尾瀬保護財団に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
かつて尾瀬では、オーバーユース(過剰利用)が深刻な問題となり、訪れた多くの登山者の意図しない行動によって自然が破壊され、ごみが散乱し、混雑が発生しました。
そのような中、1995年に誕生した尾瀬保護財団は、尾瀬を守るためにさまざまな問題の解決に努めてきました。現在、かつてのようなオーバーユースは見られなくなりましたが、これからも尾瀬と人間が共生していくためには、美しい尾瀬の魅力と脆さを伝え、持続可能な方法で尾瀬を楽しんでいくことが重要です。
これからも尾瀬保護財団が絶え間なく活動を続けていくために、皆さまからの温かいご支援をお願いします。
※ページの最後に「ご寄付にあたっての連絡事項」を記載しておりますので、必ずご一読ください。
2025-10-07 16:12
「ありがとう尾瀬清掃活動」を行いました!

尾瀬保護財団では、尾瀬ボランティアや企業ボランティアの皆様と連携し、尾瀬のごみ拾い活動等を実施しています。9月28日(日)、尾瀬のシーズンも残り1か月程となる中、今シーズンの尾瀬への感謝の気持ちを込めて、総勢12名のボランティアの皆様と清掃活動を行いました!
尾瀬は、1972(昭和47)年に財団法人国立公園協会のクリーン作戦のモデル事業として「ごみ持ち帰り運動」が実施されたことで、「ごみ持ち帰り運動発祥の地」と言われています。
運動が始まる前の尾瀬は、各地に設置されたごみ箱が溢れ、その処理も追い付かない状況となっていました。「このままでは尾瀬が壊れてしまう」という危機感から尾瀬関係者らによって廃棄物対策が始まり、その一環として「ごみ持ち帰り運動」が始まりました。
現在、「ごみ持ち帰り」の意識はすっかり定着していますが、後述するとおり、まだまだ「うっかりゴミ」が見られています。

草紅葉(くさもみじ)が見頃を迎える中、ボランティアの皆様と美しい尾瀬の自然も楽しみながら清掃活動を行いました。
一生懸命ごみを探しますが、嬉しいことにごみはなかなか見付かりません。

ごみが多く見られたのは、休憩ベンチ周辺でした。風で飛ばされたり、うっかり落としてしまったものと思われますが、「こんなものが落ちてたよ」と声を掛け合いながら、参加者の皆様も「自分もごみを落とさないように気を付けよう」という気持ちが強くなったのではないかと思います。

数時間の活動で、写真のとおり多くのごみを拾うことができました。これらは、意図せず落としてしまった「うっかりごみ」だとは思いますが、ごみはごみ。
尾瀬は只見川や利根川の水源の一つとなっており、こうしたごみが残されていると、尾瀬の生態系や下流に流れることで水質汚染等の影響が考えられます。
美しい尾瀬を守るため、こうした「うっかりごみ」も尾瀬を利用する一人一人が減らしていければと思います。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。