寄附金募集要項
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寄附金募集要項
公演概要
"C'est la vie!" au théâtre
オペラ《愛の妙薬》
【 日程 】
2025年11月2日(日) 午後2時開演
【 会場 】
天童市市民文化会館 ホール
【上演作品】
G.ドニゼッティ作曲 歌劇《愛の妙薬》
【出演】
指揮・ピアノ :高橋健介
小編成アンサンブル:フルート、クラリネット、ファゴット、1st ヴァイオリン、2nd ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
ネモリーノ役 :濱松孝行
アディーナ役 :竹村真実
ベルコーレ役 :山本悠尋
ドゥルカマーラ役 :松中哲平
ジャンネッタ役 :金刺美穂
合唱 :地域有志合唱団(大人・子供)
<舞台スタッフ>
演出 :竹村真実
舞台監督 :小林道子
照明 :伊藤一之
大道具 :いちろう舞台、北斗宅建
プロのソリストと地域合唱団で作るオペラの魅力
上演演目はドニゼッティ作曲の心温まる名作オペラ《愛の妙薬》です。今回は「悪い意味での」オペラの敷居の高さを「良い意味で」排除するため、原作の舞台であるスペインのバスク地方の農園を、上演場所である山形県天童市のさくらんぼ農園に設定し、オペラの上演機会が少ない現地の方々にもオペラを身近に感じていただけるような演出プランに致しました。また、登場人物を性格別に地元工芸品の将棋の駒に見立てたり、劇中に出てくる重要アイテムも地元の方々にとって馴染みの物に見立てたりと、その土地ならではの独自性を持った楽しい舞台にしたいと考えています。合唱は地元山形の有志市民合唱団で、今回が初めてのオペラの舞台となります。この市民合唱団の熱意とともに、新国立劇場オペラ研修所や東京藝術大学大学院を修了した才能あふれるソリストの方々が舞台の質を高めます。地方で高水準のオペラを親しみ易く提供し、芸術的関心を段階的、多角的に深めていくプロジェクトです。
使途
賜りましたご支援は、本公演の会場費・付帯設備費、舞台制作費・舞台スタッフの謝金、演奏者の出演料・謝金、宿泊費・交通費、プログラム制作費、宣伝活動費、稽古費等に使用させていただきます。
今この時代にこそオペラ上演を!
この地方でのオペラ公演活動を継続して実施し、地方にオペラという芸術を根付かせていきたいと考えております。
なぜオペラなのかというと、オペラは個人の芸術ではなく、自分以外の多くの人々とともに作り上げる社会的芸術だからです。昨今、世の中はますます便利になり、人々はより合理的で利己的な生き方ができるようになっていますが、果たして私たちの幸福度は高まっているでしょうか。より手軽に楽しめる娯楽でストレスを発散させ、便利な表現ツールで浅はかな言葉を吐露して不満を解消し、他人を信頼できず心を彼方此方に振り回されながら日々を消化していないでしょうか。私は、今こそオペラが本来持っている芸術性・社会性を活かして、人々を再び結びつけていく時だと感じております。いくら経済が豊かでも、いくら個人的功績があっても、心が豊かでない限り人は幸福ではありません。そして真の心の豊かさとは、ベートーヴェンが第九で提唱しているように、自分以外の他者を人類の兄弟として愛し、認め合い、助け合い、高め合い、共生していく中で見出せるものだと思っております。芸術による心身の豊かさから、地域のコミュニティに結束力が生まれ、それが地域活性のエネルギーとなって、日本中の人々が真の豊かさを見出し、生活の潤いを実感し、生に感謝できるしなやかな芯の強さを持った人間性を誇れるようになれたら、日本はもっと素晴らしい国になると信じております。
そして特に、この活動が地方の子どもたちの夢や可能性を開花させるためのきっかけとなることを願っています。今後子どもたちが世界中であらゆる人々とともに生きていくための知恵は、教科書の内容の暗記から得られる知識ではなく、実際に様々な人と触れ合い、交流していく中で培われる判断力・行動力・表現力です。
子どもたちの未来のためにも、芸術家である私たちが一般市民を巻き込んでともにクリエイティブな社会を作っていく、そんな活気ある活動を目指しております。


竹村真実よりご挨拶
竹村真実 プロフィール

竹村真実(ソプラノ)
