。シリアにも支援団体はありますが、多くは他の団体に資金を回したり、政府が資金を横領しているため、実際に必要な人が必要な支援を受けるのは難しいことだと言います。ナズィルさんは、およそ4,000USDもの大金をブローカーに払い、何とかしてトルコへ脱出できたそうです。

最終的には、戦うか、脱出するかの2択しかなかった。

戦闘に参加することだけが、シリアに居続ける唯一の方法だった。

トルコでシリア人が直面する厳しい現実

トルコはシリア難民の最大の受け入れ国となっており、現在500万人ほどのシリア人がトルコ国内に住んでいると言われています。しかし、40%を超えるインフレでトルコ経済は悪化の一途を辿っており、物価や家賃高騰等の不満の矛先が難民に向けられ、難民排斥の動きが高まっています。

ナズィルさんは「2年ほど前から、差別が怖くて交通機関や道でアラビア語を喋られなくなった」と言います。「道で会うトルコ人たちが差別的なことを言い放って来たり、暴言を吐かれるなど、夜道を1人で歩くことができない。危険を感じる。」という状況だそうです。安定した職を見つけるのも難しく、ナズィルさんはご友人に英語を教える仕事でなんとか収入を得ています。

また、トルコ政府は、大勢のシリア難民を受け入れる代わりに欧米諸国から資金支援を受けていますが、そのほとんどが行政手続きなどに消えてゆき、実質的な難民支援のために活用されていない、当事者たちには届いていないと感じているそうです。

安全な国への移住、家族との再会

3年前にシリアから避難した際は、ヨーロッパ方面への避難を希望されており、トルコは通過地点となる予定だったそうです。しかし、シリア人の移住は大変難しく、特に欧州諸国の難民受け入れ体制も厳しくなる一方であるため、トルコに留まらざるを得ない状況が続いています。

弟さん以外のナズィルさんの家族は現在もシリア国内に留まっていますが、トルコの現状から「家族に私と同じ迫害・差別を受けて欲しくないので、トルコに家族を呼び寄せたいとは思えない。出来れば別の移住先で一緒に暮らしたい」と考えているそうです。

また、シリアでは、アレッポ大学で機械工学の専門をもう少しのところで卒業出来る予定だったのですが、戦闘の激化でトルコに避難することになってしまいました。トルコの大学ではシリア人の受け入れが大変厳しいため、出来れば移住先で専門の勉強も続けたいと願っておられます。

ナズィルさんは、より難民に対するサポートが手厚く安全な暮らしが確保できると見込まれるカナダかオーストラリアへの渡航を希望しています。就労VISAを取得し、避難民申請をする方向性で考えており、渡航には7,000USD(2024年3月現在)ほどが必要となる見込みです。今回のご寄付はこのナズィルさんの渡航費・交通費の支援となります。頂いたご寄付は、弊団体からナズィルさんの口座へ直接送金いたします。

住み慣れた場所からの移住を余儀なくされたナズィルさんが家族と再会し、安全な場所で暮らすことが出来るよう、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

*これまで皆様からいただいた応援コメントはこちらからご覧いただけます。温かいメッセージをありがとうございます。

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