明治大学を経て東京音楽大学声楽演奏家コース(東京音楽大学特別給費奨学生)を首席で卒業。読売新人演奏会に出演。新国立劇場オペラ研修所を修了。ミラノ・スカラ座研修所での短期研修、ANA スカラシップ奨学生としてバイエルン州立歌劇場研修所での短期研修を経て、現在はフリーの声楽家としてオペラソリストを中心に活動している。これまで日本各地で20 以上の主要役で多くのオペラ公演に出演している経験を活かしながら、自主企画でのオペラ公演を通して、芸術に関する啓蒙と今後の芸術文化の向上を目指している。他団体で文化庁学校巡回公演や文化庁芸術家派遣事業にも携わり、全国の小中学校で子供向けの日本語オペラを上演している。子供達のオペラやクラシック音楽についての関心を深める活動にも力を入れている。本業の演奏活動の傍ら、YouTube チャンネル「竹村真実の"C'estla vie!"」を定期配信し、オペラの普及に努めている。また、声楽のレッスンや、カルチャークラブでオペラの講習等も行っている。日本演奏家コンクール声楽部門第1 位、グランプリ賞、毎日新聞社賞受賞。イタリア声楽コンコルソ・ミラノ部門ファイナリスト。日光国際音楽祭声楽コンクール第3 位、ホッタガクフ賞受賞。イブラ・グランド・アワード・ジャパン声楽部門入選。
このクラウドファンディング(寄付)の運営について
さわかみオペラ芸術振興財団とは
「日本にオペラ文化を広め、多くの人々に心の贅沢を味わっていただき、それが人生の豊かさにつながっていく」という理念の下、活動を行っている公益財団法人です。2015年に日伊共同制作の野外オペラ公演を開催し、2016年よりイタリアの歌劇場と共に日本各地の文化財を借景に、「Japan Opera Festival(ジャパン・オペラ・フェスティヴァル)」の総称で公演を開催しています。公演活動の他に、若き芸術家への活動支援や教育活動も積極的に行っています。
https://sawakami-opera.org/
音楽家支援制度「みんなの寄付」
さわかみオペラ芸術振興財団では、音楽活動のための助成制度「みんなの寄付」を設けています。皆様から募った寄付金は財団諸経費を除き全額を、支援が必要な音楽家に届けます。また、助成金をすべて寄付金から給付することにより、支援者と音楽家を「寄付」というかたちでつなぎ、多くの人々を巻き込みながら、日本のクラシック音楽の文化発展、振興に寄与することを目的としています。
寄付方法は、特定の音楽活動を指定せず「みんなの寄付全体」に対して支援できる<助成型>と、寄付者の方が興味のある活動を指定し個別に支援できる<個別案件型>があります。
税制上の優遇について
当財団への寄附金は、税法上の特定公益増進法人への寄附金として、個人・法人それぞれに税制上の優遇措置がございます。公式サイト
※詳細は、所轄の税務署又は税理士などへお尋ねください。
- 個人によるご寄附
(1)所得税
控除の方法は《税額控除》と《所得控除》による方法がございます。
《税額控除》 下記算式より算出された額が、「寄附金控除」として、所得税から控除
(年中に支出した公益財団法人等に対する寄附金の合計額-2,000 円)×40%=控除額
※寄附金の合計額は年間所得額の 40%が限度となります。
※控除額は所得税額の 25%が限度となります。
《所得控除》 下記算式より算出された額が「寄附金控除」として、課税所得から控除
(年中に支出した特定寄附金の合計額-2,000 円)×所得税率=控除額
※特定寄附金の合計額は年間所得額の 40%が限度となります。
(2)住民税
一部自治体の個人住民税についても優遇措置の対象となります。
(3)相続税
相続税についても優遇措置の対象となります。 - 法人によるご寄附
当財団への寄附金は、(1)一般の寄附金の損金算入限度額とは別枠で、(2) 特定公益増進法人に対する特別損金算入限度額以内の金額を、損金算入することが認められています。
(1)一般の寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額の合計額または出資金の額×0.25%+所得の金額×2.5%)×1/4
(2)特定公益増進法人に対する寄附金にかかる損金算入限度額
(資本金等の額の合計額または出資金の額×0.375%+所得の金額×6.25%)×1/2